台湾紀行 3日目②
もう1年くらい前の話になるが、人生初の一人海外として、2泊3日の旅程で台湾に行ってきたので、備忘録もかねて旅行記を書いた。この記事では3日目の後半の動きをまとめているので、少しでも見ていただけたら嬉しいところです。(3日目前半の記事はこちらのリンクから→) なお、本記事は書きかけて半年以上放置していたので、だいぶ忘れているところもあり記述が薄いところもあるが承知願いたい。
総統府見学
故宮博物院の入り口である士林駅からMRT淡水信義線に乗り、台大醫院駅で下車。これから台湾総統の官邸である総統府を見学する。
もともと日本領時代に台湾総督府として建てられたものだが、終戦後に中華民国政府に接収され、台湾撤退後は総統府として使われている。
総統府の外観はいつでも見れるほか、平日の午前中だと一階にある展示室と中庭が開放されるのだが、それとは別に月一くらいの頻度で、会議室や中央のホールも見学できる日がある。2024年の開放スケジュールはこちら。
今日がちょうど内部見学できる日だったので、故宮博物院を早めに切り上げて総統府に来たというわけだ。
受付でパスポートを見せて、簡単な荷物検査を受けるともうそこは総統府の敷地である。一国の元首が働く場所なのに思ってたよりあっさりした保安検査だな。
正面玄関の階段を上って中へ入る。
中は天井の高い空間となっており、そこから更に奥にある階段を上ったところには孫文の像がある。孫文は中華民国建国の父ということで、いろんなところに出てくる。ちなみに「天下為公」は孫文のお気に入りの四字熟語で、礼記に出てくる文言のようである。
孫文の像の前にある階段に立って、孫文の像を背景にした写真を係員の人に撮ってもらった。
引き続き階段を上って二階へ。
二階では大会議室が見学できた。閣僚会議とか外国の要人との会談に使われるのだろう。
階段を下って一階へ。一階は各種展示となっている。まず目を惹かれたのは総統の執務机。おそらく現役で使われているものではないけど広い。椅子も快適そうである。
展示の内容は台湾先住民の文化が多く、そのほかに台湾の歴史や歴代総統の紹介もあった。台湾先住民は民族的にはマレーシアとかフィリピンの人に近いみたいですね。
各ブースには係員が何名か配置されていて、台湾の歴史のブースでは客家について説明してくれた。言葉や音楽が独特らしい。
展示もだいたい見たので中庭に出てベンチに座る。春のような陽気で休憩するにはうってつけ。
最後に簡単なお土産を買って裏門から退館。あまり見ることのできない総統府内部が見学できたり、台湾について勉強できて大変満足であった。
昼食とおやつ
ホテルに預けている荷物を取りに帰るついでに昼ご飯を食べることに。もう14時近いので相当な空腹である。
ここの魯肉飯は味付けが濃い目でうまい。肉のスープには骨付き肉が数個入っていて食べ応えがあった。一緒に頼んだスープは薄味だったからいい組み合わせになっている。
まだ腹が満たされないのでおやつを探す。行列ができている店では胡椒餅が売られていた。いいにおいがするので1個購入。サクサクの生地の中に胡椒が効いたひき肉の餡が入っていて美味しい。その場で作ってくれるのでアツアツなのもよい。
口の中が辛いので今度は甘いものを探す。暑いのも相まって冷たいものが食べたいからかき氷にしよう。
ソースがたっぷりかかっていて、味がまんべんなく行き渡っている。練乳のソースが気に入った。かき氷そのものの量が多いのと、トッピングに団子がいくつかのっているためか、かなり腹に溜まる。やっぱり1人で食べるには量が多いのか、周りの人は2、3人でシェアしていた。残すもの申し訳ないので何とか完食。
さらば台湾
そろそろ空港に向かう時間だ。名残惜しいが、最後に台北の街を歩いて観光しつつ、MRT松山新店線と文湖線を乗り継いで松山空港に向かう。
正式名称は台北国際空港であり、愛媛県にある空港ではない。こじんまりとした空港だが桃園空港よりも台北中心部に圧倒的に近く、利便性は高い。
保安検査を通過して飛行機を待つ。自販機で見慣れないジュースがあったから、持て余してる小銭の消化を兼ねて買う。
黒松沙士という炭酸飲料。ドクターペッパーやルートビアに近く、ハーブの香りが独特である。これは好き嫌い分かれそうだけど筆者としてはまた飲んでみたいジュースである。
搭乗の時間になった。台湾の土地を踏むのも当分お預けだ。
窓側の席だったから、最後に台北の街を上から眺める。さらば台湾。どこ観光しても見飽きることがなく、本当に楽しかった。
しばらくすると機内食が運ばれてきた。中華航空の便だったので中華料理を期待してたが、ハンバーグであった。でも美味しいし、なにより台湾ビール(金牌)を飲めたので大満足。
3時間弱のフライトで日本に帰国。最近の入国審査は専用端末で手続きをすれば、顔認証でパスできるんだな。ハイテクだ。
余韻に浸りつつ帰宅。大きなトラブルもなく旅行を終えられた安心感からか、家に着くなり倒れるようにベッドに向かい、熟睡するのであった。
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