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熊本でのキャンプの想い出

明日、7月1日は長女アヤの旦那くんの38歳のお誕生日です。アヤからリクエストがあり、キャンプグッズを誕生日プレゼントに贈りました。

アヤの旦那くんは家族四人でキャンプに行きたいらしいの。良いことだわ。

私は30年前、熊本に居た頃を思い出しました。よく四人でキャンプに行きました。

千葉から熊本に転勤になった時、アヤは5歳、サヤは0歳。

四年間、熊本で暮らしましたが最初の二年は夫婦喧嘩ばかり(私が一方的に泣きわめいていたんですが、、)。今思い出しても最悪な二年間でした。

夫は仕事が忙しく帰宅は夜中の1時、2時。仕事のストレスを家に持ち込みたくない彼はいつも常連の飲み屋で飲んで帰るのです。

私は見知らぬ土地での一人きりの育児。一分でも早く帰って手伝って欲しかった。「私と仕事とどっちが大事なの!」と泣きわめいてました。(夫はいつも黙っていたな、、答えられないよね~)

夫は昔から外で友人とお酒を飲むのが大好きな人(飲み屋のマスターと仲良くなるのも大好きな人)。

私はどうしたらもっと家庭に夫の意識が向くのか考えました。
思い付いたのがキャンプ!

夫は小学生から大学生までずっとボーイスカウトで、ボーイスカウトは彼の一部。たぶん彼は飲むことよりキャンプのほうが好きなはず!

「家族でキャンプに行きたいな。。」誘ってみたら乗ってきました!

こうして毎月、家族でキャンプに行くようになったのです。

熊本ですから、山ほどキャンプ場はあります。雄大な阿蘇山のキャンプ場。大自然の中で私は生まれて初めてキャンプを経験しました。

サヤはまだオムツをしている赤ちゃんでしたが、毎月欠かさずキャンプに出かけました。

台風の時も、真冬も、他に誰もいないキャンプ場にテントを張りました。
夫はほんとにキャンプが大好きでした。嬉しそうでした。

私はほんとはキャンプ苦手。虫は沢山でるし、トイレは汚いし、寝袋に入ってもゴツゴツした地面を感じて全然眠れませんでした。

アウトドアなんてほんとは嫌い。
でも、夫の心を飲み屋から家族に取り返したかったし、いきいきした夫の顔を見るのは嬉しかったのです。

子ども達も自然の中でどんどん伸び伸びとしてきました。
野犬が出たり、蜂に襲われたり、事件が起きるたび、「家族で乗り越えなくちゃ!」と心がひとつになりました。

運転もテント作りも食事作りも後片付けも全部夫がしてくれて(全部夫が好きなことだしね)、「お父さんは頼りになる人」って子ども達の心にも刻まれたような気がします。

だんだん「帰宅が遅い!飲んで帰らないで!」と喧嘩していたことも馬鹿馬鹿しくなり私は気持ちが落ち着いてきました。

娘たちと三人で熊本のバレエスタジオの発表会に出たり(県立劇場で踊りました)、人形作りを始めたり、だんだん友人も増えて、暗かった熊本暮らしが楽しくなっていきました。

見出しの写真は、熊本から東京への転勤の前に撮ったものです。後ろに熊本城が見えます。最後の二年間はキャンプのおかげでほんとに楽しかったなあ。

自然の中にいると頼れるのは夫だけ。内輪揉めしている場合じゃないって思えました。

結婚して10年くらいの時です。

今、大阪の長女アヤの家族も同じくらいかな。。内輪揉めしてないといいけど(笑)

どうぞ家族でたっぷりキャンプを楽しんでね。

大自然の中でいろいろ大変なことが起きると家族の心がひとつになるわよ。

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