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実習中に教えている『移乗介助』について

はじめに


これは

・実習(臨床)では『移乗介助』をどう捉えているのか知りたい
・実習の際に最低限覚えておきたい『移乗介助』の基礎について知りたい
・『移乗介助』の基礎を復習しておきたい
・実習がなくなったから漠然と不安を抱えている

そんな方におすすめのnoteです。



どうも!

Twitterやブログを中心に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の実習生のサポートをしている長谷川元気です。

今回は『移乗介助』の基礎について、私が実習で学生さんに伝えていることを中心に触れていきます。

実習は養成校で習う知識(点)を、臨床でも使える知恵(線)として学ぶ大切な場です。

しかし、2021年2月現在、一昨年から猛威を振るうCOVID-19の影響によって”実習を受けることができなくなってしまった”という学生さんも多く、臨床へ出る不安を目にすることも多くなってきました。

そこでこの度、私、はせがわはそんな学生さんのために、実習で培うであろう知識をここで共有し、”少しでも臨床へ出る不安を軽減できたら”という想いで、このnoteをシリーズ化しています。

シリーズはこちら

こんな時だからこそ、できることをお互いに積み上げていきましょう。

理学療法士の未来は決して暗くありません。

私たちが切り開くのです。

「こんないい職業は他にない」


実際に働いて、日々感じていることです。

ぜひ、同じ臨床のステージで、楽しい話ができることをお待ちしております。

そんな想いで生きている人もいるんだなということは覚えておいていただけると嬉しく思います 笑

さて、お待たせしました!

ここらで切り替えて本題に移ります!!

どうぞお楽しみください♪


移乗介助について

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実習で特に緊張するのは”患者様に触れるとき”であったりします。

今回触れる『移乗介助』もその一つですよね。


学生にとって、実習前に友達などの健常者を相手とした移乗介助の練習は何度もしたことがあっても、実際に身心機能の低下した方を相手とした移乗介助は実習が初めてであることも少なくありません。

ゆえに、結構みんなガチガチになって、少し介助しただけなのに、汗ダラダラ、顔面紅潮、肩こり発症、腰痛発症、、、

なんてこともたくさんあります。

何を隠そう、私がそうでした 笑

次の日起きるときに「あれ?」なんて感じで腰に違和感を覚えたことは今でも覚えています 笑


「何かあったらヤダな」

「怖いな」

「失敗したらどうしよう」


そんな不安が頭の中を駆け巡ってしまい、余計な力が入ってしまうのです。

特に経験の浅いときには、いい意味での”力の抜きどころ”がわからないため、自然と全動作において全力で行いますよね。

(私は臨床に出ても1~2年目のときは過度に緊張しっぱなしでした。笑)


これもこれでいいことなのですが、理学療法士は己のカラダが資本。

何十年も続けていきたいなら、なおさら無理がなく負担になりすぎないような働きをしなければなりませんよね♪

まして、医療もチーム戦。

1人が欠けるだけで、多大な影響が周りにかかってしまいます。


なので、適切な量の移乗介助をするためにはある程度の知識が求められていきます。

その知識を元に、何度も経験を重ねていくうちにコツがわかってくる。

すると、”力の抜きどころ”がわかってくる。

それが、自分にとっても、患者様にとっても無理のない移乗介助になってくる。


なんて、好循環を回せるといいですよね!


ということで、学生さんが知っておきたい移乗介助について今回は触れていきます。




リハビリテーションと看護・介護での移乗介助の違い

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まずはじめに、これを覚えておきましょう。


『リハビリテーション領域における移乗介助』と

『看護・介護領域における移乗介助』は目的が違うということです。


またまた出ました『目的』。

本当にどのジャンルでも大事なワードになっていますね♪


ではその目的にどんな違いがあるのか見ていきましょう。


◎リハビリテーション領域における移乗介助

リハビリテーション領域において移乗介助は、

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