ヨガの先生に伝えたい3つのこと
どうもです。
先日福岡で解剖学の講師を担当させていただきました。去年からお世話になっているスタジオゼロさんの元で。
「正しい知識を持ったヨガインストラクターの育成を」
そんな社長の中村さんの熱い思いが好きなので遠くても行きます。いつもありがとうございます!
講師をしていて3つ気付いたことがあるので記しておきます。おそらく多くのヨガの先生に当てはまることなのでnoteに綴りますね。
<ヨガの先生は背骨の丸み作りが苦手>
ヨガの先生の体や動きを見ているとあることに気づきます。
「あれ・・背骨を反る動きは得意だけど。丸めるのが苦手な人が多い。」
そう。ヨガの先生は反る動きをたくさんやるけど丸める系の動きが苦手。
ポーズの種類を聞いても背骨を反る動きは多いけど丸める動きは少ない。
人間はどうしても日常的に使う方向に「偏り」が出ます。
ヨガの伸展系のポーズが気持ち良いのは知っていますが。伸展が多すぎると屈曲が苦手になっていきます。結果的に脊椎の丸みが作りにくくなります。反り腰や肩甲骨周りの違和感にもつながります。
何事もバランスが大事。反ったら丸める。丸めたら反る。
筋肉だけじゃなくて、血管や神経も動いて循環が良くなります。
丸みを作る運動も適度に入れてみてくださいね!
<筋肉をつけよう>
これはヨガの先生というか女性全般に言えること。
「ヨガで筋肉をつけよう!」もちろん悪くないけど、効率は良くない。
やはり筋トレは筋トレでやった方が良い。
負荷量やセット数をしっかりとプロにセッティングしてもらい。
栄養を適切に取ること。
そして頻度を多くして継続すること。(週2回、せめて3ヶ月は頑張りましょ)
「筋肉モリモリになるのが嫌!!」
大丈夫です。ホルモンの関係から女性は筋肉がつきにくい。
ボディビルダー並みにやらないとモリモリにはなりません。
むしろ筋肉は一番体を守ります。
長く安全にヨガを続けたいのであれば筋トレもしてみてください。筋肉が体を守ります。
<伸ばしすぎで痛めることが多い>
いわゆる伸ばしすぎ。オーバーストレッチです。伸ばすことだけに集中すると痛みを引き起こします。
・前屈で手がつくようになる。
・開脚できるようになる
・もっと綺麗に反れるようになる
確かにポーズを取ることはかっこ良いかもしれません。でも体を壊しては元も子もありませんね。筋肉でしっかりと制動できるならOKです。でも、ちゃんと筋肉で制動しないと痛めます。
だから
・気持ち良い範囲で動く
・痛みを我慢しない
・伸ばしすぎない
・筋トレをして制動できるようにする
・解剖学を理解して動く(関節に負担のない動き方を学ぶ)
このあたりは解剖学を知っていればストレッチの効果や関節の動かして良い方向などがわかっていると思います。
しっかりと落とし込んでみてください^ - ^
<最後に・・>
ヨガの解剖学の講師をやらせてもらうことで気付いたことです。
このような機会を与えてくれる皆様に心から感謝します。
「解剖学が難しい・・・」
と先入観として思っている人が多いのも事実。
でもそれはヨガと解剖学がリンクしていないから。
ヨガと解剖学がリンクするともっとヨガが面白くなります。
新しい発見ができます。
自分の体を守れます。
クライアントさんの体を守れます。
四十肩で肩が100度くらいしか上がらないけどヨガをしたい人がきたらどうしますか?
ヘルニアがあって坐骨神経痛で悩んでいる人がヨガをしたいと来たらどうしますか?
その答えは解剖学を知ることでたくさんのヒントがもらえます。
人の体を良くも悪くもできます。
良い方向に導くためには「解剖学」がとても大事です。
正しい解剖学の知識があればたくさんの人にヨガの素晴らしさを伝えられます。
そんな解剖学の授業になっていればと思っています。
スタジオ0さま本当に2日間ありがとうございました。
<今回のヨガ解剖学の内容はこんな感じ>
・脊柱の構造とメカニズム
・脊髄と椎間孔と抹消神経から考えるアーサナー
・ヨガのアーサナーに使える脊柱の運動連鎖
・ヨガのアーサナーに使える目線と体の連鎖反応
・脊柱と自律神経
・交感神経と副交感神経の位置と役割
・呼吸に関する筋肉
・横隔膜のストレッチ
・骨盤底筋と横隔膜を意識した呼吸
・深呼吸がダメな理由
・すぐできる呼吸の4つの評価
・アーサナーと呼吸から動きを誘導する
・肩こりに関連する神経
・坐骨神経痛を持つ人に対するヨガのシークエンスの立て方
・足裏アーチの構造
・足のアーチの作り方
・足から操作するアーサナー
・ストレッチよりも伸びるアキレス腱のマッサージ
・歩行のメカニズム
・綺麗な歩行の法則
・四十肩、五十肩の病態と対処方法
・外反母趾について
などなど。
また解剖学の講師依頼お待ちしています( ´∀`)では〜!
理学療法士最大級のオンラインサロンFree PT salonを運営!知識・技術を学ぶのはもちろん、発信力をつけて、みんなとコラボしてプロダクトを作る!やりたいことを実現する場所!→http://reha-basic.net/free-pt-salon/