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ダブリン国際ピアノコンクールで黒木雪音さん1位・古海行子さん2位入賞インタビュー

アイルランドのダブリンで2022年5月24日まで行われていた第12回ダブリン国際ピアノコンクールで、日本から参加していた黒木雪音さん(2019ピティナ特級銀賞・2015福田靖子賞選考会第1位)が日本人として初めて第1位を受賞。また、同じく古海行子さん(2018ピティナ特級銅賞・2015福田靖子賞選考会第1位)が第2位に入賞する快挙を成し遂げました。また、最も優れたベートーヴェン演奏に贈られる特別賞を小野田有紗さんが受賞。これも素晴らしい成績です。

■最終結果
第1位 黒木雪音 Yukine Kuroki (日本)
第2位 古海行子 Yasuko Furumi(日本)
第3位 Roman Kosyakov(ロシア)
第4位 Robert Bily(チェコ)

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■黒木雪音さんインタビュー(5月25日、表彰式翌日、Zoomにて実施)

■黒木雪音さん ダブリン国際ピアノコンクール演奏プログラム
【1次予選】
モーツァルト:ピアノソナタ 変ホ長調 K.282
リスト:超絶技巧練習曲第5番「鬼火」
リスト:スペイン狂詩曲
【2次予選】
リスト:バラード第1番 変ニ長調、第2番 ロ短調
メンデルスゾーン=ラフマニノフ:「真夏の夜の夢」より「スケルツォ」
ショスタコーヴィチ:ピアノソナタ第1番 Op.12
【セミファイナル】
ストラヴィンスキー=アゴスティ:組曲「火の鳥」
David Fennessy:Nara Dreamland(新曲課題)
リスト:ピアノソナタ ロ短調
【ファイナル】
リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
※チャイコフスキー:第1番も提出

■古海行子さんインタビュー(5月25日、表彰式翌日、Zoomにて実施)

■古海行子さん ダブリン国際ピアノコンクール演奏プログラム
【1次予選】
J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ
チャイコフスキー:瞑想曲 Op.72-5
スクリャービン:ピアノソナタ第2番 嬰ト短調 Op.19
【2次予選】
シューベルト:ピアノソナタ第13番 イ長調 D.664
タネーエフ:前奏曲とフーガ 嬰ト短調 Op.29
リスト:バラード第2番 ロ短調
【セミファイナル】
ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
Amanda Feery:Four Miniatures for Competing
プロコフィエフ:ピアノソナタ第8番
【ファイナル】
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18
※ラヴェル:協奏曲も提出


ダブリン国際ピアノコンクールは、1988年に始まった伝統ある国際コンクールのひとつで、国際的に活躍する多くの優勝者・入賞者を輩出しています。代表的な優勝者をご紹介しましょう。

■パーヴェル・ネルセシアン Pavel Nerssesian
日本でもカワイ主催の講習会「ロシアン・ピアノスクール」講師としても知られるモスクワ音楽院教授。色彩感豊かなピアニズム。

■アンティ・シーララ Antti Siirala
ウィーン・ベートーヴェン、ロンドン、リーズなど数々の国際コンクールで優勝し、現在はミュンヘン音大教授として尾崎未空さんや加藤大樹さんを指導している。知る人ぞ知る名手のなかの名手。

■アレクセイ・ゴルラッチ Alexej Gorlatch
浜松国際ピアノコンクール優勝者として日本でもおなじみ。現在は演奏活動の傍ら、マンハイム音大でも教鞭をとり、指導者としても素晴らしいと評判を呼んでいる。

■ニコライ・ホジャイノフ Nikolay Khozyainov
浜松国際コンクールやショパンコンクールで日本でも大人気となり、まさにこの5月に来日公演を実施した若き俊英。

こうした数々の名ピアニストを輩出してきたダブリン国際ピアノコンクールの入賞者に、今日、黒木雪音さんと古海行子さんが名を連ねました。あらためて、心からお祝い申し上げます。

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写真:Dublin International Piano Competition

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