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【開催レポート】8/19 渋谷をつなげる30人 パネルディスカッション

8月19日(火)、官民共創プログラム「渋谷をつなげる30人」第9期募集にあたってパネルディスカッションが開催され、渋谷区副区長の杉浦小枝氏、松澤香氏、ソーシャル・インベストメント・パートナーズ理事のレイモンド・ウォング氏、株式会社ニッシリ取締役副社長の金子勝俊氏が登壇しました。

ディスカッションでは、地域社会の課題解決や人材育成、行政と民間の連携の重要性について議論が交わされました。

登壇者紹介

杉浦小枝氏
渋谷区副区長


日本女子大学家政学部住居学科卒業後、建築技術職として渋谷区へ入区。 都市政策に携わり、密集住宅市街地事業や都市再開発部門で活躍。その後、施設整備部門で公共施設の整備を行い、スマート庁舎の建設やオフィス・ワークスタイル改革に取り組む。令和3年10月より現職。
松澤香氏
渋谷区副区長

慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、弁護士として大手法律事務所で勤務。 平成20年にHarvard Law School(LL.M.)修了、翌年、NY州弁護士登録。 企業法務弁護士として、上場企業からスタートアップまで幅広い企業に助言する一方、 公的機関の改革に携わる。女性役員の育成を通じたダイバーシティ推進にも取り組むなど、あらゆる分野で活躍している。 平成29年から渋谷区教育委員会の教育施策アドバイザーを務め、令和元年から令和5年9月まで渋谷区教育委員会委員を務める。 令和5年10月より現職。
レイモンド・ウォング氏
ソーシャル・インベストメント・パートナーズ理事 / 渋谷をつなげる30人 6期生

金融業界において30年間キャリアを重ねる。ドイツ銀行、メリルリンチ、ベア・スターンズ、ゴールドマン・サックス、UBSなどを経て2014年11月よりウェルズファーゴ証券株式会社の代表取締役社長に就任し、2021年3月退任。現在は2014年に創立した一般財団法人 R&P未来多様性財団の活動を軸に、金融業界に身を置いていた時から精力的にかかわっていた社会貢献活動に注力。渋谷をつなげる30人には第6期生として参加。
金子勝俊氏
株式会社ニッシリ取締役副社長


株式会社ニッシリは創業73年の日本唯一のシリコーン専門商社。世の中を豊かにしていく無限の可能性を秘めたシリコーンで人や環境・次の世代の豊かさに貢献することに注力。専務取締役を経て2022年5月より取締役副社長就任。渋谷をつなげる30人には第5〜7期にかけて社員が参加。9期も参加予定。

登壇者発言要旨

 金子勝俊氏
渋谷で創業して73年になるニッシリは「渋谷をつなげる30人」に第5期から関わっており、地域との関わりを通じて事業の幅を広げてきました。特に、渋谷区の落書き防止プロジェクトに取り組んだ事例を紹介。金子氏は「柔軟な発想と社会貢献が企業成長にもつながる」と強調し、今後も地域貢献を続ける意向を示しました。また、社員の外部活動を奨励し、これが会社全体の成長に繋がると述べました。

 杉浦小枝氏
渋谷区副区長として、地域と行政が連携する重要性を語りました。例えば、区とニッシリが連携することでよりスピーディーに取り組みが進んだ事例を挙げ、今後も民間企業やNPOとの協働を強化したいと考えていること、また、職員が外部と関わり、社会を変革する経験を積むことが、区の強化につながると語りました。

 松澤香氏
弁護士としての経験から感じた、課題解決における「オーナーシップ」の重要性を語りました。また渋谷区の若手職員が社会参加を通じて、広い視野とマネジメントスキルを身に付けることが重要であり、民間企業と行政の協力が社会の発展に不可欠であると語りました。

 レイモンド・ウォング氏
企業とNPOのクロスセクター連携を推進してきた経験から、持続可能な社会貢献活動の必要性を強調。特に、渋谷区でのプロジェクトが全国に広がる可能性について触れました。ウォング氏は、NPOが抱える課題を企業との連携で解決することが重要だとし、渋谷をモデルにしたソーシャルビジネスの発展に期待を寄せました。

主要議題

人材育成と組織の成長

金子氏は、社外活動が社員の成長と企業の革新に繋がると説明。杉浦氏も、渋谷区の職員が社会と関わった経験が次世代育成につながり、ひいては持続可能な未来を築くことにつながると語りました。

課題解決型の事業創造

渋谷区とニッシリの協力で生まれた「ラクガキボウシシート」のプロジェクトは、地域課題の解決が新たなビジネスチャンスに繋がることを示しました。この事例を通じて、企業が持つ技術や資源を社会課題の解決に活用することの重要性が改めて示されました。

行政と民間の連携強化

松澤氏は、行政が区民にとって必要なサービスをより幅広く提供することができるようになるためには、この取り組みのように、新たな形・視点での民間企業との連携が重要であると話しました。

ウォング氏は、NPOが企業と協力することで、より広範な社会的インパクトを生み出せると指摘し、渋谷での取り組みが他の地域にも波及する可能性に期待を寄せました。

参加者へのメッセージ

杉浦氏と金子氏は、「地域社会の一員として、自らの力で社会を良くしていく意欲を持つことが重要」と強く語りました。また、松澤氏は「課題解決への積極的なオーナーシップと楽しむ心が成功への鍵である」と述べ、若手の積極的な参加を呼びかけました。ウォング氏は、渋谷をつなげる30人の取り組みが「スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー日本版(SSIR-J)」に掲載されていることにも触れ、ぜひそのモデルを体感してほしいと伝えました。

パネルディスカッション終了後には、参加者と登壇者でグループに分かれ感想のシェアなどを実施

参加を検討されている方へ

現在、10月からスタートする「渋谷をつなげる30人」第9期の企業メンバーを募集しております。下記より詳細をご確認・資料ダウンロードいただけますので、ぜひご検討ください。

また、次回の説明会兼体験セッションは9月10日に開催予定です。こちらの情報も資料に記載しておりますので、併せてご確認・ご検討ください。


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