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グローバルでの勝機を見出しはじめた「Progate」。新たなサービスで『誰もがプログラミングで可能性を広げられる世界』を目指す。

Progate

世界で230万人以上のユーザーさんが利用するオンラインプログラミング学習サービス『Progate』。

創業から7年、加速度的に進むプロダクト変革とグローバル展開の中枢を担うCEOの加藤將倫とCOOの宮林卓也が見据える、Progateの可能性と未来とは。

加藤 將倫(かとう まさのり)
小中学校時代をオーストラリアのパースで過ごす。東京大学工学部在学中の2014年7月にオンラインプログラミング学習サービスのProgateを創業。『Forbes 30 Under 30 ASIA 2018 (Forbesが選ぶアジアを代表する30才未満の30人)』に選出。
宮林 卓也(みやばやし たくや)
大学卒業後、不動産企業で営業を経て、人材企業で経営管理部長として管理部門業務を幅広く経験。その後、金融関連企業でIPO責任者に従事しIPOを達成。2019年1月株式会社Progateに財務責任者として参画し、2020年1月COOに就任。組織戦略や事業拡大に取り組む。

プログラミングは、人生の可能性を広げる。Progateを生んだ原体験


ーー創業に至ったきっかけを教えてください。

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加藤:Progateは『初心者から、創れる人を生み出す』を理念に掲げ、2014年7月に創業しました。「創れる人」とは、プログラミングで世の中に価値を生み出せる人のことを言います。

創業に至ったきっかけは、僕自身の原体験にあります。大学時代、情報工学を専攻していたのですが、興味のあったアプリやウェブサービスの開発にはアカデミックな内容以外も学ぶ必要がありました。そこで独学で習得しようとしたところ、あえなく挫折。

しかし、その後運よく同じような悩みを持つ仲間や、学習の道筋を示してくれる人と出会えたことでプログラミングの楽しさを知り、力をつけることができました。一方で、そういった出会いや学習機会が得られず挫折してしまう人も多い現状に課題感を覚えました。

僕自身、プログラミングを学んだことで人生の選択肢が広がったという実感があるので、プログラミングを学ぶ全ての人の人生の可能性を広げるようなサービスを作りたいと強く思ったんです。‍

初心者が挫折しがちな環境構築を不要にするなど、まずはプログラミングの楽しさを知ってもらう。そこからさらに世の中に価値を生み出せる人、創れる人を生み出していく。それが僕らの目指す世界観です。

「創れる人」を生み出すための新たな挑戦


ーーProgateでは、2019年に新たにビジョンとミッションを制定しました。その背景を教えてください。

加藤:2019年はまさに過渡期でした。前年の2018年にインド現地法人を設立し、2019年には登録ユーザー数が100万人突破。そして、創業メンバーの独立と新メンバーの加入。

プロダクトとしても、組織体制としてもProgateのフェーズが一段階上がるタイミングでした。

そのような状況下で、創業時から一貫して目指している『初心者から、創れる人を生み出す』ために、今後何が重要になるのかをより具体的に示す共通言語が必要になったんです。


ビジョン:Empowering everyone to open new doors through programming.
プログラミングは、年齢、性別、人種、立場を問わず、自分や周り、世の中を変えられる力だと信じています。この素晴らしい力を誰もが手にできるようにしたい。そして、一人でも多くの人生の可能性を広げたい。私たちは『誰もがプログラミングで可能性を広げられる世界』を目指します。
ミッション:Be the gate to the exciting world of programming. Be the path to an independent coder.
プログラミングは人生に新しい武器、選択肢を与えてくれる。まずはたくさんの人に、創る楽しみを知ってもらおう。もっと創れるようになりたいと思ってもらえたら、自走できるところまで導いてあげよう。私たちは創れる人を、生み出します。

ビジョンには、「世界中の人にProgateを届け、誰もがプログラミングで可能性を広げられる世界をつくりたい」という想いが込められています。

そして、ビジョンを実現するために必要なのが、ミッションに掲げている「Be the gate, be the path」です。プログラミングの世界への最初の入り口(Gate)となり、創れるようになるまでの最適な道のり(Path)を示すことを目指しています。

ーー制定から2年経った現在、共通言語として機能していると感じますか?

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加藤:そうですね、GateやPathという言葉は今では社内で頻繁に飛び交っていますし、制定以降、「今のやり方で『Be the gate, be the path』を達成できるのか?」というのがより議論されるようになりました。

これまでもProgateのプロダクトやコンテンツはどう在るべきか?という点は深く掘り下げ、初期段階で挫折しないよう環境構築を不要にしたり、ブラウザ上で正誤をジャッジできるようにしたりするなど試行錯誤してきました。

その結果、「Gate(=入り口)」を実現するプロダクトとしてはオーガニックで国内外230万人以上のユーザーさんに使って頂けるサービスまで成長してきたのですが、ユーザーさんが本当に求めるステージに導けているかと問われれば、正直まだまだだなという思いがありました。

「Path(=道のり)」の部分、つまり創れる人を生み出すにはどうしたらいいか議論を重ねる中で、「難易度は高くても、創れる人になるのを手助けできるようなプロダクトを別で作ろう」ということになり、新たにPath事業を立ち上げることを決めました。

それからはPath事業の始動に向けた採用もより一層強化し、すごく頼りになるメンバーが徐々に加わってくれて、2021年4月に正式にPathチームが発足しました。

新ミッションの制定が直接的にそこに繋がったかはわかりませんが、重要なピースとして機能したのかなと思ってます。

ーー宮林さんは新ミッションが制定された2019年にProgateにジョインされましたが、新ミッションが与えた影響をどのように捉えていますか?

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宮林:僕が入社した頃は、ユーザー数も軌道に乗ってきて、国内でGateとしての認知が拡大していた時期でした。

正直、すでに事業としてうまく回っている状態であれば、拡大路線に踏み切らない選択肢もあります。けれど、現状に満足することなく、僕たちが提供したいサービスや実現したい世界はもっと更に先だよね、というのを明確にメッセージとして打ち出したのは、すごく意義があることだと思いました。

僕が入社した時点でも、ある意味一つの成功点に到達していたのに、敢えて今このタイミングで一歩踏み込んでいく点にマサ(CEOの加藤)のVisionの強さを感じましたし、社内にもきっとしっかり伝わったんじゃないかと思います。

「Gate」と「Path」の両軸で、更なるグローバル展開を目指す理由

ーーProgateはすでに初心者向けプログラミング学習で第一想起をとっていると思いますが、今後はどういったことに挑戦していくのでしょうか。

加藤:確かにProgateは第一想起してもらってる部分はあるかと思うのですが、同時に「初心者にとって”は”いいよね」と言われることが多いんです。僕としてはそれがすごく悔しいというか、もどかしくて。

もちろんGate自体にとても意義があると思っていますし、そこを評価していただけるのはすごくありがたいですが、やはり目指すところはGateとPathを合わせて、創れる人を生み出すことです。

ただ、それは決して容易ではありません。僕自身、周りの尊敬するエンジニアの方々を見ていると、常に最新情報をキャッチアップしながら何年、何十年という単位でプログラミングに触れ、知識を深め続けていると感じます。

僕らが本気で創れる人を生み出すのであれば、そういった人たちと同じ土俵で活躍できるような、自走して学習し続けられるようになるための学びを提供しなければならない。ユーザーの方々に長期的にモチベーションを保って学び続けてもらえるようなプロダクトを作っていくのはかなり難易度の高いことだと思います。同時にこれを実現できれば、僕らがVisionに掲げている「Empowering everyone to open new doors through programming.」にかなり近づけるのではないかと思います。

ーー「学習コンテンツ制作チーム」マネージャーの岩崎さんは「Pathをプログラミングを学ぶ全世界の誰にとっても、良きメンターになれるサービスにしていきたい」とおっしゃっていますよね。

加藤:はい。その上ですごくキーになってくるのが、ユーザーさんが詰まってしまったときに、良きメンターのように適切なタイミングで適切に自走を促すようなヒントを出すことだと考えています。

これがサービスのコアになってくると思うので、コンテンツとしても、ユーザー体験としてもPathチームがどう実現していくのか僕自身すごく楽しみです。

また、このPath事業はグローバルで成功するためにも重要な役割を担っています。インドやインドネシアの人々と話していても、「自分がこのサービスを使うことによって、どうなれるのか?」をすごく意識している人が多い。だからこそ生半可なものは提供できないんです。

ただ、今のGateでグローバルに価値提供ができないかと言うと、決してそうではありません。どの国にも初心者は存在しているので、そこに対してまずはプログラミングの楽しさを知ってもらうサービスをより一層パワーアップして提供し続けていきたいと考えています。

より多くのGateのユーザーさんに価値提供できてこそ、今後Pathを使う人も増えていくので、GateとPathの両軸でサービスを伸ばしていくことが「Empowering everyone」に繋がると信じています。

‍ーー2021年6月にインドネシア共和国の教育文化省と提携し、Progateの学習プログラムが1学期分の単位として認定されたり、8月にはインド工科大学ボンベイ校にプログラミング教材の提供を開始したり、今年に入ってグローバル展開がよりドライブしている印象を受けます。グロースグループのマネージャーも担っている宮林さんは海外市場における勝機をどのような点に見出していますか?

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宮林:一つは昨今の社会情勢です。特にインドにおいては、現在ポストコロナに向けてテクノロジーを活用した公平な教育政策を打ち出すなど、オンライン化を強力に推進しています。

もう一つは、インドやインドネシアの人々の学びに対する熱量です。日本国内でプログラミングを学習する人たちは、どちらかと言うと今あるスキルや経験のプラスαとして身につけようとする人が多いなと感じています。一方、インドやインドネシアの人々は学ぶこと自体を純粋に楽しんでいます。

なぜ彼らは学びに対する熱量が高いのか。

その背景には、「学べること自体が幸せ」という感覚があります。例えば、インドの初等・中等学校の児童生徒数は約2億5千万人。日本の15.6倍もの人数です。しかし、中退率は初等部で2.72%、中等部で9.74%に上ります。仮に計算してみると、小学校1年生が2500万人なので、4年生まで合わせて1億人。その全体の3%にあたる300万人もの子供たちが経済的理由などで中退していることになります。

つまり、彼らにとって学べる環境は当たり前のものではないんです。実際、現地でイベントを行うと「こんなに良いサービスを作ってくれてありがとう」と心から感謝してくれるんです。その光景を見ると、Progateのサービスは日本だけでなく、海外でより必要とされていることを実感します。

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(イベント実施後の様子。日本語で「教えてくれてありがとう」とメッセージをくれる学生も)

‍けれど、まだ僕らは学びのきっかけしか示してあげられていない。Gateの部分しか提供できていない。彼らが求めているものは、より深い学びや、自分の人生を自分で切り拓ける力なんです。もしPathプロダクトがメンターと呼ばれるサービスになったら、その想いに必ず応えることができる。

Progateがあれば、学びたいという欲求に応えることができるし、さらにこれはあくまで一例ですが、プログラミングによって稼ぐ力を得たことで、再び学校に通って学び直すこともできるかもしれない。Progateには、このような好循環を生み出せる可能性があります。

本気でグローバル展開と向き合うからこそ、多様な意見をぶつけ合い尊重し合える土壌を大切に

ーーグローバル展開する上で、チームビルディングにおいて大切にしていることや、課題に感じていることを教えてください。

宮林:グローバル展開に伴い、価値観も多様化してきているので、 「この価値観が正しい」という感覚はなるべく持たないようにしてます。これが正解なんだ、と確信を持って推進する場面ももちろんありますが、みんなで本当に良いものを作る集まりでいたいので、職種やポジションにとらわれずお互いに意見が言い合える環境は絶対に必要だと思っています。

加藤:課題感として持っているのは二点あり、一つは言語の壁です。

本気でグローバルに打って出ようと思ったら、その国のことを理解している現地のメンバーが必ず必要なので、言語によるコミュニケーションコストがどうしても生まれてしまう。

細かいことですが、例えば仕様書やコメントを日本語で書くのか、英語で書くのか。社内のキックオフを日本語でやるのか英語でやるのか。まだ答えは見えていませんが、海外チームを含めた会を積極的に開催したり、社内の英語学習の支援をしたり、色々と試行錯誤をしています。‍

もう一つは、プロダクト開発で求められることの多様さと複雑さです。‍

230万人以上のユーザーさんを抱えるプロダクトとして、技術的負債に向き合いながら安定してプロダクトを改善し続けつつ、海外向けのプロダクトではいち早くPMFするための改善スピードと言語の差異への対応を求められます。そこに加えて、Pathのような新規プロダクトではスクラップアンドビルドをしていく必要があります。正直全てが完璧にいっているわけではないので、こちらも意見をぶつけ合いながら生々しく試行錯誤しているところです。

乗り越えるべきハードルは多いですが、カオスな過程だからこそ得られる経験は、個人的にはすごく価値のあるものだなと思っています。


原体験を原動力に、よりグローバルに躍進する

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ーー今後、どのような方と共にグローバル展開を推し進めていきたいと考えていますか?

加藤:Progateはメンバー一人ひとりが裁量を持つことのできる会社ですが、同時にその裁量を生かせる人でないと推進が難しい部分もあります。そのときに必要になるのが、自分事として捉え、本当にサービスを良くしたいという想いです。これは社内で活躍しているメンバーが共通して持っている要素でもあります。

宮林:裁量があるということは、すなわち「世界に届けるためには、本当にこの意思決定で良いのか」を常に問われるということです。だからこそ、僕は原体験や想いの強さが重要だと思っています。

僕はプログラミングを挫折してる人間なので、「当時の自分を救えるようなサービスを作りたい」という思いが根底にあります。あの頃Progateがあったら、僕の人生はどうなっていただろう?とリアルに想像するんですね。その原体験を元に、人生をかけて世界中にProgateを届ける挑戦ができていることを幸せに感じています。

けれど、僕は届けることしかできない。作ることに原体験を反映できるのは、エンジニアの人たちしかいません。一人ひとりの原体験が、世界の誰かを救うかもしれないんです。自分の原体験が国や一人の人間にダイレクトに届くサービスは、なかなかないんじゃないかなと思います。‍

そして僕自身もいつかProgateを通してまた「創れる人」へのチャレンジをしたいので、挫折した僕が実際に救われるような未来を一緒に作ってくれる人と働きたいですね。‍

加藤:Progateは創業も、プロダクト開発も、全ての起点は僕やメンバーの原体験にあります。だからこそ、自分自身の原体験を投影し、より良いサービスを作りたいという強い想いがある人と一緒に世界を目指していきたいですね。


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