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優しかった、 I ちゃんのこと


「今、どこで何をしているのだろう」と、考える人はいますか? 


私には一人だけ、そのように気になる同い年の友人がいる。名前は I(アイ)ちゃん。ちゃん付けだけど、結婚もした中性的なメンズ。2010年からの大学時代に一番仲良くしていた友人ではあったが、2021年10月の今は完全に交流が絶たれている。元気にしているのかどうかも、全くわからない。繋がっているSNSもあるけれど、相手の投稿は大学時代で止まったまま。最後にLINEで連絡を取り合ったのは、もう5年以上前の話。試しにいろんなSNSでメッセージを送っても、既読になる日がやってくることは一切なかった。どうしてそうなってしまったのか。その真実は未だに判明されていない。知ることができるのであれば、すぐにでも理由を知りたいぐらいだ。人生は出会いと別れの繰り返しで、毎年のように訪れる。だから、十年前によく交流していた Iちゃんのことも忘れかけてはいた。でも、先日に書いたnoteのように、大学時代のことを振り返ると、必ず Iちゃんの記憶が蘇ってくるのだ。それくらい、密に交流していた昔の友人だったということ。


とにかくIちゃんは穏やかで優しかった。友人想いで、何より家族を一番大切にしている人。私は頑固ちゃんな一面があるけれど、彼は自分を犠牲にしてまで相手を最優先するような子だった。声優や俳優といった芸能の道を志していて、北欧に留学していた国際肌な一面を持っていた。クリエイティブなことも大好き。お互いに苦学生という境遇も同じ。大学一年時に出会ってすぐ、私たちは打ち解けて友人になっていた。当時はお金もなかったので、新宿や原宿といった都心に出向くことは滅多になく。代わりに、八王子の駅前にあるBIG ECHOでカラオケをして遊んだり、お互いの家で悩み事をシェアして励ましあったり、夢を描きながらトークをしたり。お金をかけなくても、充分楽しんでいた四年間だった。話は変わるけれど、「どうしたら友人になれますか?」と、哲学みを感じるDMを頂くことが最近あった。私の中では、友人になるのに"許可"は必要なくて。お互いに何かしらの共通点があって、仕事以外でのメッセージのやり取りを重ねたり、直接会って遊んだり。そうして "自然に" 友人となっていくものではないかなと思う。Iちゃんと友人になれたことも、違和感なくナチュラルだったし。


2016年ごろ。「結婚式招待するね!」というLINEが最後だった。Iちゃんの突然すぎる音信不通があって以来、私は人が離れていくことに対して、恐怖心を強く持つようになってしまった。どれだけ親交が長く続いていたとしても関係がなかった。こちらが望んでいたとしても、離れてしまうときは突然訪れてくる。余りにもいきなりの出来事だったから、悲しむのにも時間が必要だった。親友がいなくなる別れは辛かったけれど、今よりもっと精神的に弱くてナイーブだった時期に、彼と出会って学び得たものは大きい。2021年の私が唯一できることは、当時の感謝と相手の幸せを願うことだけ。再会することが今後なかったとしても、Iちゃんがどこかで元気に暮らしているのならそれでいい。ただ、もう一度だけ会えるのだとしたら。お互いの積もり積もった話をしてみたいし、個展やアートブックのことも直接報告してみたいな。




みんな成長しているからこそ、


サヨナラは誰にでも訪れてくるもの


いつか再会できる日を楽しみに



プリちゃん



アートブックA5フライヤー表

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【祝出版】優しい時間を味わうアートブック『心に灯す光と色彩のパレット』発売中

◇10/17 お取り扱い店舗様◇

梅田 蔦屋書店 (大阪)、 胡桃堂喫茶店 (東京)

「読み終わりには、優しくて幸せな気持ちで満たされて欲しい。明けない夜はないように、病めるときも健やかなる時も寄り添う、友人のような存在になりますように。」


東京を拠点に活動するアーティスト Prius Shota (プリちゃん)、
2021年9月21日(火) 国際平和デーに、初の著書『心に灯す光と色彩のパレット』を出版。

300人以上がクラウドファンディングで応援しあって出版が実現した、
写真のアートと言葉で、心癒されるアートブック】。


淡い光と豊かな色彩が無限に美しく拡がる、『絵のような写真のアート』85点と、ほんのり前向きになれる言葉たちが掲載。巻末には著者Prius Shotaについてや、作品と個展の裏話つき。


好きな音楽をかけたお部屋で、温かい紅茶やコーヒーを飲みながら読書にふける。スマホやパソコンといったデジタルデバイスから一旦離れて、「穏やかな気持ちになれる、贅沢な時間」を味わってみてくださいね。


アートブックA5フライヤー裏

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