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「ストレス解消法は実は4種類」いつもご機嫌な人だけが知っている”ある事実”

1.コーピングレパートリーをたくさん持つと最強になれます。

こんにちは、Ami所属の臨床心理士・公認心理師です。

毎日ストレスと戦いながら必死で働いている弁護士の皆様に向けて、心理学の知見を通してお力になれないか? そんなことを毎日考えているのが私たちAmiです。

今回の記事は「弁護士のためのストレスへの対処法」をテーマとしたものの第四弾です。
今までの記事では、ストレスコーピングとは何なのか?という基本的な話や、弁護士の皆様には情動焦点型のコーピングがオススメ!という話をしてきました。
興味がある方は、以前の記事も是非読んでみてくださいね!

本日は、前回ご紹介した「問題焦点型コーピング」「情動焦点型コーピング」とは異なる切り口からコーピングについてご紹介して行きたいと思います。

2.コーピングにはたくさんの分類法がある

コーピングには、様々な分類法があります。前回の記事でご紹介した「問題焦点型コーピング」「情動焦点型コーピング」は、ストレスを感じた時に身体の外側にあるものに目を向けて対処するのか、それとも内側に目を向けて対処するのかの違いから区分けして分類したもので、たくさんあるコーピングの分類法の1つに過ぎません。 

今回の記事では、皆様に「動的コーピング」「静的コーピング」という分類法をご紹介したいと思っています。 これらは読んで字のままですが、動的コーピングは身体を動かすもの、静的コーピングは身体をあまり動かさないものです。

また、コーピングには発散系コーピング浄化系コーピングという分類法もあります。発散系とはちょっと現実逃避してみるようなもので、浄化系はじっくりと自分と向き合うようなそんなイメージのコーピングです。
 
これら2つの分類法は、掛け合わせて紹介されることがとても多いです。

つまり、

「動的×発散系」
「動的×浄化系」
「静的×発散系」
「静的×浄化系」

の4つのパターンとして紹介されるのです。 
動的×発散系、動的×浄化系、静的×発散系、静的×浄化系のそれぞれのコーピングについて、具体例を挙げて行きましょう。

3.動的×発散系コーピング

まず動的×発散系コーピングですが、これには運動や大声で歌うことなどが含まれます。いわゆる「ストレス発散」としてイメージしやすいカテゴリーと言えるかもしれません。私は一時期リングフィット アドベンチャーにドハマりしていました。

4.動的×浄化系コーピング

続いて動的×浄化系コーピングには散歩や掃除などが含まれます。ちなみに、私が最近ハマっているコーピングは「断捨離」ですが、断捨離も動的×浄化コーピングに含まれるでしょう。

断捨離をすると自分の周りから無駄なものが1つずつ減って行き、本当に必要なものだけが残って行きます。そうすると自然と残ってくれたものに感謝の気持ちが芽生え、何とも言えない幸福な気持ちになれるのです。かなりオススメのコーピングです。

5.静的×発散系コーピング

静的×発散系コーピングにはネイルに行くサウナで汗をかく、美容室に行く等が含まれます。少し前に「涙活(るいかつ)」なんてものが流行りましたが、思いっきり泣くということも立派な静的×発散系コーピングです。弁護士の皆様のように、普段の業務で感情に流されないようにしている方には、ひょっとしたら必要なコーピングかもしれませんね。

6.静的×浄化系コーピング

最後に静的×浄化系コーピングには自然に触れることや瞑想、ゆっくり睡眠をとるなどが含まれます。
中でも「瞑想」はマインドフルネスの関連で最近注目を集めています。過去や不確かな未来に惑わされず、しっかりと「今ここ」と「自分の内面」に向き合い、自分の人生の価値観を見つめ直す心のあり方がマインドフルネスです。

人間は一日に6万回もの回数、思考を出しては消しを繰り返しているそうです。そして、そのほとんどの思考は実は「どうでもいいこと」なんだそうです。人間は、なんと無駄なことにエネルギーを使っているのでしょうか。。。

そんなどうでもいいことにエネルギーを消費し続けるままにしていると、本当に大事なことを決断する際にガス欠状態になってしまっているかもしれません。ですから、どうでもいいことに惑わされず、自分にとって本当に価値あることに集中することはとても大事なことになってきます。マインドフルネスはその一助になってくれます。

7.コーピングは質より量

さて、たくさん具体的なコーピングの例を挙げてきました。弁護士の皆様は仕事が忙しく、まとまった時間を取ることが難しいでしょう。そうすると「休む」ということがものすごく高いハードルに感じられるかもしれません。

しかし、ご覧いただいたように、コーピングは必ずしも時間を必要とするものばかりではありません。私がおすすめする断捨離は、「一日一個何かを捨てる」でも達成できるコーピングなので、事のついでにできるので全く時間を使いません。マインドフルネスも一日5分程度の実践であったとしても充分効果があることが知られています。ほんのわずかな時間でもしっかりと心休まるコーピング、ぜひ試してみて欲しいです。

8.まとめ

いかがだったでしょうか?今回の記事ではコーピングには動的コーピングと静的コーピングという分類法、そして発散系コーピングと浄化系コーピングという分類法を紹介し、それらの組み合わせから生まれる具体的なコーピング手法についてお伝え致しました。

普段実践しているコーピングレパートリーが多い人の方が、そうではない人に比べてストレスが低い傾向があることがわかっています。是非皆様も今日ご紹介した4類型のコーピングをまんべんなく実践してみてくださいね!

9.最後に

Amiは、弁護士運営・公認心理師提供の弁護士心理支援サービスです。
今回のテーマであるストレスでお困りの方(業務のミスが多い、ストレス過多でこのまま仕事を続けられるのか等)は、自分に合ったストレスの受け止め方や流し方を習得するのが効果的です!

そこで、今回ご紹介したコーピング(ストレス対応方法の一種)をオンラインカウンセリングを通して習得し、日々の生活・業務をもっと快適にしてみてはいかがでしょうか?

30分3000円(税込)のお試しコース(60分版もございます。)を用意しておりますので、是非一度お試しください!ご利用お待ちしております!

また、記事についてのご質問等ございましたら、コメントをいただけますと幸いです。

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