見出し画像

人間はひとつの塊:映画レビュー『名もなき一篇』(藤井道人監督)【ネタバレなし】

Short Shorts Film Festival & Asia 2020 のイベントをきっかけに観ました。観ることができて本当によかったです。

https://www.shortshorts.org/2020/ja/program/seminar.php

▼予告編

▼感想

ある平凡な人生を歩む男女と、子供の頃の夢とは違う職業に着いた、ある男たち。

彼らが同時に刻む『時』を、20分間ズバッと切り取ったのが、この短編映画。

登場人物それぞれの、生き方や考え方や想いが、ギューッと凝縮されていて

温かく、悲しく、そして切ない。

やがて、頭の中でピースが「カチッ、カチッ」とはまる度に、私は焦り始める。

どんなに願っても、時間は、決して戻らない。

同じ時を別々に歩んでいるようだが、実は人間って、もしかして、大きなひとつの『命の塊』なのかも知れない。誰かを助けたら自分も助かるし、誰かを傷つけたら自分も傷つく。

「自分なんかいなくなっても…」なんて思っていた、若い頃の自分に観せたいなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?