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企画クオリティ = チーム力? 完成度の高い提案をするN・S高生が学んだこととは!?

2021年1Q αクラスで実施した「未来をつくる宇宙のエンタメビジネスプロジェクト」。
宇宙の不思議や魅力を探求し、近い将来宇宙で暮らすことになった時に「宇宙だからこそ」楽しめるエンタメとは何か、をチームで企画・発表をしました。

単に企画を進めるだけではなく、協同するためのコミュニケーションスキルを身につけたり、ロジックツリーやトゥールミンモデル、ディベートを活用した論理的な思考法を鍛えたり、課題解決の手法としてデザイン思考を学んだり。そしてイメージを魅力的に伝えるためのモックアップ作りのための3DCG制作と、幅広いビジネススキルの修得を目指したカリキュラムを学びました。

プロジェクト最終日にはJAXAの審査員をお迎えし、全国19キャンパスからの代表チームを2つのグループに分けて共有発表会を実施。
各キャンパスの代表者1〜2名が堂々とプレゼンを行いました。
今回は発表してくれた全26チームのうち、2つのチームの企画とプロジェクトを通した成長を紹介させていただきます!
* イ:インタビュアー

千葉キャンパス代表チーム紹介

【チーム名】太麺の楽園
金澤さん:モックアップ制作/齊藤さん:スライド制作/関本さん:発表

2021年4月から始まったこのプロジェクト。これまでN高・S高での発表経験や受賞歴もない、ほぼ初対面同士がチームを組むことに。
彼らが企画したのは「宇宙空間で遊ぶ 720度のエンタメ」。
まずは、このモックアップの出来栄えをご覧ください!

​「宇宙空間で遊ぶ 720度のエンタメ」

イ:すごいクオリティですね!ところで今回の企画自体は誰が考えたのですか?
金:ベースは自分が考えました。そしてそれをみんなで協力してブラッシュアップしてつくっていった感じです。

:なるほど、企画や進行は順調だったのですか?
金:そうですね。早い段階では企画できましたが、他のグループは4~6人いるチームもいて、他チームと比べると個人にあたる作業は少しだけ多くなったかなと思います。なので、企画自体も、個人的にはもっといけたのではと考えています。

:齊藤さんはスライド制作、関本さんは発表を担当されたと聞きました
齊:はい。実はスライド制作は今回が全く初めてだったので、調べながらつくりました。メンバーが助けてくれたお陰で期限内におさめることができました。

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スライド制作担当の齊藤さん(左)・モックアップ担当の金澤さん(右)

関:私も発表は初めてでした。2人が先に得意そうな役割を選んだので、残った発表を担当することになりました。最初は言葉がおかしかったり難しかったけど、2人が協力してくれてなんとかカタチになったかな、と思っています。

:役割分担が最初から明確に決まっていたのですね
金:そうですね。それぞれの分担が決まっていたからお互い作業に集中できた気がします。私は動画編集を担当したのですが、もともとはCGが得意でした。でもCGだけじゃなく、それを動画にするという新しいことにチャレンジする気持ちにもなれました。

:初めての動画編集!?でもぶっちゃけて、作業量が一番多かったのでは?
金:そうかも?しれませんねw でも趣味の部分でもあり、すごく楽しみながら取り組むことができました。スキルも身につきましたが、挑戦することが楽しく思えるようになりました!
(一同、凄いという表情)

:なるほど。素晴らしいですね。齊藤さんはスライド制作を通じて成長できた点はありますか?
齊:私のスライド制作は、今まではテンプレにあてはめるだけだったのですが、今回は初めてオリジナルのスライド作りに挑戦しました。ネットでスライドの作り方を見たり様々な情報を参考にしたり。
今までのように単に文字を書いていくのではなく、図形や画像を効果的に使って見やすく、透明度や色調を意識して魅力的に見せるようにしたり、色々と工夫をしました。
自分でもすぐに上達が見えて楽しく面白かったです。なにより自ら新しいことを発見できたことが嬉しかったです。

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:2人とも沢山チャレンジしていますね。では、発表を担当された関本さんはいかがですか?
関:私も本当に初めてで、調べながら挑戦しました。でもスライドの構成が素晴らしくよくて、どのページで何を言えば良いか、がとても分かりやすかったのです。なので全く問題なく理解しながら発表の台本をつくることができましたし、メンバーも他のことを頑張ってくれたから自分のことに集中できました。もちろん、すごく緊張はしたけど私はこのチャレンジのお陰で人に伝える方法を学べた気がします。
(一同、発表良かったよね!という意見でうなづく)

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終始笑顔で応えてくれた発表担当の関本さん

イ:3人とも成長が素晴らしいですね!そして何より役割分担がうまく作用しているなと感じました。
金:はい。少人数でやりたい仕事に専念できたことが成功の秘訣ですね。役割分担がしっかりしていたことが、自分達の成長(責任感)にも繋がったなと思っています。

:ありがとうございます。それでは最後に、今後のプロジェクトNで期待すること・取り組んでみたいことはなんですか?
齊:正直いうと、今までなぁなぁでプロNをやっていたけど、今後はちゃんと取り組みたいなっていう思いがあります。なので「このテーマをやりたい」というのはないですが、プロNを通して色々学んでいきたいです。
(一同、うなずく)

金:私も同じですね。今回は得意なことが被らずにできたことが成功に繋がったので、今後も実際の社会のように専門分野ごとに分け、そこから1人ずつ集結してチーム結成できるようにすると良いなと感じています。
そして自分としては難易度が高いβクラスにも挑戦していこうと考えています。
(一同、おぉ流石という雰囲気)

関:今回のプロジェクト、他チームの発表をみると結構似たような企画が多かったのですよね。なので今後は、他とは違う企画、例えばニュースとかネットとかから、いろんな情報を取りいれたりして人と被らないようなアイデアを生み出せるようになりたいなって思います。

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みなさん、しっかり自分の意見を持てていて素晴らしいですね!
明確な役割分担による責任感が自分達の成長に繋がる」。素晴らしい気づきを教えてくれました。
「それは誰々の担当」だからと放っておくことなくしっかりとフォローし合えていて、インタビュー中も相手を気遣ったりと、お互いを信頼する気持ちから生まれる強いチームワークを感じました 👏

心斎橋キャンパス代表チーム紹介

続いて紹介するのは、こちらはシンプルで率直に楽しい!と思える企画を考えた心斎橋キャンパス代表チーム。4名に話を伺いました。

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【チーム名】グループD
岡本さん:リーダー(左上) / 松岡さん:スライド制作(右上)
石川さん:企画(左下) / 田野さん:3DCG(右下)

宇宙で楽しむ新感覚スリル「ハズレは逆バンジー!? 打ち上げ危機一髪!」

まずは企画とスライドの展開をご確認ください。
宇宙にいったら「やってみたいw」と、クスっと笑ってしまうこちらの企画。でもこの企画の発表までの裏側には沢山の作業とそれぞれの想いが詰まっているのです。

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イ:単純明快とても面白いアイデアで、それがスライドに分かりやすく表現されていることが印象的ですが、どんな経緯で考えられたのか教えていただけますか?
岡:はい。実はこのペルソナ、私(リーダー)なのです。企画を進めるブレストの中でターゲットとペルソナどうしようとなったのですが、当然同世代がターゲットである方がアイデアって出しやすいんですよね。そしてやっぱり自分が楽しいと思うものじゃないと想像つかないなと思って。

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イ:自分がペルソナ!なるほど。でもメンバーからはどう思われていたのでしょう…?
石:全然良いと思いましたよ。やっぱ高校生、自分に近くて分かりやすい方が良くて、いんじゃね?って思いました。
(一同、笑)
石:私は体調を崩してしまって、途中から毎回出席することは出来なかったのですが、最初のターゲットやニーズを決める場面で色々と意見をさせていただきました。なのでペルソナが決まった段階でその後のプロジェクトも安心できました。

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主に企画を担当した岡本さん(リーダー・左)と石川さん(右)

岡:ありがとうございます(笑)。僕自身がスリルを味わえる新しいアトラクションを楽しみたい、という設定から、how might we(私たちはどうすれば〇〇できるか)を考え、マンダラートでお互いキーワードをどんどん出し、その中から絞って2つほど出たものを組み合わせた結果、今回の企画になりました。

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企画の設計図にはヒントとなる沢山のキーワードが。ディスカッションの深さが感じられる。

イ:なるほど。企画の裏にはしっかりとした思考ステップを踏んでいて、そして沢山の話し合いがあったのですね。
イ:ところで、3DCGもとても良いクオリティなのですが、こちらは田野さんが制作されたと聞きました。
田:はい。3Dは初めてでしたが、みなさんからある程度の設計図としてカタチを作ってくれていたので、それを参考に、試行錯誤しながらもほぼ1人で作業しました。

イ:初めて!?には見えない程、素晴らしい出来栄えですね。作業大変だったと思うのですが以前からこのような作業は得意だったのですか?
田:いえ、特に得意というものはありませんでした。家でやるということもなく授業の時間内で作り終えることができました。制作自体は楽しく取り組めたので、大変という思いはなかったです。
(一同、凄いという表情)

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3DCGデータ制作担当の田野さん(左)・スライド制作の松岡さん(右)

イ:それではスライド制作について教えていただきたいのですが、担当されたのは松岡さんですね?
松:はい。スライドは今までやったことなかったのですが、自己成長のために取り組みたいと志願しました。受験なので、自分をアピールできる資料作りの方法が身につけたらな、と。動機は不純ですよね?笑

イ:いえ、とても良い動機だと思いますよ。ちなみに何か工夫したり、自分のここが成長したな、と思う点などありますか?
松:そうですね、テンプレの上にテンプレを作るイメージで工夫したり、制作例のいいところを真似したり色々挑戦しました。気づいた点としては、なるべくインパクトをつけたいところは「シンプル」にすること、です。

イ:確かにとても分かりやすく訴求力あるスライドですよね。それに3DCGでつくったプロトタイプは映えるなと感じます。
岡:そうなんです。作業の2人はすごく頑張ってくれて。授業で学んだスライド作りの要素を全てこなしているし、どのチームと比べてもスライドも3DCGも素晴らしい!って思っていました。本当に感謝しかないです。
(リーダーはこの後もみんなに感謝の言葉を伝え、とても温かい雰囲気に)

イ:それでは、最後に今後のプロNに期待すること、もしくは今後取り組みたいことなどを教えていただけますか?
石:自分は話すのが得意ではないけど好きなんです。なので今後はもっとグループコミュニケーションを活性化できるように務めていきたいなと思っています。特に、新入生や初対面の人に対し不安な気持ちを与えないような良い雰囲気を作っていきたいなと思います。

岡:自分は今回初めてリーダーをしました。2年の時も挑戦したのたですが、あまり良くない結果に終わってしまったので挽回したいなと。今回はやっとリーダーらしいことができた気がします。熱中できたのは初めてだったし、思考力の強化にも繋がったと考えています。
もちろんメンバーが、自分ができることを活かしてくれたお陰なのでとても感謝しています。ただ、作業しているときの空気が、静かだったのが心残りで。。次回はその辺も考慮しながら難易度の高いβに挑戦したいと考えています。

田:自分はすごく人と会話することが苦手で、でもN高ではグループワークが多かったのでそれをしていくうちに、少しずつ喋られるようになったなと思っています。一歩踏み出せたような嬉しい気持ちもあります。
なので今後もプロジェクトNを通じてコミュニケーションの力を身に付けたいと思っています。

松:今回のプロジェクトでスライドをつくることの楽しさ面白さを発見できました。自分の好きなこと・得意なことを見つけられた気がします。発表のコツもわかったし今後も何かそのような機会があれば積極的に挑戦したいと思います。プロNへの期待は、今後もエンタメ・嗜好品などの楽しめるものから、金融とか経済とか、大人になっても役立つテーマのプロジェクトだといいなと思います。

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編集後記

どちらのグループからも挙げられていたのは「メンバーの”おかげ” と徹底した役割分担」。
課題解決の手法を学ぶ段階から、自然と自分に相応しい担当が何かを考え、いざ本番となったときに作業に専念できる体制を整える
社会でも明確な役割分担のもと業務遂行できているように、N・S高生が自ら相応しい役割を意識し、そして各担当者を尊重し連携しあうことが、各々の自由度を高めクオリティの高い企画・提案をするために重要な点である、ということを学んだようです。

チーム内の役割と責任、リーダーの統制などに関するこのプロジェクトマネジメントの考えについては、N・S高生が社会に出てパフォーマンスを発揮し活躍するための大きな礎となることでしょう。

インタビューに参加していただいた皆さん、ありがとうございました!
皆さんの輝かしい未来を心から応援しています 📣✨

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