私とイエス・キリスト
私たちは職員室前の柱にピタリとひっついて立っていた。柱はおよそ2m間隔で、共犯者10人がそれこそソーシャルディスタンスを取っている。1人ずつ尋問されるので待つのも一苦労だ。宙を見ていた。
私は何をしたのかハッキリ覚えていて、その罪も償うつもりだ。しかし行為に及んだ刹那、全く罪悪感などなかった。なぜなのか。なぜあんなことをしたのか。
結局のところ、私は女子トイレに入ったのだ。確かにその時、私は真剣な眼差しをしていた。これは私だけの責任ではなく、多数の友人に後押しされた結果だっ