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脳室ドレナージについてです

水頭症などの患者さんのドレナージ後の臨床の現場での注意する点

実際に治療にあたり感じた事を書いておきます、


まずは
どのような治療で使うのか?

●急性水頭症に対し、頭蓋内圧を下げて意識状態を回復させる。
●脳室内出血を伴う場合には、血腫を溶解して排出させる。
●脳腫瘍による閉塞性(非交通性)水頭症の場合には、ドレナージに続いて、腫瘍の摘出術を行う場合がある。

実際に治療に当たる上で注意しないといけないと感じた事を書いてみます。

開放式ドレナージのついてです

設定
通常、外耳孔をゼロ(0)点として、レーザーポインターを外耳孔に当てながら高さを調節されています。





絶対に気をつけるところ
 
 ゼロ点を設定した後は、ベッドの高さやベッドアップの角度は変更できないです。

 もし変更する場合はクランプが必要です!

不用意に変更することのないように、ベッドのリモコンに「設定変更不可!」と書いたテープを貼り付けるなどして警告する必要があります。



■排液の観察

性状と量
チューブ内の拍動の有無

に注意します。

性状は、脳室内出血がなければ、

無色透明が原則です。

量は、髄液の産生量が約20mL/hrなので、通常は20mL/hrを超えないようにします。

10mL/hrくらいが目安です。

チャンバー内の滴下が確認できれば問題はありませんが

すぐに確認できない場合には

チューブ内での液面の拍動の有無をチェックします。


注意するポイント

色→無色透明(脳室内出血のない場合)
量の目安→10mL/hr

抜去の時期
1~2週間以内

まだまだ注意する点はありますが、実際に臨床の現場で今日感じた事を書いておきました。



引用文献

1)武富英子,他:ドレーン・シャント管理.ブレインナーシング 2012;28(5):27-33.
2)久松正樹:ドレーンの設置・管理・観察方法.ブレインナーシング 2014;30(3):44-7.
3)森岡隆人:シャント・ドレナージ術.ブレインナーシング 2013;29(5):53-5.
4)金本美香:手順がばっちり! 開頭術後の管理.ブレインナーシング 2011;27(5):20-6.


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