見出し画像

愛想笑いで生きてきた

「愛想笑い」

これだけ聞くとそんなにいい気はしないんですが、使い所によっては上手く作用する必殺技です。

これは僕が就職してから仕事を辞めるまでの5年間で一度もかかさずに行っていたライフハックのようなものなんですが、今日は愛想笑いをテーマに少し語らせてください...w

愛想笑いとは辞書を引くと、

「人の機嫌を取るための笑い。おせじわらい。 」

と出てきます。


正にその通りなんですが、これって愛想笑いしてる側は「大して面白くないけどその場しのぎでとりあえず笑っておこう」みたいな感じだと思うんですが、
僕の場合は半分愛想、半分本気みたいな感じで笑っていました。

これを噛み砕いていくと、例えば上司がふとギャグを放ったとします。もちろんその内容自体はそんなに、というか微塵も面白くないのでここで愛想笑いを為るんですが、その愛想笑いの50%はそのギャグが面白いわけではなく「こいつめっちゃマヌケやん」という感情で本気笑いをしています。

まとめると表向きは愛想、裏では嘲笑、こんな感じ。

愛想笑いしている自分は表で笑顔に振る舞っているものの内心馬鹿にしているのです。


これってすごく僕の仕事の中で役に立っていて、
何か自分に振られたつまらない話や、その場のノリなんかもこれで凌いでいます。

前回のnoteで僕はADHDにおける多動性についてお話ししましたが、基本自分が自発的に面白いと思うもの以外に興味がほんとにないのです。
なので会社内でも面白いと思うことがほとんどなくて、それこそ車内で催される飲み会みたいなものも、自分のモチベーション次第ではちっとも楽しくないのに会社の付き合いだからと割り切って参加していました。

そんな時に愛想笑いはすごく有効。

「めっちゃ帰りたいな」と思っていてもアルコールが入った先輩後輩、幹部から代表まで仕事のことは忘れて騒いでいる状況に対しても愛想笑いを振りまいていればその感情を悟られずに済むのです。

ちなみにこの時は「めちゃくちゃ物静かだった上司だけどバリ騒ぐやん」みたいな嘲笑い方をしてしました笑

僕は自称「愛想笑いのプロ」だと思います。

愛想笑いの悪い例として、怒られている場ではもちろん使ってはいけません。ご機嫌とりの意ではありますが、怒っている人を宥める際に使うものではないのであくまで人を調子に乗せるような場面で活用すべきです。

愛想笑いのいい点は上記のその場凌ぎ意外にもあって、「よく笑ってくれる子」という印象が付きます。

これ、会社で働く上で人柄としては凄くポジティブポイントです。

僕はこれを「孫キャラ」なんて呼んでいて、
おじいちゃんおばあちゃん世代って結構お話したがる方が多いと思うのですが、お話させておくと結構長く話のラリーが続くことってあると思います。

これはつまり話し手が「心を徐々に許し始めている」のです。

自分の話は面白いんだと、もっと聞いて欲しいなっていう感情が作用しています。

基本自分の話で笑顔になってくれる人を嫌いなんて思う人はごく少数だと思います。むしろいないかも。

僕は話し手が話しやすいような環境を作っている謂わば演出家のようなものです。

ショーをする前には台本も必要ですがそれ以前に話す舞台がどこなのかも重要になります。
台本自体は話し手が用意するものとして僕の立場は舞台みたいな感じ。
この愛想笑い自体は就職してから本当に話に興味がなかったので始めたものなんですが、考え方を変えた途端に愛想笑いって武器になるじゃん、と思ったわけです。

ただ孫キャラが定着すると本来目的としていたその場凌ぎがしにくくなる、つまり話しかけてこられやすくなってしまうので諸刃の剣のようなところはあるんですが、「世渡り上手」にはなると思います。

僕も愛想笑いをしていますが、上手く使えば他人には愛想笑いと悟られない、これは自分以外の人にも通ずるものです。

逆に、今自分の話で笑ってくれている人は愛想笑いなんじゃないかと捉えることができます。

そう言われると「え、近所で話しかけていた人も愛想笑いしてくれていたのかな?」なんて思うかもしれません。
ただそう思う、それに気付くまでは自分は気持ちよく話しかけていますよね?

結局はそういう事なのです。
愛想笑いをされる側になって気付かないと話していてもちょっとは心を許しているはずです。

愛想笑いなんて単語を深く掘り下げてみると意外と面白いですよね。ハハッ(愛想笑い)

上手く使えば世渡り上手、僕の場合は人付き合いはそんなに得意ではないなと思っているのですが、愛想笑い一本で乗り切ってきたと言っても過言ではありません。

もし使う機会があれば、半分愛想、半分嘲笑くらいで使ってみるといいかもしれません。


見ていただきありがとうございました。



プロニーター







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?