ワンドロ:短時間で絵を完成させるコツ
自分でもイラスト集をつくりたいな…と思った時、驚くべき事実に気づきました。
すなわち、「使える絵がない!!!!」
え、どうして!?毎日毎日家に帰ったら必ず絵を描いているのに、どうして私は絵がないの!?
そのとき気づくのです。私は、落書きばかりして、「絵を完成させる」ということを全然していなかったのです。なんということだ。絶望。
一番創作に凝っていた学生時代も、文化祭用のポスターを作るのに構想5日、制作2日かかっていた。社会人になった今のスケジュールで考えると、倍はかかる。2週間はかかる。ということは絵は一か月に2枚しか書けない。そんなことでは到底イラスト集など作れない。絶望。
早朝ワンドロのすゝめ
ワンドロ…ワンアワードローイングの略称。
1時間でひとつの絵を仕上げる、という練習法。
ということで、「完成」までを最短にする方法で絵が描けないか、模索し始めました。
行なったのは、早朝ワンドロ。
夜型な私は、絵を描くためなら早起きできるのでは、と思い、
朝6時に起きて7時までに絵を完成させる、という実験を行いました。
完成したイラスト
その時の絵がこちら
タイトル・・・「みつめる」
制作時間・・・1時間10分
使用画材・・・0.5㎜シャーペン、消しゴム、A4コピー用紙
使用ソフト・・・クリップスタジオ PRO
少し、時間オーバーしてしまいましたが、このくらいの絵なら、一応見れる
ようになるまで1時間くらいで完成しますね。
では、ここから、早くイラストを完成させるコツをご紹介します。
コツ①アナログで線画を作る
単純なことですが、ラフ~下書きまでは、アナログで作成します。
※構図は、考えすぎない
デジタルは、制約がなさ過ぎて、ラフから下書きの段階でもかなりこだわって描くことができてしまいます。
そのため、こだわり初めてしまうため、とにかくアナログでざくざくとイメージのままに描き出していきます。
私がこだわるのは、絵の主役である【目】。そして、髪の毛の質感。キャラクターイラストに説得力とリアリティを持たせるのは、質感と重量感です。
じっくりとこだわって描きます。
スキャンするのが面倒なので、写真を撮って取り込んで、それを線画抽出します。
コツ②配色を自分で決めない
配色が苦手だ、という意識のある方もいるのではないでしょうか。
かくいう私がそういうタイプです。
色塗ったあとに、「なんか、色塗る前の方がよかったな…」と必ずなってしまいます。そして苦手意識があるからか、ぎりぎりまで配色が正しいのか不安なまま…スピーディに作品を仕上げるには、この部分も時間を短縮したいところです。
ということで、配色はその道のプロに決めてもらいましょう!
こちらの本は、販売当時、かなり話題になりました。電車広告もよく見かけました。製本が横長で、見開き単位で情報がまとまっているので、実際に手に取ってぱらぱらしつつ使用することをおすすめします。
秋の色、といった季節をテーマにした配色、「ポップ」「フェミニン」などのテイストをテーマにした配色…など、テーマが多岐にわたり、
自分では選ばないような配色に挑戦したり、この本からのインスピレーションを受けて絵を描いたり、いろいろな刺激ももらえます。
おすすめの配色については、ピンタレストやピクシブにもたくさんのアイデアがあったりしますが、まとまった情報が一冊になっていると、情報収集に時間がかからないのでとてもたすかります。
コツ③テクスチャを利用する
さて、デジタルカラーリングの本領を発揮しましょう。
テクスチャは、画像の上からはったり、ペンの効果で塗りこんだりすることのできるものです。
ベタ塗りでも問題のないクオリティを描ける方もいますが、私はまだまだ色塗りも線画のブラッシュアップも足りない。であれば、その状態からでも絵の満足度を上げるために、テクスチャを利用します。
タッチ、色の濃淡、などの変化が画面内に多くあることで、
一画面の中の情報量が充実します。
キャラクターの洋服にテクスチャを利用しています。
ちょっとまだ、画面のど真ん中にテクスチャを使う勇気はないです・・・
コツ④背景は効果で処理する
もっともめんどくさい肯定、背景。
ここをどのように描きこむかによって、仕上がりの印象は大きく変わります。
楽をしたい。
あぁ。楽をしたい。
ワンドロの中で、きっちりと写実的に背景を書き込むなんてことは私にはできない!ということで、中学時代から変わらない逃げ道、【効果で処理】。
手紙を出す時に枠で囲ってみるときのように、ざくざくと書き込んできます。背景に使った時間は5分程度かと。
蝶を描き込むのは、キャラに蝶のイヤーカフをつけているところから、蝶を印象を残そう、ということに。
背景も描きこんで、終了!となりました。
おわりに
ということで、1時間10分で完成しました。
意外と気に入っている絵です。
限られた時間で「使える」絵を完成させる、というのはとっても大切なことのように思います。
またワンドロ挑戦したいな~!
読んでいただきありがとうございました!