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0230 - データを見て、探って知って驚いて

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知り合いに教えてもらい、隙間時間に興味深く覗いているサイトがある。

ざっくり言うと「ビッグデータを使って、人々の動きを前年と比べながら見てみよう」というサイト。提供しているのは、内閣府地方創生推進室と内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局。

自分が住んでいるのは静岡県袋井市なのだが、「全国」のデータはもとより、地域選択で「静岡県」といった都道府県毎に確認できるだけではなく、項目によっては更に細かく「磐田・袋井」まで掘り下げることができるのが素晴らしい。

ニュースで目にしたり、買い物に出かけて感じていることでも、こうやってデータとして視覚化されると「やっぱりそうだよね」と納得度が高まったり、「へぇー、そうなんだ」と意外性に気付けたりするので面白い。

例えば、POSレジの集計によると、新コロによって最も売上高を伸ばしたのは、介護・衛生用品。言うまでもなく「マスクや消毒液が売れに売れている」という証明になるのだが、よく見ると3月後半の伸びはイマイチ。そう、マスクや消毒液の供給が追いつかず品薄が続いていた時期と重なる。とてもわかりやすい。

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データの内容以外にも「なるほどなー」と感心する部分がチラホラ。例えば、飲食店情報に関しては「情報の閲覧数」で比較している。

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飲食店の場合、地方になるほど支払いはまだまだ「現金のみ」のお店が多い。現金だと行動データが取れないため、ネット上の閲覧数で人々の動き(興味)の度合いを比べているのはさすがだ。

ちなみに、地元(静岡県の磐田市・袋井市)では、他のジャンルと比べ、ファミレス・ファストフードの閲覧数が圧倒的に多い。たしかに、新コロの影響で営業自粛する店が相次ぐ中、マクドナルドのドライブスルーに尋常じゃない車の列が出来ていたのを頻繁に目撃した。静岡県内では昨年(2019年)から利用開始できていた、スマホで事前注文と決済まで終えられる「モバイルオーダーシステム」が今年から全国展開を始めたことによって認知が高まり、地元でもモバイル経由でマックを利用する人が増えたという流れも無くはなさそうだ。

この「決済データから見る消費動向」も興味深い。

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前年比で「旅行」が大幅に下がっているのは容易に理解できるのだが、それ以上に「外食」のクレカ決済の下がり幅が凄まじい。これは「宴会が開けないのでクレカを使う高額支払いの機会が減った」ことが大きな要因だと思われるが、その他、新コロ感染防止策として「SuicaやPayPayなど非接触系の支払いを導入・推奨する飲食店が一気に増えた」こともきっと影響しているだろう。

実際に使ってみればわかるが、Suicaなどの交通系ICやPayPayなどのQR決済での支払いはとてもスムーズ。数千円の支払いならクレカを使うよりも手間がかからず便利。しかもPayPayなどQR決済はポイントバック率が高いのでお得感もある。クレカ利用率を下げた一因となっている可能性が考えられる。

4月の終わりからV字で上昇を始めているが、これは外出自粛モードが続いてはいるものの、親がゴールデンウィークへ突入したことにより家族で外食に出かけてしまったり、ステイホームに我慢できない大人たちが飲みに出歩いたからだと予想できる。5月中旬から更に上昇の伸びを強めているのは、営業自粛していた飲食店が次々と再開したこともあり、ステイホームによる我慢の反動で「気心知れた人たちと、気心知れたお店で集まって食事・飲み」をする人が増えたからだと思われる。

というように、ここ最近は、データを見ながら「そうだよね」「そうなのか」と、探って知って驚いてな時間を楽しんでいる。

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