好きなことで生きる
1GAMEを率いている「てつ」さんの本を読んでいます。私はパチスロやパチンコにはまったく興味はありませんが、彼の書いたものには大いに刺激を受けました。
てつさんは、次のような意味の言葉を書いています。
「好きなことをやる」のと「好きなようにやる」のはまったく違う。
芯を食った素晴らしい見識です。
最近やたらと、目に付く、好きなことをして生きていこうや、同じことですが、とにかく嫌いなことを我慢しなくていいといった、ある種無責任なフワフワ誘導語に肘鉄をくらわします。
テクノロジーの発展により、昔と比較し、好きなことをして、それがマネタイズできるようになるハードルは劇的に下がりました。
好きなことを突き詰めていけば、飯が食える、素晴らしい時代です。
注意しなければならないのは、
「好きなことをして生きていく」を、「自分の好きなようなやり方で生きていく」と、無条件に、意図的に同一視することの危険性です。
好きなことを自分の好きなようにやっていても、おそらく先細りします。そのうち、好きなことを続けていくことができなくなるでしょう。それで「食っていく」のであれば、尚更です。
短絡的に、
嫌いなことをやらなければ金にならないと言っているわけではありません。
そうではなく、
好きなようにやっていては、つまり、「誰かのためにの視点」が抜け落ちたならば、お金は集まってこないということなのです。
「好きなようにやらない」とは、客観性、社会性の獲得に他なりません。
好き放題にやれるほど、世界は甘くないようです。
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