エレジー(2008)
35歳も年の離れた大学教授と教え子の恋
真実の愛に探す大人のためのラブストーリー
『死ぬまでにした10のこと』(’03年)のスペインの女流監督イザベル・コイシェ監督作。
35歳も年の離れた大学教授と教え子の愛の行方を描いた大人のラブストーリーです。
【ストーリー】
初老の大学教授ディビッド(ベン・キングスレー)は自由な恋愛を謳歌する快楽主義者。私生活では、不貞の末に離婚し、一人息子ケニー(ピーター・サースガード)に軽蔑されています。一方、仕事では、文学者として名声を獲得し、情事を楽しむだけの相手キャロライン(パトリシア・クラークソン)もいます。
美しい教え子のコンスエラ(ペネロペ・クルス)を誘ったのもほんの遊びのつもりでしたが、意外にも2人は体とともに心も深く結ばれるようになっていきます。
コンスエラを愛したことで、ディビッドは愛に伴う苦悩や葛藤に直面し、これまでの不埒な恋愛観を根底から覆されます。
コンスエラを独占したいという自身の欲望や、永遠に続く深い愛を求めるコンスエラの願望に戸惑うディビッドの姿が描かれます。
互いの恋愛観や立場が障害となり、思いを遂げられないディビッドとコンスエラを中心に、図らずも不倫愛に走るケニーや、キャリアウーマンのキャロライン、そして、デイビッドの女好きの親友ジョージ(デニス・ホッパー)など、愛の迷宮に入り込んだ大人の男女それぞれの選択を通して、「人を愛すること」についてじっくりと考える機会を与えてくれます。
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