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PieceCHECK(2024-34) 対数方程式の自然数解

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【最新巻】『数学Ⅰ~データの分析~』販売開始!!

これで『Principle Piece』シリーズはすべて出そろいました!!

一覧のページです^^

1つの問題から、多くの問題が出来るようになるための考え方・手法、すなわち

原則(Principle Piece)

を出来る限り分かりやすく、そして詳しく言葉に落とし込んだ数学の問題集です。解答の詳しさはもちろんですが

「なぜそのような解答になるのか」が分かる

ことを、とにかく意識した参考書になります。

単元自体を未習の方も、本シリーズで最初から体系的に高校数学を学べます。そして、学習後の到達レベルは「難関大入試合格最低点レベル」です!

今回の問題

YouTube動画をUPしました。今回は2022年の明治大学(経営学部)から、対数方程式を満たす自然数解に関する問題です。

思考時間は約5分、目標解答時間はそこから約10分です。

解説・原則など

対数は分野的にそこまで難しくないことが多く、難しく見せるために式を意図的に長くする傾向があります。難関大私立で顕著な傾向です。
以下の2つの問題がいい例です。

本問も見掛け倒しです。まず左辺の第2項は、真数と、次の対数の底が一致していますので、結局$${\log _28=3}$$となります。

従って、与式は$${ab+bc+cd+da=2^6}$$ と変形できます。これで対数の処理は終了。

次に、この方程式の左辺が$${(a+c)(b+d)}$$と因数分解出来ます。整数解問題ですから、まず因数分解出来ないかどうかチェックするという、根本的な原則が身についていれば、こちらも問題なく出来るでしょう。

方程式の整数解 → 因数分解して約数候補で絞る

詳細は拙著シリーズ『Principle Piece 数学A~整数~』p.44参照

本問のように候補がたくさんある場合には、こちらの典型3パターンで絞れないかを確認します。

約数の候補を絞る典型パターンは[1] 正負 [2] 大小 [3] 奇偶

詳細は拙著シリーズ『Principle Piece 数学A~整数~』p.46参照

今回は自然数なので、正負で半分まで絞れます。それ以外は絞れませんが、$${a+c}$$と$${b+d}$$が対称であることを利用すれば、数えるべき組を減らすことが出来ますね。

1.解けた人・・・今後の勉強はじっくり演習をしましょう。

2.解けなくて原則を知っていた人・・・拙著『Principle Piece』シリーズで該当するページを熟読し(詳細が書いてあります)、入試演習用の問題集で思考時間を長くする演習をしましょう。

3.解けなくて原則も知らなかった人・・・原則集めからやる必要があります。拙著『Principle Piece』シリーズのような原則習得タイプの問題集で演習しましょう。


関連する拙著『Principle Piece』シリーズ

Principle Piece シリーズは、1つの問題から、多くの問題が出来るようになるための考え方・手法(原則:Principle)によって、「なぜその解法が思い浮かぶのか」「なぜ解答の1行目がそれになるのか」を意識して書き上げた参考書です。

大手ネットショップBASEでも、デジタルコンテンツとして販売しています。

解答

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