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過去と未来を繋ぐシステム

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

これもきっと、未来に向けて進んでいくための希望の一つなんだろうな。

家に帰ってきてガヤガヤする中でビールを飲みながらそんな事を考えました。


今日は、親戚の四十九日法要でお経をあげてもらい、お骨をお墓に入れるという儀式に参加しました。

お坊さんがお経をあげ、その間に焼香を行う。

言ってみればそれだけの時間なんですが、お坊さんが独特のリズムで読むお経や、独特のリズムで叩く木魚や鐘(?)の音が響く中で、じっと動かずにそれを聞いていると、何というか段々と意識がふわふわしてくるような感覚がありました。

日常生活の中では味わう事の無い、真剣且つ穏やかな空気感の中で、独特且つ一定のリズムと節回しで朗々と歌い上げられるようなお経と打楽器のリズムによって、全く興奮するわけでは無いのに、一種の軽いトランス状態のようになって、集中しているようなかといって色んな事を思い浮かべるような、そんな少し不思議な感覚です。

そんな状態になると、頭に浮かぶのは多くが故人の事でした。

「あの時、こんな風に話してくれたなあ」とか「あんな風に笑ってたなあ」とか、そんな過去の事を思い出す時間として、お堂の空間とお経のリズムとがとてもちょうど良かったように感じました。

焼香とお経が終わり、お坊さんが四十九日法要について話をしてくれました。

七日間が七回で四十九日。その間は故人が旅をして、あの世に行く準備をしていた期間だった。その間に色んな神様(?)に会って修行をしていた。いよいよ準備が整って、あの世に行く。これからもお墓参りなんかをして、故人の事を思い出してあげて欲しい。それがあの世での大きな励みになるから。

そんな話をしてくれました。

僕は、45年生きていますがずっと無宗教(いわゆる特定の宗教に入る事が無く)でした。そんな事もあり、仏教や神道やその他の宗教についてもほとんど何も知りません。実家に仏壇があり、お墓参りもしたりはしますし、今日みたいに親戚の法要に参加したりもしますが、信心というモノとはかなり縁遠いという自覚もあります。

そんな事もあってか、こういった儀式について何も知らず何の勉強もしてこなかったので、儀式についてはどうしても「過去を振り返るための時間」というイメージを抱いていました。

だけど、お坊さんがしてくれた話には、未来の希望があるように感じました。

生きている人が、日々の生活の中でほんの少しだけでも故人を思い出す瞬間があると、それはあの世にいる人の励みになる。

「思い出す」というのは過去の事を振り返るという事になるけど、その過去の振り返りは“あの世”にいる故人にとっての励み、つまり、“希望”であるという話だったんだろうと僕は解釈しています。

「過去を振り返るための時間」でありつつも、その行為自体が故人にとっては「未来への希望」になる。そんな風に考えて、その教えやこの儀式を長い時間ずっと受け継いできているお坊さんやその檀家にあたる宗派の人達ってなんだか凄いなあと、宗教についてあらためて考えてみた時間にもなりました。

お坊さんのあの出で立ちや、あの独特の所作や節回しと合わさった読経というのも、長い時間ずっと受け継がれている“型”だと考えると、2021年の現在から千数百年前に仏教が伝わってきた頃の事まで全く知りもしないのに想いを馳せてみたりして、これもその頃に生きていた人達にとっての励みになったりするんだろうかと思いつつ、またこれから何度かあるだろう法要の事を考えたり、自分がいなくなった後の事を考えたりという未来に想いを馳せたりしてみました。

「法要だったから」という理由で、真っ昼間っからビールを飲みつつ、お昼ご飯を食べながら、うまいうまいと感じている今この瞬間はまさに「生きている」という事なんだろうし、その昔故人と一緒にこれを食べたよなあなんて思い出しつつ、想いとカロリーというどちらも“未来”には欠かせない要素を大いに摂取した一日になりました。

調子にのって摂取しすぎたアルコールによって発生したこの頭痛も「生きている」という証の一つなんだから仕方無いよねと思いつつ。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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