PSW777

社会復帰施設、精神科クリニック、精神科を有する病院のPSW。今は精神科を有する病院の信…

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社会復帰施設、精神科クリニック、精神科を有する病院のPSW。今は精神科を有する病院の信任教育とスーパーバイザーと地方裁判所の精神保健参与員をしています。

最近の記事

感性の高め方

私が仕えている院長先生は「研ぎ澄まされた感性を持ちなさい」とPSWに話をします。じゃあどう感性を高めればいいのでしょうか。 感性は生まれてからも過程によって決まるとされています。文学を読んで感動する人もいれば、何も感動をしない人もいます。PSWとして患者様に寄り添う場合はこの「感性」が大切になります。この感性の有無を患者様はよく見ておられます。 じゃあ成人後に完成を高めるのにはどうした良いのでしょうか。 医師で故人の日野原重明先生は生前にボランティアを推奨しておられまし

    • PSWのストレスマネジメント

      患者様・利用者様の支援は他人の問題を解決する過程でいろいろなストレスを生じます。どんな疾患でもかかわりの中で処遇が厳しいこともあります。 また、仕事上で上司や多(他)職種とぶつかったりする。特にナースと〇〇療法士との関係は視点が違ったりしてストレスになります。 私は精神科の世界に入ったころは薬剤師も〇〇療法士も「~先生」ではありませんでした。今では病院によっては「~先生」と呼ばせるところもあります。 〇〇療法士はだいたい資格取得率が高く、4年以下のの養成期間でも取れる資

      • PSWに必要な知識2

        1 病棟担当マニュアル 患者様・ご家族に不安を与えないために (1)入院 入院が決まったら書類一式(入院療養計画書・保証人関連書類・リース関連書類など)は必ず取る。 家族の同伴がない場合は、必ず家族にきていただく。保証人は必ず立ててもらう。(未納の防止) 生活保護の場合は福祉事務所の連絡をして「入院意見書」を送ってもらう。返送は迅速に! 家族連絡先は入院カルテの表紙に必ず書くこと。 福祉事務所の場合は事務所と担当ケースワーカー名を記載。 生活保護以外なら「限度額認

        • PSWに必要な知識1

          【最重要事項】 私が作成した初任者研修マニュアルを改製して出す前にPSWの知識前に当たり前にことを書きます。 絶対に守ることは患者様ご本人とご家族の秘密を守ることです。 勤務外、勤務中においても最新の注意をはからないといけません。 勤務時間外よく電車やバス内で患者様や利用者様の「カンファレンス」や「スーパーバイズ」をしてしまうことありませんか?これは誰がきいているかわかりません。 あと、居酒屋などの酒宴の席も注意です。 この手のことを何度も見ききしたことがあります

        感性の高め方

          PSWの心構え(役割と線引き)2 某病院のマニュアルの前書きから2

          精神科医療は、患者様を中心としたチームである。リーダーは医師であり、看護、介護、事務、相談員、療法士、薬局、栄養科、検査部門などから構成される。万一のことがあれば医師が責任を負うようになる。 先日、少し前のドラマの「ブラックペアン2」を全編観た。大学病院を舞台に学術的な論文を争う教授、患者様と向き合う臨床、機敏に対応する看護といったものだった。いわゆる医療ミスや患者様のための医療を目指す話だと感じた。 私たちの病院ではどうだろうか。院長先生のリーダーシップは全職員にい

          PSWの心構え(役割と線引き)2 某病院のマニュアルの前書きから2

          PSWの心構え(役割と線引き)1 某病院のPSWマニュアルの前書きから

          【この病院は多岐にわたった業務がPSWに要求される病院のものです】  PSWの定着を勧めるためにマニュアルを作成した。PSWはスピードを要する。電話を2回コール以内に取る、病棟に呼ばれたらすぐに行く、書類は明日に残さないなどが基本である。この能力が身に着くと生活でも料理を作りながら洗い物が同時にできたり、自分に請求が来てもすぐに対応するようになるので滞納や無駄な遅延損害金を払わないですむ人間になれる。仕事はしないと溜まる一方になる。テトリスのブロックのようなものである。

          PSWの心構え(役割と線引き)1 某病院のPSWマニュアルの前書きから

          大学・専門学校の実習で何も得られない時代?!(番外)恐怖の施設(フィクションとして読んでください)

          私が最初に勤務した社会復帰施設には「清掃担当」という「生活指導員」がいました。「生活指導員」に厳格な資格要件はありません。 この「清掃担当」が厄介でした。 昔でしたが金髪でパンチパーマ。どうみても普通ではありません。そうです。普通ではないことを施設長や職員に普通でないことを話していました。その手の人の名刺を利用者さんや家族にちらつかせることもありました。今なら逮捕されてもおかしくない感じです。 そんな「清掃担当」に強く言えません。やばい系の姐御さんです。 利用者さんの

          大学・専門学校の実習で何も得られない時代?!(番外)恐怖の施設(フィクションとして読んでください)

          大学・専門学校の実習で何も得られない時代?!3 実習指導

          現場が忙しくて実習指導ができていない現場が多くあります。 実際に新任のPSWを見ていると「実習で何をしてきたの?」とききたいことが多くあります。 実習先を自己開拓させる大学もあります。学生は手当たり次第に実習先を探します。 全国で実習ができる大学や専門学校は地区担当の実習指導者がいます。その指導者が巡回指導をします。昔からある大学ではそのシステムが確立しているのですが新設の大学では?といった巡回指導おあります。巡回指導は実習先のチェックと学生のメンタル的なフォローが大事

          大学・専門学校の実習で何も得られない時代?!3 実習指導

          大学・専門学校の実習で何も得られない時代?! 2 私の実習指導

          私が精神科社会復帰施設に入職して最初の夏休みでした。施設長から「実習指導をやってみたい?」といわれました。施設長がメインの実習指導なので私はサブとして実習指導にあたりました。 この施設は遠方からの実習生は施設の3階にある福祉アパートの一窒に泊まり込みで実習をします。ようは利用者さんさんと一緒に2週間から4週間を居住するわけです。メンタル的にも非常にハードな実習です。そこでどうサポートするかも大事な実習指導でした。 私は施設長のノウハウと社会福祉士の実習で得たことを生かしま

          大学・専門学校の実習で何も得られない時代?! 2 私の実習指導

          大学・専門学校の実習で何も得られない時代?1  実習を考える

          今は収まっているが福祉系大学、学部の増設ラッシュがありました。 私の時代は首都圏だと、日本社会事業大学、上智大学、東洋大学、淑徳大学くらいしか独立した学科はなく、社会学部や文学部の専攻に立教大学や駒澤大学あったくらいでした。 福祉人材の不足によって多くの大学が新設されたり、学部学科が新設されたりと福祉系大学、学部が増えた。さらに専門学校も増えました。 そこで教員や実習先の争奪戦みたいになり、指導者も実習先も適当な大学が増えたように感じます。 私の大学は実習に命をかけて

          大学・専門学校の実習で何も得られない時代?1  実習を考える

          PSWと精神疾患6 クリニックはたくさんの患者様と出逢う

          精神科、メンタルヘルス科、心療内科といったクリニックが増えている。 25年前の10倍近くなっている地域もある。 さらに予約まで3か月待ちという「人気クリニック」もある。 私がクリニックでワーカーをしていた。街中のクリニックだった。 周りにも精神科クリニックはあまりなく、精神科にかかることに他人の目を気にすることが今よりも酷かった。精神科にかかったら人生終わりだと思う方もいた。 クリニックのワーカーもなったのは社会復帰施設の施設長に退職(転職)を相談をしたときに「あな

          PSWと精神疾患6 クリニックはたくさんの患者様と出逢う

          PSWと精神疾患5 病院もいろいろだ

          精神科の病院といってもいろいろある。 PSWの設置数でPSWの仕事の内容も変わる。 大まかに2通りだと思う。 短期で退院をさせる病院 これは、診療報酬が高い期間に患者様が退院をする。地域からの入院や病診連携も含めて外来からの入院患者様が多いため帰る場所がある患者様。 が、そんな中でも入院期間が長くなると他院へ転院をさせる。この転院は長期入院だけではなく、厄介な患者様やそのご家族がいる場合もある。 この手の病院は退院率、回転率が非常に高い。こういった病院は行政の監査で

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          PSWと精神疾患4 精神科の醍醐味

          精神科急性期病棟や精神科救急を担当をしていました。 クリニックからの病診連携で来られる患者様や外来患者様。 いつもと違う症状です。 急性症状で暴れたり、多弁だったり、落ち込んでいたりといろいろな症状を抱えての受診と入院となります。 そこで憔悴しきっているご家族がおられます。 本当にたいへんだったのだと、表情や顔色でわかります。 特に最初の精神科入院の場合はショックがあります。 私は 「こんな状況ですが。これ以上悪くはなりません」 とか 「こんな状況ですが、

          PSWと精神疾患4 精神科の醍醐味

          PSWと精神疾患3 変な接し方

          PSWとして患者様との接し方のタブーを考えてみます。 前に患者様と接するときにベットに顎をつけて話す新人女性ワーカーがいました。患者様の目線に立とうとしているのでしょうが少し違います。で、返答は「ううーん」とか「はぁーん」といっていました。さすがに別のスタッフが注意をしていました。 ここまでいってしまったら患者様の治療に影響します。 いや、患者様でなくても勘違いをします。男性なら。 こういった気持ち悪い新人女性ワーカーにはときどきいます。 なにを違いをしているのでし

          PSWと精神疾患3 変な接し方

          PSWと精神疾患2 ことばのつかいかた

          新人でもベテランでも気になるのは患者様への接し方です。 よく新人のPSWの行動をみていると気になるのが電話応対である。 「ええ」 「ふーん」 「はいはい」 というのはいただけない。 患者様でもご家族でも「お客様」であり、新卒の新人の場合は大半が年上なのです。あと、誰がみなさんの給料のもとなのですか? 患者様です。 あと、女性で 「うん~うん」 「はぁあ~」 「うーん」 という応対をする人がいたことがありました。 私はこの手の電話を新人が切ったと同時に

          PSWと精神疾患2 ことばのつかいかた

          PSWと精神疾患1

          精神疾患や精神障がいは生きづらさを生じます。 この「障がい」は他の障がいと大きく違うところはすべてが中途障がいなのです。 私は長期入院の患者様の退院支援を前からやっていました。 ここで問題の1つになるのは入院時から今日までの「時間」を埋めることです。 買い物を練習するときは最初は百均に行っていろいろなものを買ったりします。そして、一通りそろっているコンビニ、次にドンキやマルエーなど廉価で買える店や大型スーパーという感じに段階を経ていきます。 こんなことがありました。

          PSWと精神疾患1