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カウンセリング経験から学ぶ!回避依存症の彼との向き合い方:10の実践アドバイス

こんにちは、心理カウンセラーのしん(@psynote__)です。

おかげさまで、私の書いた記事「回避依存症の彼との幸せな関係の作り方」は、多くの方に読んでいただき、好評を頂いております。

特典として無料カウンセリングを提供したことで、これまで以上に多くの方からさまざまなご相談を受け、元回避依存症者である私自身もさらに学びを深めています。

今回は「カウンセリング経験から学ぶ!回避依存症の彼との向き合い方:10の実践アドバイス」というテーマで、これまでのカウンセリング経験をもとに、頻度の高い質問とそれに対する回答を一つの記事にまとめました。

・「音信不通にはどう対応すべきですか?」
・「彼が急に不機嫌になるので困っています」
・「彼が元カノとの連絡をやめようとしません」
・「もっと自分に興味を向けてもらいたいです…」
・「忙しいを言い訳に彼が全然会ってくれません」

もし今のあなたが彼に対して似たような悩みを持っているのなら、この記事は絶対にあなたの役に立ちます。

最初は簡単にまとめる予定が、気がついたら約20,000文字の大ボリュームになりました。読むのは少し大変かもしれませんが、その分、とても価値ある内容の記事に仕上がったと思います。

回避依存症の彼との幸せな関係の作り方」とあわせて読んでいただくのがベストですが、この記事の内容だけでも回避依存症の彼との関係を大きく改善できるはずです。

今回の記事は2章まで無料で公開しています。

まずそこまでだけでも構いませんので、ぜひ記事に目を通してみて下さいね。回避依存症の彼との付き合い方に悩んでいる方、必見の内容です。

では早速内容に移りましょう。

▼目次
1.「突然連絡が途絶えた…」音信不通の彼にどう対処する?冷却期間の過ごし方
2. 「なんで急に…?」突然冷たくなる彼の真意と対処法
3. 他の女性と遊び続ける彼の意識を変えて「本命」になる方法
4. 「彼が話を盛っている…」と感じたら:彼の嘘を見抜いてしまった時の賢い対処法
5. 感情を表に出さない彼の本音を探るには?
6. 「忙しい」を言い訳にする彼と会う時間を作るには?
7. 元カノと連絡を続ける彼の心理と対策
8. 束縛の必要なし、彼の自由を尊重しながら興味関心を向けて貰う方法
9. 「もう彼の暴言は聞きたくない!」日常的なモラハラに対抗するには?
10. 結局どうすれば彼に「安心感」を与えられる存在になれるの?
11. 最後にあなたへ伝えたいこと

1. 「突然連絡が途絶えた…」音信不通の彼にどう対処する?冷却期間の過ごし方

突然、彼から連絡が途絶えると、不安になってしまいますよね。

「私、何か悪いことをしてしまったのかな?」とか、「嫌われちゃったのかな?」とか、頭の中であれこれと考えてしまうのも無理はありません。

でも、そんな時こそ、まずは落ち着いて「冷静になること」が大切です。

なぜなら彼が急に音信不通になる理由は、あなたが考えているような直接的な理由ではなく、もっと「彼の内面の問題」であることが多いからです。

回避依存症の彼は、恋人との関係が深まると同時に、自分の心が知られてしまうことへの不安やプレッシャーを感じます。彼が音信不通になる理由は、あなたのことが嫌いになったわけではなく「自分自身の心を守るため」だと、まずは捉えることが重要になります。

焦って連絡を取ろうとしないことが大切

こんな時、一番避けたい行動が「無理に連絡を取ろうとすること」です。

たとえば、何度も電話をかけたり、連続でメッセージを送ったり、共通の友人に連絡を頼んでしまうような行動は、逆に彼にプレッシャーを与えてしまい、ますます距離を取られる原因になってしまいます。

例えば、彼に対して次のようなメッセージを送ったことはないでしょうか?

• 「どうして電話に出ないの?何度もかけてるのに…」
• 「なんで返事をくれないの?心配だからすぐに返事してほしい」
• 「SNSでは友達と楽しそうにしてたのに、なんで私には連絡してくれないの?」

こうした言動は、あなたの不安な気持ちを彼に伝えようとするものですが、回避依存症の彼にとっては自分の心を追い詰める「精神的なプレッシャー」になります。

彼は、これ以上親密になることで自分の心が傷つけられることを恐れ、自分を守るためにあなたと距離を置きたくなり、音信不通となるのです。

自分の感情に向き合い、無理に連絡を取らない

ここで重要なのは「彼が音信不通になった=あなたを嫌い」ではないということです。

彼が自分の心の防御態勢を取り払い、精神的なプレッシャーが収まれば、また彼から自然と連絡が来る可能性が高いということです。

ではこうした場合、具体的にはどうすれば良いのでしょうか。
最も効果的な対応は、無理に連絡を取らず「彼の気持ちが落ち着くのを待つこと」です。

どうしても気になる場合は

「何かあった?落ち着いたら連絡してね」

などと一度だけ軽くメッセージを送り、それ以上は追わないことが大切です。また、場合によっては最初から何も連絡をしないという選択もアリでしょう。

不安な気持ちに寄り添いながら、自分の時間を大切にする

連絡が途絶えると、当然あなたには「不安や寂しさ」が出てきますよね。

「なんでこんなことになってるんだろう」と考え続け、気持ちがどんどん沈んでしまうこともあるかもしれません。

でも、そんな時こそ「自分を大切にする時間」と割り切ることが大切です。音信不通に限らず、この気持ちの切り替えができるかできないかで、今後、あなたと彼の関係は大きく変わってきます。

たとえば、好きな映画を観たり、友達とおしゃべりしたり、趣味に没頭する時間を作るのも良いでしょう。

大切なのは彼にすべての気持ちを依存しないこと。不安や寂しさを埋めてもらおうとしないことです。

余裕を持つことで、彼との関係も安定する

実際のところ、彼から連絡が来なくても焦らずに

「まあ、いつものことか」
「そのうち連絡がくるでしょう」

と「余裕」を持つことは、彼との関係だけでなく、あなた自身にもプラスに働きます。

無理に状況を変えようとしないことで、あなた自身も心の安定を保つことができ、結果的に彼もあなたのことを安心できるパートナーだと感じるようになります。

彼が再び連絡をしてくるのをゆっくり待ち、その間、自分自身の生活を楽しんでください。そうすることで、彼もまた自然にあなたと向き合う心の余裕を持てるはずです。

まとめると、彼が音信不通になったときは

  • 冷静に対応すること(無理に状況を変えようとしないこと)

  • 自分の時間を大切にすること

  • ふたりの関係に余裕を持つこと

これらを意識することで、仮に彼が音信不通になったとしても、焦らず彼からの連絡を待つことができるようになるでしょう。

今回解説したケースでは、相手に他の女性がいないことを前提としています。状況や環境によっては対処法が変わることもありますので、不安であればカウンセリングにてご相談下さい。

2. 「なんで急に…?」突然冷たくなる彼の真意と対処法

回避依存症の彼と交際していると、多くの人が経験するのが、彼の「突然の不機嫌」や「冷たい態度」です。

突然、彼が連絡を返さなくなったり、無口になったりすると「私が何か悪いことをしちゃったのかな…?」と不安を感じてしまうのも無理はありません。

1章では音信不通の対処法について触れましたが、この章では、音信不通になる前段階、「彼が急に不機嫌になる理由」について見ていきましょう。

彼の突然の不機嫌の理由

まず、彼が急に冷たくなるのには、大きく分けて2つの理由があります。

1つ目は、先ほど説明してきたように、回避依存症特有の「親密さや感情的なつながりに対する強い不安や恐怖」です。

関係が深まることで、自分の感情が晒されてしまうことや、精神的プレッシャーが高まり、急に不機嫌な態度を取ってしまうのです。

そして、2つ目の理由は「過去のトラウマの再燃」です。

彼の突然の冷たさや不機嫌は、過去の経験、幼少期のトラウマが無意識に引き起こされ、それがトリガーとなっている可能性があります。

そして私は自分自身の経験、そしてこれまでの何百件ものカウンセリング経験から、急な不機嫌は「過去のトラウマの再燃」にこそ大きな理由があると考えています。

過去のトラウマが彼を不機嫌にさせる例

ここでは2つの例を用いて解説します。

例えば、以下のような過去の経験が彼にとってトラウマで、それが関係の中で不意に再燃することで、不機嫌を誘発します。

過剰な期待に応えられなかった経験
幼少期に、親や周囲から過度な期待をかけられたのに、彼はそれに応えられなかった。その結果、彼は他人に「期待されること自体が重荷」と感じるようになった。

結果
あなたとの関係が親密になり、何か期待されることがあると、そのプレッシャーから逃れるために不機嫌になってしまう。

もう1つ見ていきましょう。

感情を抑える環境で育った経験
幼少期に感情を表現することが許されなかったり、感情を示すことで怒られる環境で育った彼は「感情や自分の意見を抑えることが習慣」になっている。

【結果】
あなたが無理に彼に感情を引き出そうとしたり、意見を求めることで、無意識に冷たくなったり、不機嫌になる。

小さな言葉がトラウマを刺激する

彼が突然冷たくなる背景には、このように過去のトラウマがトリガーとなるケースが非常に多いのです。

そしてここであなたに知っていただきたいのは、こうした不機嫌の大半は「小さな言葉」や「些細な出来事」がトリガーとなることです。

つまり、普通の人からすると取るに足らない冗談や、日常的な会話が彼のトラウマを引き起こすということです。ここでも例を挙げて解説します。

彼が突然冷たくなるトリガーの具体例

将来の話をしたケース
交際経験が長くなり、将来について話をしたり、親密な会話をしたことで、彼は「家族」「子ども」などの過去のトラウマ体験を思い出した。
家庭内で傷つけられた経験を持つ彼は、家族を持つことで「また傷つくかもしれない」という不安を感じ、急に冷たくなったり、不機嫌になった。

もう一つ見ていきましょう。

楽しい時間の後の不幸のケース
彼が幸せを感じた直後に、過去の不安定な家庭環境を思い出し、「楽しい時間の後には必ず何か悪いことが起こる」というパターンが彼の中で無意識に働いた。
デートが終わり帰宅後、急に冷たくなったり不機嫌になる。

このように、不機嫌になる前の彼とあなたとの関わり合いが、ポジティブな言葉・行動だったとしても、彼のトラウマを刺激してしまうことは決して珍しくありません。

彼が冷たくなったときの対処法

彼が冷たくなったときの対処法として、まずあなたが心得るべきは「彼が冷たくなるのはあなたが原因ではない」ということです。

確かにあなたとの関係、あなたの言葉が彼のトラウマを刺激し、彼を不機嫌にさせてしまったかもしれませんが、それは彼自身の内面的な問題。あなたに責任はありません。

彼が突然不機嫌になった時、最もよくあるミスは「彼の機嫌を伺ってしまうこと」です。とはいえこれは当然。相手がなぜ不機嫌になっているのか分からないのですから、機嫌を伺ってしまうのも無理はありません。

ですが、彼が不機嫌になった原因をあなたが探ろうとすることで、彼はさらに感情的に揺さぶられ、結果的に更に不機嫌になったり、音信不通につながる可能性が高まります。

ではそんな彼にどう対応したら良いのでしょうか?ここでもっとも良い対処法は「彼と少しだけ距離を置く」ことです。

時間が経てば不機嫌は解消される

彼が突然不機嫌になったとしても、時間が経てば比較的短時間で収まるケースが大半です

彼が冷たくなってから3~5日間は、無理に連絡を取ろうとせず、彼のペースで戻ってくるのを待ちましょう。

また、彼から連絡が来た際には、すぐに返事をするのではなく、少し時間を空けて返信をするなど、適度な距離感を保つことがポイントです。

彼の気持ちが落ち着いたかどうかは、あなたが一番よく分かるはず。

気持ちが収まったと判断できたら、「なんで冷たくしていたの?」と問い詰めることは避け、普段通りに接することで、彼も警戒心を持たずにあなたと接するでしょう。

焦らないことが最善の対策

くり返しますが、彼が冷たくなっても、絶対に焦って彼の機嫌を伺うことは避けてください。

これができれば、最悪の事態、つまり「完全な音信不通」はほとんどのケースで避けられます。大切なのは、彼が自分の感情を整理し、自分のペースで戻ってくるのを待つことです。

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