公共って何?(2)
前回から、「公共」とは何かを考えています。
前回は、「公共政策は」何をやっているかで決まるわけではないというところを見ていきました。
前回の例からは、他にも公共政策の線引きではないものを導き出すことができます。
ー前回の例ー
税務署 古代ローマ時代は徴税人は民間請負
軍隊 中世ヨーロッパでは傭兵が一般的
電話会社 1985年まで電話は国営会社
鉄道 1987年までJRは国鉄
■民営か官営か?
行政が運営していたら公共、民間が運営していたら公共ではないのでしょうか?鉄道の例を見てもおかしいですね。公立と私立が併存している例では、学校や病院など様々なものがあります。
■営利か非営利か?
儲けが出たら公共ではないのでしょうか?例えば、赤字続きの国鉄が解体され、JRになり、収益をあげられるようになりました。同じ鉄道なのに、赤字であったときは公共で、黒字が出たら公共ではないというのも変ですね。赤字か黒字かはあまり大きな問題ではないようです。
「何をやっているか」だけでも決まらない。「誰が」やっているか、「儲けが出ているか」も関係がないようです。もう一回くらい考えてみましょう。(続く)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?