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【知っておきたいストレッチの考え方】柔軟性は必ず上がります

今回はストレッチと柔軟性に関する記事です。

「ストレッチをしているけど柔らかくならない」
「本当に身体って柔らかくなるのか」

そんな風に悩んでいる人、実は結構います。
ということで、知って得するストレッチの基本的な考え方をお伝えしますね。

---ストレッチシリーズ---
ストレッチ①-ストレッチを始める前に知っておくと得すること-
ストレッチ②効率の良い伸長時間と黄金ルール4!
ストレッチ③基本手技と効果抜群の裏技手技
ストレッチ④-実践!体幹と肩関節のおすすめ10-
ストレッチ⑤-実践!股・膝・足・手関節のおすすめ14-
ストレッチ⑥-ストレッチに関する論文をひたすら集めてみた-
ストレッチ⑦-柔らかくなった身体を維持する-

ストレッチで柔軟性は上がるの?

「ストレッチをしているけど、柔軟性が上がらないんですがどうすればいいですか?」

すごくシンプルな質問ではありますが、たまに聞かれます。
ある程度ストレッチをやってみたけど、あまり柔軟性が変わらず、身体が変わってこない方ですね。

この答えは
「普通の人ならば、ストレッチをすれば身体は必ず変わります」です。
当たり前といえば当たり前ですが、効率に差はあるとしても身体は柔らかくなってくれます。

ストレッチをしているけど柔らかくならない場合、まずは量が少ないと考えて下さい。ストレッチしてるけど…と、言う割には各部位1日10秒くらいしかしてない方も実は結構います。

10秒で足りなければ30秒、30秒で足りなければ1分、それでダメなら2分ストレッチをしてあげましょう。
「ストレッチは気合だ!」と、私の大先輩の理学療法士が言ってました。
そんなつもりでもっともっと量をこなしていくと、大概の場合は柔らかくなってくれますよ。

90代とご高齢の方でも身体は柔らかくなります。それより若い方ならもちろん身体は変わります。

ストレッチをしても身体が柔らかくならないケース

例外として、ストレッチで効果が出ないのは、骨折やなんらかの障害があって尚且つ長期間経過してしまった場合です。
ストレッチしようとしても骨と骨がぶつかるような感じで伸張感が全くないような状態の時は、身体を柔らかくするのは難しいです。
このケースでは、量をこなしても身体が柔らかくならないですね。

ストレッチを効率的にやるにはどうすればいいの?

冒頭で挙げた、

「ストレッチをしているけど柔らかくならない」
「本当に柔らかくなるのか」

こういった質問は裏を返せば
「効果的なストレッチを教えて」
という意味を含んでいることがよくあります。

今回のnoteを読んでいただいている方の中には、ベースとなるストレッチの知識に加え、そういった効率化・発展系のところにも興味を持っている人もいるのではないでしょうか。

ストレッチの効果を高めるには、関節包や皮膚といった、筋肉以外へのアプローチなどがあります。そしてそれに加えて、ストレッチの裏技みたいなものもいくつかあります。そういった裏技は、全員に当てはまるわけではありませんが、人にとっては効果テキメンで柔らかくなる こともありますよ。

詳しくはまた今度紹介したいと思いますが、とりあえず今日は1つだけ紹介です。

「関節包のストレッチ」

はい、よくわからないワードが出てきました...関節包、これは「関節を包む膜」みたいなものがあるのですが、これが結構硬くなってしまうケースがあります

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ちょっとわかりにくいかもしれませんが、終末域っていうのはストレッチをして伸びきった位置のこと。この例でいけば、関節の硬さに、お肌が11%、筋肉が43%、そして関節包が35%影響しているってことです。
(上の例はネコの手の話ですが、他の部位ではこの割合は変わります)

言い換えると、筋肉のストレッチをしても、他に皮膚や関節包があるから柔軟性アップは少し効率が悪いわけです。

ということで、関節包を伸ばせばいいということになりますが、その関節包をストレッチするために一番シンプルなのは「長い時間伸ばす」こと。

筋肉なら比較的短時間で伸びてきてくれますが、関節包は長期戦です。
少なくとも3~5分は伸ばしておきたい。長ければ長いほど良いです。

ストレッチは気合いだ!と言っていた大先輩は、場合によっては30分ぐらいストレッチするように患者さんに指導していましたよ。
(ちなみにこの大先輩、野球界隈でものすごく有名な人。チームに所属していないにも関わらず、いろんなプロ野球球団のキャンプにも参加し選手を診て欲しいとお願いされる方です)

何をしても身体が柔らかくならず、困り果てていた人のケース

では、「ストレッチで身体が変わる」の具体例を出してみましょうか。
私がパーソナルトレーニングを担当していた方です。
(実は、昔アフターファイブでジムのトレーナーをしていました)

この方は学校の教員をしており、肩まわりがガチガチ。重度の肩こりで日々悩んでいました。肩甲骨の動きを出そうとストレッチをしていたものの、全然変わらない。肩がガチガチなので、黒板に字を書くのがとにかく辛い…。
それをケアしようと接骨院に行き、「肩は硬く、背中は鉄板のようだ」と言われながら一生懸命ほぐしてもらう。その場ではよくなるものの、残念ながら数日したら元通り。

そんな日々を数年間繰り返していたんです。
そしてそれではダメだと考えジムに通い出したのですが…多少よくはなったものの、やっぱり肩の動きは良くならない。肩甲骨の柔軟性は上がってこない。

結果、肩こりに悩まされる生活から抜け出せません。
ジムには週4程度通いながらヨガやエアロビ系のレッスン、その他にも自分でストレッチなどを行っていたのですがそれでも駄目な状態でした。
いろんな方法を試しているのにガチガチボディから抜け出せないっていうのはすごくストレスですよね。

そんな時に紹介を頂き私が身体を診させて頂くこととなりました。

この方の身体を診て最初に思ったことは「もったいない」です。せっかく意欲を持って身体を良くしようとしているのに、肩こりに対して効果的なストレッチ(や運動)が行えていなかったんです。

この方の一番の問題は「肩甲骨の動きが悪いこと」でした。そしてそれに伴って、肩甲骨周りの筋肉の働きが非常に悪くなっていたのです。

こういったケースでまず必要になってくるのは「肩甲骨が動く」という感覚を掴んでもらうことです。肩甲骨の動きが悪いことは本人もわかっていたため、その改善のためのいろんな運動を行っていました。ですが、肩甲骨が動いているという状態がよくわからないので、効果的な運動にならなかったのです。

イメージではありますが、ピアノを弾くのに、上手な人の演奏を聴いたことがない。そんな状態に似ていますね。 参考になるものがないのですから、当然上達しにくい。

ですのでこの方の場合は、まず徒手的に肩甲骨の動きを出すためのストレッチから筋トレ、マッサージ、イメージトレーニングまでをしっかり行い、肩甲骨の動きのイメージを掴んでもらいました。

その感覚がつかめると、「肩甲骨が動くってこういうことなんだ!!」 と、とても驚いて貰えました。そこからは、それを頼りに自分でストレッチを行って頂くことで効果もアップ。

たった数回のアプローチ後、 授業時の肩こりが改善し、日々のストレスが吹き飛びましたと大いに喜んで頂きました。最初は半ば諦めていた身体の硬さ、きちっとやれば改善するんだという良い例です。ちなみに今も楽しくジム通いは続けているみたいです。

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まとめ

まずやるべきことは、ストレッチにかける時間を増やすこと。これが第一選択です。

それでも身体が変わらないなら、ストレッチのやり方を変えてみましょう
世の中にはいろんなストレッチの方法があります。1つのやり方がダメでも、違ったやり方があなたにフィットすれば効果は変わります。

そしてそれでもダメな方は専門家に相談しましょう。そしてあなたの身体が硬い原因を突き止めてもらい、具体的なストレッチ方法を教えてもらいましょう。

ちゃんとしたやり方で、根気良くストレッチしてあげれば身体は改善します。硬い身体でも必ず改善してくれます。諦めないで下さいね。

とと、いうことで今回の記事は「【知っておきたいストレッチの考え方】柔軟性は必ず上がります」でした!

今回の記事を見ていただいた方には
ストレッチ①-ストレッチを始める前に知っておくと得すること-
ストレッチ②効率の良い伸長時間と黄金ルール4!
ストレッチ③基本手技と効果抜群の裏技手技
ストレッチ④-実践!体幹と肩関節のおすすめ10-
ストレッチ⑤-実践!股・膝・足・手関節のおすすめ14-
ストレッチ⑥-ストレッチに関する論文をひたすら集めてみた-
ストレッチ⑦-柔らかくなった身体を維持する-
もおすすめです。是非見てあげてください〜

あなたのためになったんだなと思い、幸せな気分でビールを飲みます!ありがとうございます。