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あなたはずっと、わたしの星(なにわ男子ライブツアー2024「+Alpha」に寄せて)

なにわ男子を好きになって二年目の夏です。

好きになった当時、まさになにわ男子ライブツアー『POPMALL』の真っ最中でした。好きになりたての頃は「ライブは別に行かなくていいかな〜」なんて思っていたのに、2024年のライブツアーが発表される頃には「絶対に行く!!死んでもだ!!!」の心持ちで全公演に応募し、見事に全滅するというなにふぁむあるあるを披露。その後、盛大に拗ねて当選しているアカウントを目につく限りミュートするも、なにわちゃんの情報が全く入ってこなくなり、困り果ててこそこそとミュート解除をするという一人相撲を繰り広げていた2024年の初夏。

これは、そんな情けない拗らせなにふぁむ(大橋担)がまさかの制作開放席を当て、限られた短い時間の中で駆けずり回り…悲喜こもごもを感じてみたり…推しへの感情を再確認してみたりした、夏の日の日記です。


制作開放席、まさかの当選

まず制作開放席とはなんぞや?から始まったのですが、さすがに初手すぎるのでそれは割愛。申し込んでから当選メールが届くまでの間は期待と不安で情緒がもちゃっ…としますが、とにかく制作開放席の申し込みメールが届いたら、申し込んだ時点で準備を始めるべきだったと今になって思います。特にライブに初めて参加する初心者は装備がゼロなので、まさか当たるとは思っていなくても早め早めに用意しておかないとわたしみたいに泣きを見ます。一日目の昼公演に申し込んでいたので、用意に時間を割けるのは実質数時間。ほんっとに時間がなかった。

【やれたこと】
うちわ作成、双眼鏡・洋服・暑さ対策グッズの購入

【やれなかったこと】
ネイル、美容院

せめて美容院は行っておきたかった……

はじめてのうちわづくり

ファンサうちわ、元々持つのにかなり抵抗がありました。「〇〇して!」というフォーマットに乗せたいお願いごとを持ち合わせていなかったし、そもそも自分なんかが視界に入るなんて…という卑屈な自分が顔を出して非常にめんどくさい。そもそも何故人はうちわを振って応援するのか…という「アイドル応援の成り立ちとその変化」みたいな所を悶々と考え始めてしまうし。

でもせっかく初めて参加するんだから、そういうの作ったりしてみたい!という単純なミーハー心もあり、作ることに決めました。フォロワーさんに「ファンサじゃなくてメッセージでもいいんですよ」と助言いただき、そっちの方が性に合ってるので伝えたいことを言葉にすることにしました。

うちわ作りには素直にアプリの力をお借りしました。
ネットで作り方を検索すると「蛍光のシールにレタリングしてうちわに貼る」などという高等なテクニックが紹介されていますが、不器用がライブ前日にそれをやると出来上がった頃にはライブが終わってしまうので、アプリで作ったデザインをそのままうちわに貼って完成としました。いい時代すぎる。

こちらのアプリを使わせていただきました。
とてもかわいい。


ライブ当日

寝不足で迎えたライブ当日。地元から愛知スカイエキスポがあるセントレアへは高速船が運航しており「ライブへ船で行ったらおもろいのでは?」という理由だけで船ルートを予定していましたが、寝不足で酔って吐く未来しか見えなかったので行きの船は諦めました。

制作開放席が当たらなくてもグッズは買いに行きたいと思っていたので、事前にグッズ販売サイトで枠はとってあります。おかげでペンラも公式うちわも持って入れました。あの時の自分を褒めてあげたい。

購入は専用アプリで購入リストを作っておいて、二次元コードを生成。事前にアプリで登録しておいたカードでそのまま決済。

これめちゃ楽。わたしの知ってる現場だと物販の前でダラダラ悩む人がいたり、お会計でもたもたしたりでスムーズにいかないこともあったから、こういうシステムにきちんとお金かけてくれてるの助かる。

会場前は女性が9.5割。インスタでよく見る「双子コーデ!」「可愛いヘアアレンジ!」「うちわで顔隠してしゃがんで写真撮影!」などなど、思い思いに楽しく過ごす様子を思わずまじまじと見てしまう。みんな可愛くしてきててすごい。TikTok撮ってる子達もいる。なんというか"本物"だ。
意外に年齢層は結構幅広くて、親子連れなにふぁむもたくさん。男性も少ないけどちらほら見かけて、わたしが見たのはりゅちぇ担が多かった。わかる。

あと会場が全然臭くない。
夏なのに。すごい。

会場内は空調がよく効いていました。チケットを発券してもらい(これもインスタでよく見るやつだ!と静かに興奮)、中に入ります。こういう大きいステージでライブするようなグループを久しく応援して来なかったので、ステージが見えた瞬間に感極まってめそめそしながら席に向かいました。


各メンバーの印象

席の都合もあって、あまり込み入った感想は書けないのですが…それぞれ感じた印象を書き残しておきたい。

【大ちゃん】

いい意味で「生歌だ」と思いました。不安定さではなくて、ライブ感。曲に合わせた雰囲気を纏うのが圧倒的に早い。根っからの役者気質なんだなと。
恋やけどめ、パステルブルーの衣装が似合っててすごい。りゅちぇと同種の正統派な可愛さで張り合えるのはなんだかんだ大ちゃんだけではないでしょうか。時々入る照れがあざとかわいい。
ライブが始まったもののあまりにも見えなくて戸惑ってたら最初の方のMCで端の方に「真横で見えにくいよね、そっちにも行くからねー」って声掛けてくれた。やさしい(;;)

【りゅちぇ】

りゅちぇちゃんていうより最早りゅちぇ様。
圧倒的二次元ビジュ。
可愛さの暴力。
パーフェクトアイドルとはりゅちぇ様のこと。
作画が平尾アウリ先生の描く女の子。
可愛いと書いてりゅちぇと読む……読め!

恋やけどめ、世界一かわいいアイドルソング。この曲のすごい所は、こんなに可愛いのにあくまでも等身大の男の子のラブソングだってところ。ありがちな幼児的可愛さに逃げてない。ピンクに胸元の青リボンがまた似合うんですよね。存在が天才だよ。

【けんとくん】

けんとくんの声大好きなんです。あまくてまるくて優しくて、聞くたびにカルピスみたいな声だなあと思う。歌も安定しててよかったなー。
メインステージの上手端に来た時、ファンの方を見て楽しそうににこにこしてたのがめちゃくちゃかわいくて。あと、やっぱながおぴって色気ある。普段はあんなに元気な末っ子ちゃんなのに、トロッコから余裕ある笑顔で見下ろす感じがとてもズルくて良い。

【きょろちゃん】

間近で見たきょろちゃんは顔ちっちゃくてスタイル良くて、茶色のコート衣装すごく似合ってた。リフトが一番近くて嬉しかったなぁ。佇まいが絵になる人。

トロッコで通りすぎていくきょろちを見てたら、優しいお顔でエアハグのファンサしてて、その後ろ姿がめっちゃアイドルで愛おしい気持ちになっちゃった。ほんとかわいい人。

【みっちー】

一番最初にトロッコで近くを通ったのがみっちーだったんだけど、見上げながら思わず「おっきい!」って声出た。背が高いっていうか…背中が広い。丈くんが言ってた「顔はチワワなのに体はでかい犬」ってのがよくわかる。
「Precious One」で丈くんを見上げながら歌うお顔が、笑っちゃうくらいわんこでかわいい。抜かれたモニターでオタク掌握するのが上手。周りにみち担さん多くてよく沸いてた。

【丈くん】

コンサートで見る丈くんはやばいと聞いてたけど、トロッコで近くに来た丈くんほんとキラキラしてた。顔がうるさいってよく言われてるけど(笑)、ライブ会場だとお顔立ちがまあ良く映えること。
あとはMCの安定感。彼は普段から小さな出来事でもどう面白く捉えるかのアンテナを立てながら過ごしてるんだろうなと思ったし、それを観客に分かりやすく伝える技術がある。その丈くんの真面目さや優しさ、気遣いがなにわちゃんの面白さや優しい雰囲気を形作ってるんだなと感じられました。
農業もいいけど営業やらせたらすごそう。

【大橋くん】

……うん、どう言ったらいいんだろうな。

包み隠さずに書くと……姿がね、ほとんど見えなかったんです。

……いやー、これ自覚するとさあ!悲しくて泣いてしまいそうになるから、あんまり考えないようにしてるんだけども(笑)!こっちは上手端で大橋くんはどの曲もずっと下手側だったから仕方ないってわかってる。この事実を認めたくないけど、見えてないのに見えたって書くのも嫌だから書く。
見えなかったんです、大橋くんのこと。

スカイエキスポは平坦でだだっ広いホールに、パイプ椅子をきちきちに並べた会場。傾斜が全くないから、ぎゅうぎゅう詰めの人の頭と頭の間を縫ってなんとか存在を捉えようと頑張ったけど…最後までほとんどうまくいかなかった。わたしのいた場所からは花道がどこにあるのか視認出来ない。センステ(バクステ?)に行ってしまうともう完全にお手上げで「遠い」とかじゃなくて、大橋くんに限らず、メンバーが埋もれてしまって「そもそもどこで誰が何をしているか分からない」。

そんな状況だったから、さっさと諦めて正面右のサイドモニターを見ればよかったんだと思う。でも、どうしても大橋くんを「この目で」見ることを諦めたくなかったし、なによりも大橋くんがそこにいるのに背中を向けたくなかったのがあって。
………今でもこの時わたしはどうするのが正しかったんだろうって考えてしまいます。

「入れただけで十分」それは本当にそう。
「制作開放席は元々難がある席」それも覚悟してた。
会場の端っこでいいから入れて欲しくて、ようやく願いが叶ったのに。ちゃんとそのありがたみも分かってるのに、なんで自分はこんなにも苦しいんだろうって終わってからずーっと頭の中でぐるぐる考えてました。

「じゃあわたしは何が見たかったのか」

一度だけ大橋くんがトロッコで近くを通ってくれました。汗だくで真っ赤な顔をして、身を乗り出してみんなに手を振っている大橋くんの周りがどんどん緑色に染まって。緑の海の中で手を振る大橋くんの姿を一秒も逃したくなくて、涙で視界が塞がらないように我慢しながら見つめるのに必死でした。あっという間に遠ざかっていく後ろ姿を見ながら「ああ、大橋くんって本当にいるんだなぁ」ってどこか夢の中みたいに思ってる自分もいました。

わたしは多分珍しいタイプで、元々ファンサは全く重要なポイントじゃないんです。むしろ無くてもいいくらい。そりゃもちろんあの時トロッコで手を振ってもらえたら、それはすごく嬉しいことだろうけど。モニターにお顔を抜かれる大橋くんはめちゃくちゃかわいくてかっこよくて、やっぱり大好きだ! って何回も思ったけど。
けど。けどさ。

………今日、わたしがここに来るまで、チケットが当たらなくて涙に暮れるほど恋い焦がれたものはなんだったんだろう? 「大橋くんの存在を確認する」という元々の目標は無事に達成出来たのに、余計に寂しくて泣きそうなのはなんでなんだろう?

混乱する頭を必死に回して、頭が痛くなるくらい考えて、ようやく至った結論は「わたしは、大橋くんが踊る姿をこの目に収めたかった」ということでした。

ファンサも何もいらないから、遠くからでも構わないから、あの、体全部を使ってしなやかに、生きることへの喜びを表現するかのような美しい大橋くんの姿を少しでも目に焼き付けて帰りたかった。

帰りの船の中、遠ざかるスカイエキスポを見ながら、その自分の中の本当の願いにやっと気付いて、叶わなかったことに少しだけ泣きました。

改めてわかったこと

今回、初めてのコンサートを上手く楽しめなかったのは自分の中で事実としてあるのだけれど…だからと言って行かなきゃ良かったなんて全く思っていません。むしろ、行ってよかった。行ったことで分かったこともたくさんあったので。

自分がここまで大橋くんの表現というものに心から惚れ込んでいたってことを今回初めて認識しました。大橋くんの人柄やビジュアル、全てにおいて敬愛しているけれど、こと大橋くんの身体的表現が特出して好きなのだとあの場所で思い知りました。

また、なにわ男子さんは全員いい子で大好きだから、ぬいは全員揃えたし、アクスタをランダム7種にしてくれても全然構わないくらいに大好きだけど……それでもやっぱり自然と目で探してしまうのは大橋くんなんだなと。担当再確認。

ステージで打ち上げ花火みたいに跳ねまくる大橋くんが人の間から見えたときは、嬉しいのに泣けてしまって大変でした。大橋くんだー!って叫びたかった。

正確で狂いのないピッチ、どこまでも伸びていく高音、ハスキーなのに透明感のある声。姿が見えなくても聴こえるその歌声は、大橋くんが確かにここにいることを感じさせてくれました。
モニターを通してみる大橋くんは汗で髪の毛がぴったりしていて、それはもう可愛らしく、グレーがかった新しい髪色はとても似合っていましたし、カメラに抜かれる曲中の表情ひとつひとつに好きを再認識させられて苦しくて。
こんなに好きになるなんて思ってなかったな。

………今はとにかく「次こそ絶対に当ててやる」と思ってます。絶対にこの目で大橋くんの踊る姿を見るまで死ねませんから。

星に引力があるように人にもきっと引力がある。
たとえどれだけ離れても、あなたはずっとわたしの星。

わたしの星/ままごと

大好きなお芝居の一節。

チケットが当たったり外れたり、物理的に席が近付いたり、気持ちが少し離れたり、これからも色んなことがあるでしょうけど、どこかで大橋くんが踊ってくれているならそっちに向かって緑色を照らす一人でい続けたい。そう思います。

わたしが伝えたかったこと。
アジアツアー、がんばれ!

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