体型別ネクタイの結び方
ご自身に似合うネクタイの巻き方、スタイルアップさせる見せ方についてご紹介します。
基本的な4種類の巻き方
【ネクタイの巻き方】
❶プレーン・ノット
結び目がとても小さく細く作られている最もシンプルで簡単な結び方です。
ニットタイや毛織物など厚地のネクタイに適しています。
❷セミウィンザー・ノット
結び目がやや大きめの逆三角形で、ワイドカラーシャツやツィードのジャケットに良く似合う結び方です。体型がたくましい方におススメします。
❸ウィンザー・ノット
結び目が大きめの逆三角形で、構築性と立体感がありインパクトがある。
シンプルなデザインのネクタイにはアクセントになる結び方です。
❹ダブル・ノット
結び目が二重になるためプレーン・ノットよりもボリューム感があり、比較的にいろいろなタイプに合わせやすい結び方です。
ネクタイひとつにしても、このように様々な巻き方があります。
装いは1~2センチずれたりしただけで見た目が大きく変わってしまうので、体つきとネクタイの幅のバランスがポイントになります。
図を見てわかるように「大剣」と呼ばれる部分が、特に意識して考えなければならないところです。正面から見るだけではなく、「横から見た膨らみ」も意識してください。
体系別のネクタイの結び方
大柄な方
❸ウィンザー・ノット
大剣の幅: 9センチ~
※横幅の対比に注意してください。
同じ間隔でも右のほうがスッキリします。
ネクタイの結び目を大きめにして、幅も太めでバランスをとること。
結び目が前に出ているように立体性を意識することポイントです。
また大柄な方は、首もとが寂しいと顔が大きく見えてしまいます。
ワイドカラーなど、幅の大きい襟のかたちと結び目を合わせた重厚感を与えるとバランスが良くなります。
痩せている方
❷セミウィンザー・ノット
大剣の幅:7.5センチ
※大剣は細いもので、首元はある程度の幅を出し、肩幅と襟の厚みで構築感を出すようにしてください。
襟とネクタイの結び目で厚みを加えるイメージです。厚めの素材や折り柄のものを取り入れると体型をカバーできます。
また痩せ型の方は首の細さをカバーすることです。
襟の第一ボタンをきちんと留められるサイズにして、首もとがダボダボにならないように注意しましょう。
平均的な身長体重の方
❹ダブル・ノット
❷セミウィンザー・ノット
大剣の幅:7.5センチ未満
※ダブルノットは個性的な結び方で、プレーンノットもよりやや厚めになります。セミウィンザー・ノットはきれいな結び目です。エレガントな着こなしを楽しめます。
似合うものが多い体型ですが、その反面、似合っていることが当たり前に思われたり、無難になりがち。スタイリングにアクセントを加えること。
ジャケットを薄い素材のものでダブルノットの厚みで「はずし」てみたり、
セミウィンザー・ノットで結んでエレガントな着こなしも似合います。
また同系色のポケットチーフを素材で「はずし」てみたり、ポイントを造ってみてください。
小柄な方
❶プレーン・ノット
❷セミウィンザー・ノット
大剣の幅:7.5センチ
※どちらの結び方も体系とのバランスが良い。
ネクタイの結び方や柄、構築性と立体感をポイントに置くと、相手から受ける目線位置が高くなり、身長を高く感じさせます。
注意することは、ネクタイの結び目と襟が大きすぎると首が詰まって見えてしまいバランスが悪くなります。
首と肩とVゾーンのメリハリを意識することと、Vゾーンの位置を高めにすることで、目線のポイントが高くなり体型カバーにつながります。
ネクタイの結び方でしたがいかがでしたでしょうか??
印象は結び目1つでも変わってしまうもの。それがファッションのおもしろさであり、むずかしさです。スーツの着こなしのお悩みが解決に繋がれば幸いです。
今回は体型別のネクタイの結び方についてお伝えしました。
記事の執筆者
武藤 和也 Kazuya Muto
パーソナルスタイリスト
某アパレルショップにて個人売り上げ全国トップののちに、パーソナルスタイリストの資格を持ったプロ集団、ファッションレスキューに所属。総数2000人を超えるスタイリングを行い新宿高島屋常駐や数々の映像企画のスタイリング経験を持つ。
現在は現場にも立ちながら、大学、専門学校の教壇に立ち、スタイリストの育成も行っている。20代~50代の今の時世や流行をふまえた、その世代その人となりの品格を活かすスタイリングの提案に努めている。
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