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家でリハビリや看護が受けられる!訪問リハビリ&訪問看護とは?

今回は訪問看護、訪問リハビリについてです。具体的に「どんな人が訪問のサービスを受けれるのか」「費用はどれくらいか」「どこに連絡すればいいのか」など、あまり知らない人、多いんじゃないでしょうか?今回はそんな訪問看護、訪問リハビリについて書いていきます。

訪問看護とは

まずはちょっと引用です。

訪問看護とは、病気や障害を持った人が住み慣れた地域で、その人らしく療養生活を送れるように、看護師等が生活の場へ訪問し、医師の指示書のもとに、看護ケアを提供し、自立した生活を送れるよう支援するサービスです。
by 全国訪問看護協会さん

め〜っちゃ簡単にいえば、「家に看護師さんが来てくれて、看護をしてくれる」サービス。その中身は、薬の管理や、傷のケア、お身体の健康チェックや、入浴の介助などなどになります。

訪問リハビリとは

医師の指示に基づき理学療法士や作業療法士等が利用者の居宅を訪問し、利用者の心身機能の維持回復および日常生活の自立を助けるために理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを行うサービスです。
by 独立行政法人福祉医療機構

め〜っちゃ簡単にいえば、「家に理学療法士などのリハビリスタッフがやってきて、リハビリが受けれらるサービス」のことです。

かかる費用はどれくらい?

これ、人によって違うし、場所によって違うし、サービスを使う頻度によって変わるし、とにかくすごくわかりにくいんですよね...

よくあるケースでは、

リハビリを週に2回
訪問看護を週に2~3回
リハビリを週に1回、看護を週に1回

などなど。こういったベーシックなケースなら、だいたいの費用感としては、月に1万円〜1万5000円で考えておけばたいがいはお釣りがきます(高齢で収入がない世帯、もしくは現役以下の収入の世帯)。

もちろん使うサービスの量を増やしたり、「訪問介護」サービスを加えて掃除や料理を頼んだり、介護ベッドのレンタルをしたりなどなどをすると、それに応じてお金がかかってきます。
(ネットサーフィンで見つかる介護とかの情報は、お金がきっちりかかる想定で計算しているものが多いです。実際にサービスを受けると、そういったものより安くなることがよくあります。何かで悩んでいるならまずは相談に行くのが良いですよ。)

「週に1回だけ訪問でリハビリ」や、「週に一回だけ訪問で看護」っていう使い方もありますが、これだと月に3000円〜4000円ってところです。

こういった使い方をする場合でも、

・お身体の定期的なチェックができること。
・何か気になることがあれば、担当のリハビリスタッフや、看護師に相談できる環境ができること
・医療や介護に関して、「漠然とした不安」を減らすもしくはなくせること
・何かアクシデントがあった場合、チームで動いてもらえるのであなたの負担が減ること
・あなたにあった、身体を悪くしない自主トレーニングを教えてもらえること、
・あなたの身体をチェックしてもらい、場合によっては訪問リハビリの頻度を増やして改善を目指せること、

などなどのメリットがあります。

どんな人が受けられるの?

一言で答えるなら、「65歳以上のどこかしら身体が悪い人」なら大丈夫です。あとはちょっと違うパターンですが、65歳未満でも「国が指定する特定疾病というものにかかっている人」や「脳性麻痺や発達障害などになってしまったお子さん」も訪問看護、訪問リハビリを受けることが出来ます。

「65歳以上のどこかしら身体が悪い人」
みなさん、介護保険って知ってますか?
65歳以上で使うことが可能になる保険なんですが...
それより若い年代の方はお金だけ払っていてあまりよく知らないことが多いですよね。

65歳以上のどこかしら身体の悪い人が、訪問リハビリや看護のサービスを受けるためには、「要支援」だとか「要介護」だとかの認定を受けている必要があるんです。(これはお身体にトラブルがあれば、申請さえすれば基本的に認定してもらえます)

大事なことなのでもう一度言います。
「65歳以上でどこかしら身体が悪い人なら、訪問看護、訪問リハビリのサービスを受けることが出来ます」

「特定疾病」
このパターンで訪問のリハビリや看護を受けれる人は、もう自分が特定疾病だとわかっているはずです。その方は、訪問サービス使えますのでぜひ相談に行ってください。とりあえず一覧を載せておきますね。

筋萎縮性側索硬化症
後縦靭帯骨化症
骨折を伴う骨粗しょう症
多系統萎縮症
初老期における認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症等)
脊髄小脳変性症
脊柱管狭窄症
早老症(ウェルナー症候群等)
糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
脳血管疾患(脳出血、脳梗塞等)
進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病
閉塞性動脈硬化症
関節リウマチ
慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎等)
両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症


「脳性麻痺や発達障がいなどになってしまったお子さん」
実は高齢者だけでなく、こういった脳性麻痺や発達障がいの診断があるお子さんも主治医の先生が必要と判断すれば、訪問看護、訪問リハビリを受けることが出来ます。かかる費用ですが、一回の訪問で1000円前後のイメージです。お住いの地域によっては助成が受けれたり、東京都では無料でサービスを受けれる可能性があるので、お住いの市町村の窓口に行ってみると良いですよ。

どうやったら受けられるの?

基本的な流れとしては、病院の地域連携支援室や、地域包括支援センター、居宅介護事業所に行き、ケアマネさんに相談します。
ケアマネさんと相談する中で訪問での看護やリハビリが必要となったら、介護認定を受けて、病院に指示書を依頼し、同時進行で訪問を行う事業所を探します。
指示書が届き、事業所が決まったら、事業所の契約担当者とあなたの自宅で契約。その時に看護師やリハビリスタッフが訪問する日程を決め、サービス開始となります。

はい。やること多いですね。ただもうシンプルにいきます。

「どうやったら訪問リハビリや訪問看護が受けられるか」ですが、やっていただくことは「担当ケアマネージャーを見つける」こと。

以上!!!!

これだけやればあとは対面で相談しながら決まっていきます。
流れに身を任せるだけで決まっていきます。

流れ的には

①ケアマネを探す
②介護認定を受ける
③主治医に指示書を書いてもらう
④訪問事業所を探す
⑤契約、サービススタート

この5ステップ。
ですが、先ほど述べた通り2~4のステップはもう「流れ作業」です。
レジの人がバーコードを読み取るがごとく、ケアマネさんの日常の仕事になっています。何も心配せずに、1のステップだけやりましょう!

その「ケアマネージャー」。
これは、退院したご両親や、ご病気で身体が不自由になったあなたの医療をコーディネートしてくれる存在のことです。このケアマネージャーさんは

・地域医療連携室
・居宅介護支援室
・地域包括支援センター

などなどにいます。あなたの通う病院で「ケアマネさんかソーシャルワーカーさんを探しています」と、受付で言ってみてください。
上手いこと繋がっていくはずですよ。

さて、このケアマネ探し。いくつかのパターンを例示してみます。

ご両親が入院していて退院したあとが不安なパターン

このパターンは簡単です。
ご両親のお見舞いに行った時に、以下のどれかに相談してみてください

・地域医療連携室、もしくはそれっぽいところ
(病院の受付で、「ケアマネージャーさんもしくはソーシャルワーカーさん」にはどこへ行けば会えますか?」と聞けば、大丈夫です。)

・ご両親を担当しているリハビリスタッフ
(「退院後のリハビリ、自宅生活に迷っています。訪問を受けたいのですが、どうすれば良いですか?」と聞けば、教えてくれます)

・病棟の看護師さんもしくは主治医
(上の二つがダメだったら、一度看護師さんか主治医の先生に聞いてみてください。ここは詳しい人とそうじゃない人がいるので、もし明確な答えが帰ってこなくても諦めないで)

地域医療連携室なら一番確実ですよ。

ご両親が自宅で生活しているものの、なんらかの不自由や不安毎があるパターン

今頼れるものがないパターンです。
でも、探し方さえ知っていれば大丈夫ですよ。ここはさらに2つのパターンに分けますね。

①ケアマネさんを探すパターン
ネット検索で
「居宅介護 地域」もしくは「地域包括支援センター 地域」で検索してみてください。例えば「居宅介護 二子玉川」などですね。
正直、この業界はネットを見てもどこが良いのかわかりません。なので、いっぱい出てくる中で、近場を選べばオッケーです。
(ちなみにこういったまとめサイトで事業所を探すのもありですね。「介護DB」)

ここかな...と思ったら、深く悩まずに連絡してみましょう!それでちょっと違う感じがすれば、他のところを探せばいいかな。ぐらいでちょうど良いです。

その中で一つ知っておくと良いのは、「一人ケアマネの事業所は避ける」です。実は、数年前に制度が変わって、ケアマネさんがひとりで運営しているところは、活動出来なくなります(今は移行期間です)。

それに加えて、1人ケアマネのところは質が低いケースが比較的多いです。
(資格が簡単に取れた時に資格をとっていて、勉強する意欲が乏しく、制度にもリハビリにも看護にも詳しくないケアマネさん、実はそれなりにいます...)医療や介護をコーディネートするポジションの人なので、できるだけスキルが高い人、一生懸命になってくれる人、真面目な人に担当して欲しいですよね。

②事業者を先に探すパターン
本来の流れとは外れるのですが、こっちからのパターンもあります。
「訪問看護 地域」で検索です。

いくつかホームページが出てきますので、お問い合わせの電話をしてみましょう!

私が電話するなら、
「こんにちは。私の70歳の母親に訪問看護を受けてもらいたいと思っています。担当の方はおられますか?」
ってな具合で連絡します。あとは色々聞かれると思うので、答えていくだけ。

私の場合は必要な情報が何かわかっているので...
「母は要介護2で認定を受けています。ケアマネはまだいないのですが、もし可能ならばそちらから紹介いただきたいとも思っています。看護の時間は、○○日の○○時ぐらいが第一希望です。空きはありますか?ちなみに先生から指示書はまだもらってませんが、看護を受けたい旨は伝えてあります」

ってな具合です。ここまでいければパーフェクトですが、制度を知らなければまず無理です。なので、聞かれたことを答えていくスタイルでいければ大丈夫ですよ。

あとはお試し看護orお試しリハビリをやってるか確認するのも良いですね。
まずはサービスを受けてみて、それで実際に必要か考えるのがおススメですよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。今回の記事は「家でリハビリや看護が受けられる!訪問リハビリ&訪問看護とは?」でした!

あなたのためになったんだなと思い、幸せな気分でビールを飲みます!ありがとうございます。