Mac x Procreate x Zoomがやっとできた
みなさま、この記事をご存知だろうか
・Zoomでホワイトボードを使いたい
・けど常にデカデカと主張する必要はないよね・・・
・けどけど必要なタイミングでみんなが見れるといいな
そんな素敵な姿勢から試行錯誤された過程、大変貴重でした。
ちょっと時代が追いついてきて、
・OBS Virtual CameraがMacでも使えるようになった
・Zoom(5.0.4?)でバーチャルカメラが再び使えるようになった
・NDI Virtual InputもMacで使えるようになった
ことを踏まえて、改めて自分もトライしてみました。
で、せっかくなので、iPadを使うならProcreateを使えるようになりたかったので、Procreateに絞って検証しました。
※おことわり
いろいろなツールを使っておりますが、商用利用される場合、それぞれのライセンスに関するご確認をお願い致します。
あと、Zoom(5.0.4)で自分の環境ではOBS Virtual Cameraは選択できないままでした。署名の無効化は会社アカウントを利用していることもあり、今回は行っていません。(つまり今回のきっかけだったけど使えかった・・・)
OBS Virtual Cameraはこの記事がとても参考になりました。まずはこれをお試しいただくのが良いと思います。
課題
画面共有だとこんな感じになるのを
こうしたい
全体構成
必要なもの
・iPad と Procreate (とApple Pencil)
・AirServer for Mac(iPad -> MacをAirPlay出来るツール)
・OBS
・NDI Virtual Input
(番外編)
ここに辿りつく方は既知かもしれませんが、必要な時に画面共有するだけでよければZoomの画面共有→iPhone/iPadを選択すると簡単に画面共有ができます。近くにあれば勝手に連携されますが詳細は省きます。
AirPlay(2ndディスプレイ扱い?)ではなく、iPadの画面をそのままZoomやMacへ転送する手段があります。
・QuickTimeを使った画面取得(iOS端末を選択するだけでキャプチャ!)
・NDI HX Capture(これから紹介するツールと組み合わせてキャプチャ!)
なぜ番外編かというと、
Procreateの「プロジェクトのキャンバス」が使えないからです。
特にこだわらなければ、番外編の方がお手軽!オススメ!
手順1:OBSをインストール
まだOBSを準備されていない方は、こちらからインストール!
手順2:AirServer for Macをゲット
リンクはこちら
有料ツールなのですが、トライアル期間が2020/5/25時点では31日ありました。
トライアル中はキャプチャ画面にトライアル表示がされます。
余談ですが、YouTube配信もできちゃうツールでした。
手順3:AirServer ConnectアプリをiPadへインストール
手順2の後にも促された気がしますが、iPadでこちらのアプリをゲットしてください。
手順4:とりあえずAirServerでiPad->Macへ繋いでみよう
無事ダウンロードが済んでいれば、LaunchPadの中にAirServerが発見出来るはずです。こんな感じのアイコンでした。
トライアルの人は、「Use in trial」をクリックすると残り日数が表示されて使えるようになります。
起動したら、Dockに先ほどのマークが表示されているので、そこで右クリック→QRコードを表示。
大きく表示されたら、iPad側でAirServer Connectを開く→画面下部にあるScan QR Codeをタップしてカメラを起動(※おそらくカメラの許可が求められるので、許可してください。)
(ここでも余談)
好みの設定で、解像度を変更できました。
iPad Retinaを指定すると2048x1536になります。
そのままの解像度で配信されるわけでもないので、Retina High Quality(Procreateだと1920x1080になりました)くらいをオススメします。
スキャンに成功したら、後一歩!
iPadの右上からコントロールセンターを呼び出しましょう。
画面ミラーリング→(QRコードを読み込んだMac)を指定で、ついに開通です!
手順5:休憩
急がば回れ。ここから先は少しだけ複雑になるので、AirServer開通を歓びながら休憩しましょう。これから色々な画面が登場するので、AirServerも一度閉じちゃいましょう。お疲れ様でした!
ここからは、図の右側を開拓していきます。
先述の通り、OBS Virtual Cameraをお試しでない方はこの記事もぜひご一読ください。Zoomが認識してくれれば幾分楽かもしれません。
(実は既にOBSでウィンドウキャプチャが出来る状態です、が、今回の手順では後半で実施していきます。)
手順6:NDI Virtual inputをインストール
これはZoomでカメラとして選択出来るようになるツールです。
iPadの画面はこれのおかげでZoomのカメラとなれるわけです!
作業はこちらが非常に参考になりました。https://level69.net/archives/27398
NDI Virtual Inputはこちらからダウンロードできます。
リンクのほぼ最下部にあるこちらを見つけてください。
名前やメールアドレスなどの入力が求められますが、何度でもダウンロード出来るのであまり心配せずに作業してください。
ダウンロードしたフォルダからNewTekNDIVirtualInput.pkgを実行すると、インストーラが開始されるので、画面にしたがってインストール。
作業が完了すると、Launchpadに以下のアイコンができています。
手順7:OBS-NDIをインストール
OBSで作成した画面を、手順6で用意したNDI Virtual Inputで使えるようにするプラグインをインストールします。
今回は4.9.0を使用しました。
こちらが直リンクとなります。(クリックするとダウンロードが開始します。)
詳細はこちらから。
詳細をみると、runtimeもインストールしてねとあるので、こちらをクリックしてダウンロード〜インストールします。今回は4.5.1。
待ちきれずOBSを起動された方はこちらのメッセージが出るので、クリックして、慌てずにruntimeのインストールをしましょう。
起動したOBSで、ツールにNDI Output settingsの表示がされていれば成功です。NDI Output settingsを開きます。
Main Outputにチェックをし、OKをクリックします。
Main Output Nameを任意に変えておくと、後からわかりやすくなります。
手順8:OBSの出力をNDI Virtual Inputへ
LaunchpadからNDI Virtual Inputを起動すると、メニューバーにNDIの文字が現れます。クリックすると、ソースを指定出来るので、直前で設定したMain Output nameのものをクリックします。
ついに、ZoomでOBSの出力が出せるようになりました!
カメラはNDI Videoという名称で選択出来るようになっており、NDI Virtual Inputで指定された出力(今回はOBSで作った画面)がカメラ映像として入力されています、
手順9:OBSでAirServerの画面を表示する
いよいよ大詰めです。
手順4に戻って、AirServer経由でiPadのProcreate画面を表示しましょう。
画面のミラーリングをお忘れずに!
この時、OBSを最大化してしまうとウィンドウキャプチャができないので、OBS(画像右)とAirServer(画像左の手前)が同じデスクトップにいる状態にしましょう。
ソースで「+」→ウィンドウキャプチャをクリック
新規作成を選択して、任意の名称を設定して、OKをクリック
「ウィンドウ」欄のセレクトボックスから、表示したいAirServerを選択する
プレビューに指定したiPadの画面が出たら、OKをクリック!
メイン画面で、AirServerのキャプチャ画面を目一杯に広げたら(もしくは小さく調整したら)準備万端です。
(作業後にAirServerの描画サイズを変更したりすると、OBSへの入力サイズも連動して変化してしまうため、そっとしておくことをオススメします。)
いざZoomへ!
普段通りにZoomへ参加し、カメラでNDI Videoを選択しましょう
自分のカメラ映像がProcreateになりましたか?
バーチャル背景は解除しておきましょう。
遅延は自分の環境だと1〜2秒程度なので、会議に著しく影響を及ぼすことはないと感じています。
日本中をオンラインでつなぐファシリテーターさんに少しでもご活用いただける情報があれば幸いです。
Zoomでバーチャルカメラが再び使えるようになったので、
投げ銭情報として、Mac x Zoomで使えるツールについて追記しましたので、ご興味があればどうぞ!
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