これだけは知っとけ!AIでよく言われる問題集


シンボルグラウンディング問題:

人工知能が言語や記号を理解し、現実世界との関連付けを行うことができるようになるまでの課題。

博士:こんにちは、今日は、AIが持ってる特別な問題について話そうか!

小学生:ええ、お願いします!どんな問題なんですか?

博士:それは「シンボルグラウンディング問題」と言われているんだ。人間は言葉を使って物や概念を理解できるけど、AIには難しいんだよ。
君はリンゴって言われたら何を浮かべる?

小学生:え?リンゴって言われたら、赤くて甘い果物を思い浮かべますね。あぁおなかすいてきた。。!

博士:その通り!でも、AIにはリンゴを想像するのが難しいんだ。AIはリンゴという言葉をただの記号としてしか理解できないんだ。

小学生:え、じゃあ、AIはシマウマって言われても、縞模様の馬だってわからないんですか?

博士:そうなんだ。人間なら縞模様と馬の概念を知っているから、シマウマがどんな姿をしているか想像できるけど、AIはそれができないんだよ。

小学生:AIって不思議だねー。でも、どうしてAIはそんなことが難しいんですか?

博士:それはAIが、言葉や記号を現実の物や概念と結びつける能力がまだ発達していないからだよ。AIはどんどん賢くなってるけど、まだまだ人間のように言葉を理解するのには時間がかかるんだ。

小学生:ふーん、あ、最近、お母さんがマルチモーダルがすごいってゆってるんですけど、なんですか?

博士:それはいい質問だね!
マルチモーダルAIは、画像や音声、テキストなど複数のタイプの情報を一緒に処理できるようになっているんだ。
これによって、AIはもっと現実の物や概念を理解しやすくなる可能性があるね。

小学生:それって、AIがリンゴやシマウマのことをもっとわかるようになるってことですか?

博士:そうだね。例えば、AIがリンゴの画像や音声情報を持っていれば、リンゴという言葉をただの記号じゃなく、現実の物と関連付けて理解できるようになるかもしれないんだ。

小学生:それなら、AIはシンボルグラウンディング問題をどんどん解決していくんですね!

博士:その可能性はあるよ。ただし、マルチモーダルAIもまだ発展途中で、シンボルグラウンディング問題を完全に解決するには、もっと研究が必要だね。AIはどんどん賢くなっているけど、まだまだ学ばないといけないことがあるんだ。

小学生:ふーん、じゃあこれからもAIがどんどん賢くなって、人間みたいに物事を理解できるようになるのが楽しみですね!

博士:そうだね、AIの発展はとても興味深いものだよ。君もこれからもっと学んで、AIの進化を見守っていこうね!

小学生:はい、がんばります!これからもAIのこと、教えてくださいね!


中国語の部屋問題:

人工知能が自然言語を理解しているかどうかをテストする問題で、人工知能が自然言語を理解していると判断される基準についての問題。

博士:ねえ、君、中国語を理解できるかな?

小学生:いや、分からないよ!知ってるじゃん。

博士:そうか、ではこの紙に書かれた中国語の言葉を翻訳してくれ。

小学生:いや、分からないって!!

博士:大丈夫だよ、この辞書を使ってみて。

小学生:なんだそれでいいの?わかった、こんな感じかな?

博士:うんいいね、君は辞書を使って、中国語を理解できたわけだ。でも、もし私があなたに中国語を話しかけたとして、それを理解できるかどうかは分からないよね。

小学生:あ、そうか!AIは理解してるんじゃなくて、辞書から引っ張ってきてるだけなのか。それで中国語の部屋問題っていうのかな?

博士:そうだね、君は辞書を使って中国語を翻訳したけど、それは単なるルールに従ったシンボル操作だったね。
同じように、人工知能が自然言語を理解できるかどうかを決定するには、単なる入力と出力だけではなく、内部の動作を理解する必要があるんだ。

小学生:そうか!AIって理解してるんじゃないのかぁ


フレーム問題:

人工知能が狭い範囲の問題解決に特化してしまい、問題の文脈を無視してしまう問題。
例えば、人工知能がゴルフのプレイヤーとしてプレイすることを学習した場合、そのスキルを応用してテニスをプレイすることができるかという問題がある。

博士:フレーム問題というのを聞いたことがあるかな?

小学生:うーん、それは何ですか?

博士:フレーム問題とは、人工知能が物事に対して判断を下す際、関連する情報だけを選び出すことが難しいという問題だよ。
例えば、電話帳を使って誰かに電話をかける場面を考えてみてね。

小学生:電話帳で電話番号を調べて、その人に電話をかけるんですよね?

博士:その通り。でも、人工知能にその行為を教えるには、たくさんの細かい条件を考慮しないといけないんだ。
例えば、「相手が電話を持っているか?」や「電話帳に相手の番号が載っているか?」などね。

小学生:そんなこと、僕にでもできるよ!簡単なことじゃないですか?

博士:確かにそうだけど、人工知能にとっては難しいんだ。だって、人工知能は学習の過程で、すべての事象を経験するわけじゃないからね。それに、想定外の事象に対しても対応しないといけないんだよ。

小学生:じゃあ、どうやって人工知能は解決するんですか?

博士:そこが難しいところだね。人工知能は有限の情報処理能力しか持っていないから、計算量が増えすぎると機能が停止してしまうんだ。フレーム問題は、そういった構造的な問題を解決する方法を探す大きな課題なんだよ。

小学生:あ!でもお姉ちゃんがGPT-3だとこれってほとんど解決してるって、なんかいってたような

博士:GPT-3は確かに非常に優れた人工知能で、多くのタスクで高い性能を発揮しているんだけど、フレーム問題が完全に解決されているわけではないんだ。

小学生:どういうこと??

博士:GPT-3はディープラーニングを使って膨大なデータから学習することで、多くの知識や文脈を理解できるようになったんだ。
でも、それでもまだ学習していない事象や想定外の状況に対応することは難しいんだよ。

小学生:それでも、すごく賢いんですよね?

博士:そうだね。GPT-3はたくさんのことができるし、私たち人間と同じようにコミュニケーションもできるんだ。
でも、まだまだ完璧じゃないから、フレーム問題のような課題に対処する方法を研究し続ける必要があるんだよ。

小学生:なるほど、人工知能もどんどん進化していくんですね。フレーム問題もいつか解決されるかもしれないですね。

博士:そうだね、人工知能の研究者たちが日々努力して、フレーム問題や他の課題に取り組んでいるから、これからもどんどん進化していくことでしょう。私たちも学び続けて、人工知能と共に成長していこうね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?