「日本経済は長期停滞している」と誤認してしまう理由

当noteの読者にはお馴染みの内容だが、とある筋から要望があったので予定を変更して再掲する。

日本経済は1990年代末から成長していないと思い込んでいる人が多いようだがそうではない。2001年度→2018年度に実質GDPは+15%と増えている。

画像2

画像2

成長していないように感じるのは、名目ベースで国民所得や賃金・俸給が増えていないためである。

画像5

画像4

成長分がどこに行っているのかは、下のグラフから一目瞭然である。なお、「法人企業の分配所得+海外直接投資に関する再投資収益」の大部分は配当である。

画像3

画像6

画像7

日本経済は2002年1月から戦後最長の景気拡大期に入ったが、その頃を境に劇的な構造変化が生じていたことがわかる。それが多くの国民が「経済成長が止まっている」と感じる主な理由である。

画像8

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?