「日本は沖縄を独立させるべきだ!」『永遠の0』を批判するNYTの記事に対する海外の反応


日本で大勢の観客を動員することに成功した百田尚樹原作の映画『永遠の0』。それを軍国主義復活の兆しとしてかみついたニューヨークタイムズ。そのコメント欄に、日本を非難したい側と日本を弁護する側による賛否両論のコメントが上がっていました。さていったいどんなコメントがついていたのでしょうか?

参照元→

【以下、記事の意訳】

右翼勢力が勢いづく日本

この映画は神風をテーマにしたものだ。ある若者はこの映画を3回観たという。そこに描かれている若者は、いまの若者たちが「草食系」と揶揄されてるのとは対照的にとても男らしい。この『永遠の0』という映画は、日本で大ヒットとなる勢いだ。

映画を観た安倍首相は「感動した」と語った。原作者は百田尚樹。安倍首相にも近く、昨年NHKの経営委員を務めた人物だ。百田は右翼的な言動でも知られている。東京都知事選の際、右派の田母神俊雄を応援したこともある。また南京大虐殺はなかったといって物議をかもしたこともある。

映画の上映と軌を一にするように日本は、神風をユネスコの世界記憶遺産に登録しようと準備している。対象となるのは、特攻隊員たちの手紙や日記、詩などだ。

これらの資料と映画はいずれも神風パイロットの真実を正しく伝えていない。日本の右翼勢力は、彼らが祖国のため自ら志願した英雄であると主張している。映画でも当初、特攻に反対し家族のために生き延びようとした「臆病」な主人公が最後にはいさぎよくミッションを遂行したことで真の英雄として描かれている。ユネスコに申請される予定の特攻隊員の手紙類もそうした「英雄譚」を補強するものと位置づけられている。

しかし、歴史家のエミコ・オオヌキ・ターニイによれば、多くの特攻隊員は事実上、志願するよう強制されたものだという。彼女はまた特攻隊員の手紙は厳しい検閲下で、場合によっては強要下で書かれたものではないかと疑っている。

韓国と中国がこれに抗議したのはいうまでもない。またこれに対抗して南京市当局は、南京大虐殺を同じユネスコの記憶遺産に登録しようと準備している。中国が、原作者である百田尚樹の言動に注視するのには理由がある。百田の仲間であり同様に日本の侵略戦争を否定している田母神俊雄は、以前、東京都知事選に立候補した際、当選こそ逃したもののかなりの票を集めた。朝日新聞によれば、20代の若者の20%ほどが彼に投票したという。


【以下コメント】

●日本は危険な場所に向かっているように見える。日本の右翼は旧日本軍の蛮行を否定しするばかりか、美化してさえいる。
神風パイロットは、いまの自爆テロとなにも変わらない。
日本の若者は海外で歴史を学ぶべきだ。そうすればいつかこの反動的な流れが元に戻るだろう。そうしないと過去と同じことを繰り返すことになる。+42

●特攻隊の手紙は、検閲されていたし、ときに模範的なことを書くよう強要されてもいた。これは日本の文化の中にある悪弊だ。日本人は他人を騙すことはもちろん自らを騙すことを何とも思わないんだよ。+4

●東京の靖国神社を見学した時のことを思い出す。そこには特攻機とともに人間魚雷が展示されていた。解説文にはこう書いてあった。「いまの日本が自由で豊かなのはこの人たちのおかげです」。これこそ歴史のねつ造というものだよ!+31

●この記者は、エミコ・オオヌキ氏以外の人からもコメントを取るべきだった。もしエコノミストが、特定の国(たとえば中国と韓国)の利益を代弁する新聞社じゃないと言い張るならね。+5


中国のせいにするべきじゃない。そもそも日本は敗戦国であり、世界からみれば仲間はずれなのだ。そうした状況から脱却したいのなら、日本は過去の戦争犯罪を真摯に反省し、軍国主義の途上で無理矢理奪い取った沖縄を琉球民族に返すべきだ。アメリカをはじめ国際社会から許しを得るためには、それ以外に道はない。そうしなければ、日本に未来はないだろう。+3

●神風の話は、ヒトラー晩年のエピソードを思い起こさせる。1945年、ソ連赤軍の猛攻を避けるべく、ヒトラーは防空壕に隠れていた。防衛にあたっていたのは、まだ10代のヒトラーユーゲントたちだった。そしてヒトラーはわざわざ防空壕から出てきて、彼らに謝意を示したんだ。
しかし、枢軸国ってはなんでまた負け戦とわかっていながら、未来ある若者を無駄死にさせたんだろう?+22


彼らは国民の命などなんとも思ってないからだよ。彼らはただ自分たちの利益と野心しか頭にないんだ。彼らが滅んだのもそのためだ。日本人が過去の過ちに学ぼうとしないのはとても悲しいよ。+2

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