AIを使って15分で3Dのお地蔵さんを作る
今回はAI3D生成サービスのTRIPOを使ってお地蔵さんを生成した記録です
Tripo AIとは?
3Dモデルの作成は、これまで専門的なスキルや知識を必要とする作業でしたが、生成AIの登場により状況が大きく変わろうとしています
Tripo AIは、テキストや画像から3Dモデルを生成できるAIサービスです
他にもいくつかサービスがありますが、生成速度、モデリングの安定性などから今のところ一番使いやすい印象です
最近、更に速度が更に上がったようなので、お地蔵さんをどれぐらいの時間で作れるかを試してみました
MidJourney 6.1で静止画の地蔵を生成<10分>
いくつか出力して「これだ」という地蔵にたどり着きます
偶然出た、ほんのり西洋風の地蔵にします
この作業に10分ほど
TRIPOでImage to 3D出力<5分>
フリーアカウントで、そこそこの回数をお試し出力できます
TRIPO、太っ腹です!
先程の地蔵の静止画をPhotoshopで黒バックにしたものを参照画像として入力します(背景ありでも勝手に分離してくれます)
画像にない部分もモデリング、テクスチャ生成してくれています
凹凸もそこそこ納得の行くレベルです
つい半年前ぐらいまではサービスによっては何十分もかかっていたのが
ものの20秒もたたずに生成してくるのが驚きです
各種3Dフォーマットでテクスチャ付きの出力ができるので、今やスタンダードな「glb」で書き出します
Webビューワーで確認<5分>
glbモデルをオンラインでサクっと確認できる無料のブラウザビューワーがあります
glTF Viewer
これにドラッグアンドドロップ
テクスチャがないと細部の凹凸がやや不十分ではありますが
基本的には良いバランスで出力されていると感じました
細かいところを言えば、白毫(額のポッチ)がない、とか肉髻(頭部の隆起)の解釈が違う、とか
画像AIでもありがちな「洋風化」の罠が出てはいますが
その辺りはモデリングソフトで修正というところですね
難易度の高さから、画像、音楽、動画、に出遅れている3DAI生成ですが
使い道によっては実用的な段階に入ってきたと実感します
なお、本来は映像作品の小道具として3Dプリンタで出力するのが目標だったのですが、見積もりを取ってみると、お地蔵さんサイズともなると出力できる機械が限られるため分割出力する必要があり、かつ費用が15万円以上と想定を上回ったため今回は断念しました
AIの進歩が異様に早いのでその時間感覚で「3Dプリンタも進歩して、これぐらいの出力なら数万円でできるようになっているだろう」と勝手に想像していたのですが、現実の壁はやはり高いのです!😆