見出し画像

はじまりの話

 以前の記事に「小説を書くことが一番長く続いている趣味」と書きましたが、じゃあ、そうなったきっかけは何だったんだろう?
 オリジナル小説を書き始めたのは2013年なので、書けなかった時期も含め、今年で7年目に突入します。わお!それ以前の二次創作活動も含めれば10年間いろいろと書いてきました。よく続けてきたね、と自分を褒めたくなります。


 時は遡り少女時代。中学校の朝の読書は、私にとって様々な本に出会うきっかけになりました。私はあの10分間の、ただページをめくる音が響く教室が好きでした。けれど、当時は読むことが好きでも「自分で書く」ことについては思いつきもしませんでした。アニメも小説も漫画も、ただ夢中で楽しんでいた時期です。
 初めて創作らしいことをしたのは、おたくな趣味を共有できる友人たちができた時。小物、シナリオ、絵、デザインをそれぞれが担当してのファンタジー作品の共作でした。そして私はなぜかシナリオを担当した訳ですが、楽しかった思い出が残っているだけで内容が全く思い出せません……いったいどんな話を書いたのだろうと時々考えます。交換日記形式で同じノートにみんなで書き込んでいたので、もしかしたら友人の誰かの手元に残っているかもしれませんが、残念なことに卒業以来一度も会えずじまいです。

 そして転機が訪れます。そう、高校生になった頃、実家にパソコンがやってきました。引き続き読書に時間を費やす日々(月に20冊ほど読んでいた)を送っていた私はここで二次創作に出会い、そして「夢小説」というジャンルにのめり込みました。パソコンを触れる短い時間に夢小説サイトを巡り、そしてトキメキを補充する。名前変換機能すごいなぁ、と思いながら本名は流石に恥ずかしかったので自分のアバターを作り出して楽しんでいました。
 今まで作品を純粋に楽しんでいたわけですが、この時期には男性キャラに恋をする少女に仕上がっていました。某少女漫画の新選組にはまり、土方さんの夢小説に撃ち抜かれ、そして憧れの作家さんもたくさんいました。そうして妄想が溢れに溢れたその時「よし夢小説サイトを作ろう」と思い立ったわけです。
 これが「書く」ことの始まり。
 掌編からスタートし、長編にも挑戦しましたが完結できずに更新ストップしたりと比較的自由に楽しんでいました。
 甘々は書けなかったのでほのぼの日常やアクションがメイン。独立した個性のあるヒロインが多かったので、恋愛をするというより、好きな作品の世界観をオリジナルヒロインで追体験するという楽しみ方をしていました。
 この頃に仲良くなった夢小説の方々の幾人とは今でも仲良くさせていただいています。身近に同じ作品が好きな友人がいなかった私にとって、幸せな居場所だったわけです。時々その頃の遺品ファイルを開いては恥ずかしさに悶えています。

 さて、そんな夢小説の住人がオリジナル小説を書くことになったのは一重に、小説に飢えていたからです。
 Twitterで長くお付き合いのある方はご存知なのですが、オリジナル小説サイトを始めた当時、私は海外で子羊ちゃん達と歌を歌いオニオオハシの写真を撮り、6匹の犬ちゃんと暮らしながら語学の勉強に勤しんでいました。(そういうことにしてください)何冊か本を持参していたのですが、それらを読み終えた頃、本が買えないことへのストレスがやってきました。残念なことに日本の本やカルチャーが集まる都市から夜行バスで12時間かかる田舎に住んでいたので、ただただ好きな漫画や小説の新刊情報を指をくわえて見ているしかできない。辛い。と、小説投稿サイトの作品を読むように。(外国語の本も読みましたが、高価な上に一冊を読み切るのに1か月かかることも)
 引き続き夢小説は書いていたのですが、この頃から原作ありきの二次創作を作ることへのやり辛さも感じ始めていました。そして、すっかりおたく前線から引いてしまった限界おたくは「原作を純粋に楽しむのが一番しっくりくる」と原点回帰したのです。

 小説を書くことはすっかり趣味となっていたし、オリジナル小説を書いている方はたくさんいることが私の背中を押しました。
 そうして完成したはじめてのオリジナル小説が「ピアニストの恋」です。
 まだ夢小説の書き方が抜けきらない淡い恋物語でしたが、自分はこんな小説が書きたいんだ!と気付かせてくれた記念すべき一作です。
 元来からの遅筆なので、書いた小説は7年間続けてきた割には少ないわけですが、アンソロジーに寄稿したり、イベントに参加したり、そして自分の本を作って、それを迎えてくださる方がいること、全てが素晴らしくそして楽しい。憧れの作家さんや、創作でお話しできる友人たちができたことも幸せです。


 これからも、小説は書き続けたい。もしかしたら小休憩を挟むこともあるかもしれませんが、お気に入りのノートにはまだまだ書きたいネタがたくさんあります。
 悲しいのは、やっぱり直らない遅筆。これでは長編は難しいので、短編集や中編を中心に、個人サイトでのんびり書いていきたいものです。
 自分はこれからどんな話を作り出すのだろうと、内心わくわくしますね。みなさんもどうか素敵な創作ライフを!


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ハートありがとうございます!
7
オリジナル小説を書いています。現在「ヒストリア王女の結婚」を毎週連載中!日々の呟き|自作品のこぼれ話|旅日記|掌編|イベント情報を載せていきます。 SITE: http://primavera.ciao.jp/

こちらでもピックアップされています

つれづれ
つれづれ
  • 13本

日々の呟き、旅行の話や感想など

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。