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【経絡治療からみた傷寒論③】傷寒例第三

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『週刊にしずかラボ』連載中の『経絡治療からみた傷寒論』から 『傷寒例第三』をまとめました。
『傷寒論』は急性熱病の治療書で、病の変遷が書かれています。 その理論の中核をなすのは、「三陽三陰」… もっと詳しく
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2019年4月の記事一覧

傷寒例第三 01

陰陽大論云.春気温和.夏気暑熱.秋気清涼.冬気冰列.此則四時正気之序也. 冬時嚴寒.万類深蔵.君子固密.則不傷於寒.觸冒之者.乃名傷寒耳. 〈ポイント〉・四季の気候と傷寒

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傷寒例第三 02

其傷於四時之気.皆能為病.以傷寒為毒者.以其最成殺厲之気也. 中而即病者.名曰傷寒.不即病者.寒毒蔵於肌膚.至春変為温病.至夏変為暑病.暑病者.熱極重於温也. 是以辛苦之人.春夏多温熱病者.皆由冬時觸寒所致.非時行之気也. 凡時行者.春時応暖.而反大寒.夏時応熱.而反大涼.秋時応涼.而反大熱.冬時応寒.而反大温.此非其時.而有其気. 是以一歳之中.長幼之病多相似者.此則時行之気也. 〈ポイント〉・四時の気候の害の中でも、傷寒が最も激しい ・寒に触れても、すぐに発病するものと

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傷寒例第三 03

夫欲候知.四時正気為病.及時行疫気之法.皆当按斗暦占之. 〈ポイント〉・外邪の種類を見分けるに、星の動きや暦を用いて気候の移り変わりを知る。

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傷寒例第三 04

九月霜降節後.宜漸寒.向冬大寒.至正月雨水節後.宜解也.所以謂之雨水者.以冰雪解而為雨水故也. 至驚蟄二月節後.気漸和暖.向夏大熱.至秋便涼. 従霜降以後.至春分以前.凡有觸冒霜露.体中寒即病者.謂之傷寒也. 〈ポイント〉・二十四節気の移り変わりと傷寒の時期

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