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『しらずしらず』#49

なぜヒトは「無意識がつくったシナリオ」を「真実」と勘違いしてしまうのか?

著者:レナード・ムロディナウ
発行所:ダイヤモンド社
発行日:2013/12/12 初版第1刷

【ポイント】
1.親の期待が子をつくる

才能があるというレッテルを貼ることが、その予言を成就する強力な力になることがわかったのだ。

『7つの習慣』ではゲーテの言葉として「現在の姿を見て接すれば、人は現在のままだろう。人のあるべき姿を見て接すれば、あるべき姿に成長していくだろう。」と言っている。
相手にどういう期待を寄せているかが無意識のメッセージとして相手に伝わり、少なからず影響を与えている。

2.分類に基づく偏見

人間は、観察した数えるほどの目立つ特徴を使ってその物体を一つのカテゴリーに当てはめ、その物体そのものでなくカテゴリーに基づいて評価を下す。

無意識での分類は、進化の過程で生き抜くために危険かどうかを見分けるために必要だったもの。
ヒトはちょっとした共通点があるだけでも好感を持つので、ミラーリングやマッチングが信頼関係を構築する初期段階では役に立つ。

3.何とか理由をこじつける「左脳」

人間は、自分の感情に関する知識の空白を埋めるためにも、作話をおこなう。

自分が考えていないことに対しても、脳は問われれば答えを出してしまう。
楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しいと言われるように、姿勢や行動を意図的に行うことで、感情や考えも変えられる。

【所感】
意識的に無意識に対して影響を与えるには?という観点で読んでみました。

相手のボディーランゲージを分析することで、相手の無意識からのメッセージを理解したり、逆に自分のメッセージをボディーランゲージに乗せることで、相手の無意識に届けることもできる。

無意識の癖を知ることで、他人を理解し影響を与えやすくなるだけでなく、自分の感情や考えも理解できるようになります。
NLPを学んでいる人には面白い1冊かと。


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