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The Pain〜痛みのメカニズムと対処方法を根本から知る〜

割引あり


さて今回のテーマは「痛み」です。

セラピストに限らず、トレーナーやボディワーカーさんもセッション中の「痛み」に悩まされるはずです。

肩を動かすと
腰を曲げると痛い
ジャンプすると膝が痛い
朝起きたら腰が痛い
寝違えて首が痛い

などなど。

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さてこのような「痛み」に対してどう対応すれば良いのでしょうか?

痛いから伸ばす?
痛いから筋トレする?
痛いからマッサージする?
痛いから冷やす?
痛いから電気をあてる?
痛いから牽引する?

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さてその方法があっているのでしょうか?そこに根拠はありますか?

僕は学校時代に深く「痛み」について学びませんでした。

でも臨床に出ると確実に「痛み」の問題と遭遇します。

でもこれに対する解決策ってセミナーによるhow toじゃないです。

徒手療法でもありません。

そう、「痛み」を科学的に理解することが土台です。一番の力になります。

もし慢性疼痛の人に徒手療法だけをしているのであれば、それは大きな間違いです。痛みとしてのセラピーとしては0点に近いです。

いつだってそうですが。

人間の体を理解するためには「根本」を知る必要があります。

痛みとは何か?

それを何時間もかけて話せるくらい知ることで。

初めて痛みに適切に対処できます。


ではいきましょう。

深いテーマです。

絶対に知っておいた方が良い分野です。


<今回のnoteで得られること>
・痛みとは何かを生理学的に理解、説明できるようになる
・筋肉や骨、自律神経などによる痛みを理解できる
・脳と痛みのメカニズムを知ることができる
・徒手療法だけじゃ解決できない「痛み」の対処方法がわかる
・急性期の痛みの対処方法を大きく2つ知ることができる
・急性疼痛と慢性疼痛の違いを知り、別々のアプローチができるようになる
・痛みに対して何が効果的なのか?をエビデンスから知ることができる
・徒手療法を使う2つのパターンを知ることができる
・運動療法の5つの効果を知ることができる
・臨床で「痛み」をVASやNRSだけじゃない指標で評価できる
・臨床で「痛み」に対してプロフェッショナルとして対応できる

です!


FreePTsalonで開催したセミナー動画40分でしっかりと学んでみてください↓みなさんの感想です!

といった感想いただきました。かなり詰め込んでいるので内容は濃いです!

ではいきましょう!



痛みの定義を知ろう!

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最初は定義からいきます。(かたいっすねw)

でも定義は定義で大事です。

実質的または潜在的な組織損傷に伴う、あるいはこのような損傷を表現する詞を使って述べられる不快な感覚・情動体験”と定義されている。慢性疼痛は典型的には 3 ヶ月以上持続する、または通常の治癒期間を超えて持続する痛み。IASP


てな感じです。大切なことは

・組織損傷だけじゃなくて
・不快な感覚や情動も

ってところです。

運動器の専門家になればなるほど「組織」ばかりに目がいきますよね?

でも組織だけじゃなくていろんなことが関係するよベイベーってことが書いてあります。

というか定義されています。


もっとザクっと伝えると

「末梢から中枢への知覚とそれを処理する大脳の痛みのネットワーク、加えて過去の経験や情動を全て組み合わせて痛みとして発している」

ということです。

だから組織に損傷がなくても、相手が感じている痛みは痛みとして存在します。特に慢性的な痛みは組織損傷だけでは説明ができないので。

しっかりと覚えておきましょう。

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ちょっと論理的に説明すると

痛みを感じる個人差を規定するのは

感覚的側面(痛みの質・程度)
情動的側面(痛みの捉え方)


からなります。

さらにここから感覚的な側面は先天的要因と後天的要因があります。

何が言いたいかというと。人によって感じる痛みは全て違うということで、そこには環境因子や遺伝子レベルの関与があるということを知っておきましょう。

痛みがどうやって伝わるのかを超簡単に理解しよう!

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