スピリチュアル再入門 0章 出会い4

以上、著名な3氏の、スピリチュアリズムとの出会いを紹介させていただきました。

この章の締めに、シルバーバーチの言葉を引用いたします。

(シルバーバーチは、1920年から1981年まで約60年間に渡り、霊界からメッセージを送り続けました)

「スピリチュアリズムと言っても、それはただの用語にすぎません。私たちは用語には関心はありません。用語とは概念や実在をくるむための道具にすぎません。私たちの関心は霊力、神の力─私はそれを大霊と呼んでいるのですが─それが地上に根づくことです。どこでもよいのです。それが私たちの努力の背後にある目的です。


 なぜ霊力を根づかせようとするのか。それは、霊力には魂に感動をもたらし、真の生命に目覚めさせる力があるからです。どこでもよいのです。教会の中でも、外でも、家庭の中でもいいのです。目的とするのは一人一人の魂です。



 物的惰眠から目覚める段階まできた魂は、あなたの行動範囲にみずからやってくるか、あるいはあなたの方から訪れて、魂の種が蒔かれることになります。そのように導かれるのです。それでもし失敗したら、ひそかに涙を流しなさい。自分のためにでなく、その人のために。その人はチャンスを目の前にしながら、生かせなかったのです。しかし、そうこうしているうちに、そこかしこにタネの根づきやすい魂がいることが分かります。やがて芽を出し、花を咲かせ、急速に美しさと優雅さとを増していきます。そのタネに神性が宿されているからです。かくしてその魂は真の自我を発揮しはじめたことになります。


 地上生活のそもそもの目的は人間が身体的・精神的・霊的の全側面を活用して生活することであり、その三つの側面が機能するに至るまでは本当の意味で生きているとは言えません。身体と精神のみで生きている間は影と幻を追い求め、実在に気づかずにおります。霊的自我が目覚めてはじめて、驚異的な霊的可能性と冒険への扉が開かれます。地上という物質の世界へ生まれて来たのは、その霊的自我を開発するためです。ですから、その目覚めがどこで生じるかは重要ではありません。重要なことは、魂が目を覚ますこと、そのことです。地上生活に悩みと苦しみが絶えないのは、そのためです。悩み苦しみ抜いた末に、もはや物的なものでは救いにならないと観念した時に、霊的なものへ目を向ける用意ができたことになります。

 “風は思いのままに吹く”と聖書にもあります。風をどこにでも気ままに吹かせればよいのです。あなたは、受け入れる準備のできた魂に出会ったところで、存分に力になってあげることです」

  
『シルバーバーチの霊訓9』ステラ・ストーム編、近藤千雄訳(P163)

『Philosophy of Silver Birch』Edited by Stella Strom (P116、117)



 スピリチュアリズムは、今までの世界観に対して新たな評価軸“霊の実在”を導入します。
 
 今まで適用していたもろもろの法則は停止することも廃止になることもありません。
  
 ただし、そこに“霊”という評価軸が加えます。いままで説明できなかったことが説明可能となることもあるのです。



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