0305 - AI無人決済のコンビニ
ｔ= 2 ｄ= 8
3年前（2017年）秋、大宮駅にて、画像認識によるAI無人決済コンビニの実証実験を体験した。
◎入り口のゲートにSuicaをかざして入店
◎好きな商品を手に取る
◎会計の台に商品を置く
◎商品と金額が画面に表示されるのでSuicaで会計
◎出口ゲートから退店
仕組みは、並べられた各商品の前にカメラがあり、どの商品が取られたかを判断。会計台に立つと『人が来た』と認識し、それまで手に取った商品を画面に表示。会計が済んだら出口ゲートが開くといったもの。
購入した品（5点）は問題なく認識してストレス無く買い物を終えることができた。一度手にした商品を元に戻して他の商品を手に取ったりもしてみたが、会計時に手にしている商品は正しく表示され、こちらも問題なし。
商品を手に取る人の動きも認識しているのかと思ったが、スタッフに話を訊いてみたところ、どうやらそうではない模様。GUみたいにICタグなど付けたりしなくてもOKなのは良いが、棚から手にした商品の判断だけなら普通にセンサーでいけるし、わざわざ画像認識でなくてもいいなーというのが正直なところ。
また、素朴な疑問として、この時は1人ずつの入店なので『会計内容＝前回の会計後から手に取った商品』で判断できるけど、複数の人がそれぞれのタイミングで入店→商品を手にする→会計する場合を想定しているのかが気になった。その場合は、誰がどの商品を取ったのかをどう判別するのかの仕組みが一気に複雑化するので。
ともあれ、買い物体験としてはすごくスムーズ（ストレスほぼゼロ）なので、こういうお店が増える未来を期待しちゃうなというのが素直な感想だった。
そんな無人コンビニ。その後は実用化に向けて進んでいるのかなーと調べてみたところ、いつの間にか高輪ゲートウェイ駅で実店舗になってるではないか。
動画を見たところ、実証実験の時と同じく、入り口ゲートを通って入店→商品を手に取る→出口付近のレジ前に立つと会計金額が表示される→支払いして退店、という流れは変わらず。
あの時と異なるのは以下の2点。
◎商品を袋にガシガシ入れちゃってOK
◎複数人が同時に入店し「まとめて会計」もOK
複数人の同時入店は「一緒に会計しても問題ない仲間」でならOK。この仕組みなら、入り口ゲートを通過してから会計レジに立つまでに手に取った商品を全てまとめてしまうのと、あとは「店内エリアに何人いるか」と「レジ前に何人立ったか」さえ画像認識で一致させるだけで済むシンプルな仕組み。
紹介動画を見るとレジは2台設置されているが、実証実験の時に感じた「複数の人がバラバラに入店し、商品を手に取って、会計する」という仕組みはさすがにまだ実現できていないのだろうか。
自分は新型コロナの影響もあり、まだおいそれと東京へ行けないため実店舗は未体験。行ったことがある友人によると、拍子抜けするほど普通に買い物できて肩透かし感にビックリしたとのこと。
たしかに、3年前の実証実験の時にも「スムーズだな」と感じた。通常のコンビニと比べて、この無人コンビニは、会計前に袋に商品を入れてしまえるのも、スムーズだなと感じさせる大きな要因になっていることは間違いない。
人によるホスピタリティを必要としない形式のお店では、この無人の仕組みが着々と普及してくれると嬉しい。
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