『「実行力」養成講座』#53

著者:キム・ペレル
発行所:ダイレクト出版
発行日:2020/08/10

【ポイント】
1.先にビジョンを達成した世界に浸る

あなたの最初のステップは影像づくりを始めることではなく、イメージ化というプロセスを踏むこと ー 目先の可能性より、その先にある可能性を見据えることだ。

ビジョンを具体化する時にNLPコーチングと同様に、ビジョンが実現した世界をイメージして「何を見て、何を聞いて、どんな気持ちか」を確認することが紹介されている。
コーチングを行う上では、クライアントが見ている情景をコーチも一緒に見られるくらい具体化するのがポイント。

2.やる気を維持する失敗時のサポート

何をやるにせよ、最初から完璧にはできない。何かしらミスをするだろう。大事なのは、「しなやかマインドセット」と「しなやかハートセット」を活用し、そういう過ちから学んで成長し進化することだ。

失敗から得られたことに意識を向けること、やる気やひらめきなどプラスの感情に焦点を当てる。
その学びから次回はどういう方法を試すのかを考え、再チャレンジを促せばいい。

3.クライアントの潜在能力を引き出しリソースとする場

私たちに必要なのは、社員が上下関係のしがらみにとらわれることなく、会社全体で率直なコミュニケーションが取れる”風通しの良い”組織作りなのだ。

何でも話し合える信頼関係を築き、コーチングをクライアントにとっての心理的安全性を担保できる場にすることができれば、クライアントの中の潜在的なリソースを引き出すことができるはず。

【所感】
本書の中で語られている5つのエグゼキューション・ファクターは以下の通り。

1.ビジョン
2.情熱
3.行動
4.レジリエンス
5.人間関係

このうち、1~4についてはNLPコーチングのプロセスの中でケアすることができる。

1.ビジョン:Goalの具体化
2.情熱:メタアウトカムの確認
3.行動:Optionsの設定
4.レジリエンス:Ecology Test

最後の人間関係だけはクライアントとの信頼関係なので、NLPのラポールの形成スキルも使いつつ、『7つの習慣』の信頼残高を高める行動をしながら、クライアントが安心してコーチングを受けられる場づくりを意識して行こう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?