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出会えた喜びを、愛していく意味を、溢れる優しさで伝えて欲しい

なんで結婚したの?

と、なぜか妻からよく聞かれる。笑

まあそれもそうなのかもしれない。なぜなら僕たちは付き合いはじめて半年ほどで結婚したので、いわゆるスピード婚と言っても差し支えないだろう。

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結婚しなくても幸せになれるこの時代に私は、
あなたと結婚したいのです。
ーゼクシィ広告(2017)

ひょっとするとこのコピーに伝えるべきことの全ては含まれているのかもしれない。

僕なりの言葉で言い換えるならば、「そこには独りでは味わえない彩りがあるから」となる。

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たぶん、僕は必要とあらば身の回りのことはそれなりに適当にこなせるとは思う。だから、結婚相手に対して「絶対料理してくれなきゃ嫌だ」とか「家事の一切は任せたい」とかいう条件がひとつもないし、それを目的に結婚するなんて考えられない(そういう人は家政婦雇ったほうが幸せだと思う)。
独りで暮らすぶんにはなんとかなるくらいの収入はいちおうあったわけだし、ますますあえて結婚する理由なんてないようにも思う。

でも、結婚相手に求めるものがあるとするなら、「何かを目指して努力すること」だ。

その内容はなんでも良いのだけれど、昨日と同じ今日を過ごすのではなくて、自分なりに今日と違う明日を作ろうと努力できる人っていいなと思う。

そして僕は「今日はああだった、こうだった」とか「次はこうしたい」という話を聞くのが好きである。

それを聞いて自分も頑張ろうと思えるからだと思うし、何か努力をしている人同士なら、やってることは違ってもわかりあえるものがあるように思う。

違う言い方をすれば、僕が何か努力をしたとか、今度こういうことをしたいとかいう話に共感してもらえないと、一緒にいて辛いものがある。

僕の人生経験上の話に過ぎないけれど、愚痴とかではなく、真面目に、前向きに仕事の話が出来る人ってわりと稀有だと思う。その中で、さらに価値観とか感覚が合う人となるとなおさらだ。

「現在進行形」にはパワーがある。「今」やっていることに嘘はないからね。そのパワーでお互いに刺激しあえたら、しかもその相手が自分の好きな人であるなら、とても幸せなことだと思う。

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この前も、ハネムーンのときのことをふたりで話していた。「勢いで奮発してよかったよね」とか、「あれは二度と出来ない経験だったね」とか。

人生の彩りとは、つまりこういうことなのではないかと思った。

例えばパリに行くだけなら方法はいくつもある。ひとりでいく、パッケージツアーで行く、友達と行く、家族と行く。

でも、もし僕がひとりでパリに行ったとしたら、これほどまでに鮮明に思い出すことはないだろう。あるいは、家族と行ったとしてもこれほどまでに頻繁に思い出すことはないだろう。特に理由もなく写真を見返して、「これ良かったよね」と分かち合えることって、とても幸せなことじゃないかと思う。

楽しかった思い出を反芻できることって、根雪のように人生を満たしてくれる糧になるんじゃないかと思う。

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文章を書きながら、普段が楽しいことももちろん大事だけど、「いつでも思い出せる特別なこと」も大事だなと改めて思った。大げさに言えば、その特別なことを積み重ねていくのが人生というものなのかもしれない。

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最後までお読みいただきありがとうございました。 このnoteのテーマは「自然体に綴る」です。 肩肘張らずに、「なんか心地いいな」と共感できる文章を探したくて僕も書いています。なにか良いなと思えるフレーズがあったら、スキ!やフォローをしてくださると励みになります。