見出し画像

#20 "不妊の理由は堕胎"/デヴィ夫人

『胸いっぱいサミット』という生放送番組でデヴィ夫人が発言したこの言葉。

少し前に、20代前半にして不妊症ということが発覚した私からしたらすごくすごく、辛い辛辣な言葉でした。とても心が痛い。

いつか結婚してそのうち子供ができて、幸せに生きていくんだろうと思っていたのに、普通も当たり前も何事に関しても無いんだなと実感させられた。

この世に産み落とされて今まで平凡に生きてきただけなのに、親も不妊なわけではないし遺伝的なものではないのに、なんで私が?って

大学に入ってから彼氏がいるいないに関わらず保険適用のピルを毎月処方してもらって、がん検診も定期的に行って、すごく気を遣っていたのに

堕胎をしたことがあるわけでもなく、特に生活習慣が悪いわけでもガリガリに痩せているわけでも肥満なわけでもないのに、不妊症。

子宮頸がんになりやすいかもしれないとも言われ毎月婦人科に通う日々で、まだ子供を考えているわけでもなんでもないのに今からできることはしたほうがいいと治療を勧められ、

たくさんたくさん、お金も精神的ダメージも受けながら毎日生きているのに

世の中には子供を授かりたくてもなかなか授かれない方だったり

検査をしても不妊の原因が不明で苦しい思いをされてる方だったり

諦めずに根気よく、体質改善や不妊治療を受けてる方がたくさんいるのに

それでもまだ、

"不妊の1番の理由は堕胎"


だなんて言えるんでしょうか。

頑張ってる人に直接、同じ言葉が言えるんでしょうか。


何かのせいや誰かを妬んで生きたくはないと思っても、

私はまだ、何かのせいにしたり誰かを妬んだりしてしまいます。

"きっと初めて生理きたのがはやかったから子宮が衰えてしまってるのかな"

"あの子できちゃった結婚なんだ、いいな望んでもないのに授かれて"


本当に心が歪んでしまってる。まだ私自身、自分のからだの事情を受け止めきれてないからというのもあるのだろうけど。

でもこれだけは思う。

不妊だからって自分が悪いわけではないし、自分を責めて生きる必要はない。

不妊の要因があるにしてもないにしても、第三者がそれに口を出しては絶対にいけないよ。

その人じゃないと分からない苦しみや辛さがあるんだから、センシティブなことにどうのこうの言ってはだめ。

"まだ結婚しないの?"

"まだ子ども作らないの?"

"兄弟はいたほうがいいよ"


何気なく聞いてしまうかもしれないけど、

気がしれた仲だとしても

家族だとしても

どこまでいっても自分は第三者に過ぎないのだから、そういう話題になったら一旦、考えてみてほしいなぁ。

この話題に限った話ではないけど共通して言えるのは

みんな誰も知らないところで誰も知らない努力や苦しい思いをして生きてること、忘れちゃいけないね。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?