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今の時代を生きる臨床心理士になるために

臨床心理士という資格が世間一般で言われる“カウンセラー”というものの中でも最も専門性の高い資格であり、私自身が所有している資格でもある。

一次試験は多肢選択式の試験と論述試験、その一次試験に合格した者が二次試験を受けることができる。そもそもこの試験の受験資格自体を指定大学院を修了しないと得るコトができない。重課金資格である。

ちなみに一次試験についてはこの動画で語っている。

そして二次試験で大切なことは、はてなブログにて投稿している。

ということで、世の中的には国家資格である公認心理師の有資格者が増え臨床心理士という資格が何の為に、誰のために必要で今後守っていかねばならない資格なのか?自問自答を業界全体で繰り返すことになるであろう。

それでも、一般男性の友人に「公認心理師って知っている?」と問いかけても「国家錬金術師?」などとよくわからない返答が返ってくるほどには知名度が低いのが現状である。私自身、公認心理師も臨床心理士も両方取得しているが、特に世界が変わることもなく粛々と日々を送っている。

臨床心理士という資格はやはり誰でも取得できるわけでもない、専門性の高さが売りであると思うし、そういった視点でみると過酷な大学院での経験を経た面構えをした精鋭部隊なのだから、クライエント視点でみると安心感があると思う。

だからと言って様々な対人援助職を経て公認心理師を志す者の存在を侮ってはならない。学校領域や医療領域、福祉など様々な職種の実務経験者がこの移行措置の期間中公認心理師の受験資格を有し心理職の世界に身を投じることとなる。

こういった別の視点を持った心理職というのはある意味、臨床心理士にとって良い刺激になると思う。

Twitter等のSNSを開けば優越コンプレックスに支配されたかの如く誰かが誰かにマウントを取っている。

これは果たして誰が得しているのだろう?

それってfor誰?

大体の行動は自分の劣等感を隠すため、自分たちの立場が脅かされることへの不安から誰かを攻撃していると思う。ある意味このような行動は心理職に限った話でもなくどのような界隈においても見受けられるものだろう。

そのような様々な思惑飛び交う波乱の時代に臨床心理士の資格を取得し、現場で働くのだから鋼の精神力と強い決意が垣間見え心強い。どうか、目の前の私利私欲(ツイッター等におけるマウント合戦に勝利した末に得る薄っぺらい快感)に負けることなくClの利益のためだけにその資質を存分に活かして欲しい。

散々皮肉ったところで、本稿を締めたいと思う。

世の中的にはダイバーシティ的な視点で様々な価値観の多様性を受け入れることが求められている。それは心理業界においても同様であり、とにかく他者を否定するだけでなく違いを認め、誰かが誰かを過度に搾取することなく受け入れ共存できる落とし所をみつけるのが理想なのではないかと考えている。

↑この本面白かったです。よかったらぜひ。



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