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【リサーチ】Z世代の企業のSNS公式アカウントに関する意識調査


SNSは多くの人にとって身近な楽しみや情報収集に役立つツールですが、企業にとってはプロモーションやマーケティングを行うのに欠かせないツールでもあります。しかし、やり方や内容を間違えると企業や製品の好感度が下がってしまう可能性もあり、SNSの運用に悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。

そこで、Z世代は企業のSNS公式アカウントに普段からどのように接し、何を求めているのか、リサーチしてみました。

<調査対象>
15~34歳の未婚・435人
<調査実施期間>
2022年10月24日~31日
<調査方法>
インターネット調査


Z世代のSNS利用状況

圧倒的なシェアを誇る四天王として「LINE」「Twitter」「YouTube」「Instagram」が過半数超えでランクイン。Z世代にとってこれらはもはやインフラといっても過言ではないかもしれません。では、Z世代はこれらのSNSで企業の公式アカウントをどれくらいフォローしているのでしょうか?

約半数が企業の公式アカウントをフォロー

Q2 SNS等で企業公式アカウント(ファッションブランドを除く)をフォローしていますか?


半数から過半数のZ世代ユーザーが、おもなSNSで企業の公式アカウントをフォローしている模様。その理由として、「その企業/ブランドが好きだから」「キャンペーンや割引などでフォローする必要があったから」「その企業/ブランドの最新情報を知りたいから」が全体のトップ3となりました。好きな企業/ブランドの応援や最新情報の収集だけではなく、キャンペーンや割引もフォローの大きなきっかけになるようです。

YouTubeに関しては、公式アカウントのフォロー率が低いため、人気のあるインフルエンサーやYouTuberのチャンネルでPR案件としてコラボレーションするほうがプロモーションやマーケティングには効果的といえます。


フォローのきっかけとは別に、企業の公式アカウントに求めていることの1位は「最新情報」。2位は「企業の製品やサービスの使い方などの紹介」、3位は「投稿の面白さ、おしゃれさ」と続きます。やはり最新情報や製品の情報をいち早く情報をキャッチできることがユーザーにとっては最重要事項です。
一方、フォローのきっかけでは2位だった「キャンペーン」は、求めていることだと第4位とランクダウン。「求めてはいないが、企業の公式アカウントがキャンペーンを実施していたら乗る」という姿勢が垣間見えます。

キャンペーンはTwitterが優勢

では実際にSNSのキャンペーンにはどれくらい参加した経験があるのでしょうか?


全世代・性別で「Twitter」が1位になり、性別・年代によって「参加したことがない」「Instagram」が2位か3位にランクインしています。同じSNSという括りでもTwitterがダントツなのはおそらく、フォローもリツイートもボタンを押すだけで簡単に参加ができることが理由だと考えられます。さらにリツイートは拡散性が高いので、企業側にとってもメリットが多くあります。
一方Instagramなどでは自分で何かしらの撮影をし、ハッシュタグを付けて投稿しなければならないという手間が、参加を遠ざけているのかもしれません。
しかし、キャンペーンきっかけでフォローしたユーザーは、その後どうしているのでしょうか?

キャンペーンはマイナスにはならない

Q6キャンペーン終了後に企業の公式アカウントのフォローを外しますか?一番多い行動をお教えください。

キャンペーンのためにアカウントをフォローした場合でも、終了したからといって外すわけではなく、フォローを解除しないユーザーが多いことがわかりました。このことから、フォロワー獲得にキャンペーンは効果的な施策だといえるでしょう。

Q7 フォローリツイートキャンペーンやハッシュタグ投稿キャンペーンに応募をしない理由を教えてください。

一方、キャンペーンに参加しない理由は意外な結果となりました。キャンペーンに参加していることを「フォロワーに知られたくないから」といった、人目を気にして参加しない人が多いと思いきや、「興味がない」「興味はあるけど面倒だから」に回答が集まっています。「広告・宣伝目的が濃厚で苦手だから」というネガティブなイメージも低いようなので、キャンペーンを行うことでマイナスな影響を与えることは特にないようです。

フォロー継続には面白さも大事な要素

では、どんなことがきっかけでフォローを外すのでしょうか。

Q8 企業アカウントのフォローを解除するきっかけをお教えください。

「投稿数が多くてうるさい」「投稿が面白くない」「得られる情報が少ない」に回答が集中。前述の質問では企業アカウントに情報を求めているという結果が出ており、得られる情報が少ないと不満でフォローを外すのは納得です。しかし、投稿数が多すぎても悪印象で、なおかつ投稿の面白さも見られているというのは、企業のSNS担当者の頭を悩ませる現実かもしれません。
ただし逆にいえば、キャンペーンでフォローしてくれたユーザーはキャンペーン終了後もフォローを継続してくれて、「面白くてうるさくない程度に情報の多い」ツイートを続けていればフォローを解除しない、ということです。

リサーチ結果のポイント


Z世代の企業のSNS公式アカウントに対する意識についてポイントは以下の通りです。

① 企業アカウントには特に抵抗なし。最新情報や製品・サービスについての情報を求めている。
② Twitterでは特にキャンペーンへの参加に積極的。
③ キャンペーン終了後もフォローは継続するが、面白くない投稿や得られるものが少ない、もしくはうるさすぎる投稿はフォロー解除の原因になる。

SNSでフォロワー数が気になる企業も多いと思いますが、今回のリサーチ結果から、新規フォロワー獲得にはキャンペーンが有効であること、また、どうすればフォロワーが離れないかのポイントが浮かび上がってきたのではないでしょうか? 今後の施策にぜひご活用ください。

電通プロモーションプラスでは、Z世代をターゲットとしたプロモーションの企画・実施やZ世代との共創のサポートをおこなっております。お気軽にお問い合わせください。
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