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ライターの仕事について

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地方の出版社を経てフリーの編集ライターとして活動しています。 ○ライターの仕事を続けるには ○単価アップを叶えるには ○そもそもライターってどんな仕事? ○編集の視点とライターの…
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2023年10月の記事一覧

地方でライターを続けるにはどうすればいいかを考える

ライターという肩書きの人は非常にたくさんいると思うのですが、ライターだけで生計を立てるのは非常に大変だと感じます。 しかし。私は地方在住ですが、大先輩ライターさんたちは家を建て、家族を養い、いい車に乗ったりしています。「どうなってるの?」と問いただしたい。本当にどうなってるの? 地方でライター、地域との密接な繋がりが必要 ライター1本で家族を養っているライターさんたちは大体株式会社にしていらっしゃる。一人会社の場合も多いです。 そして、「その地域でライターをしてい

【ローカルライター】ライターのギャラがカメラマンより安いのはなぜか、の考察。

「だって機材があるしね」が納得材料 地方誌の編集をしていた頃、飲食店などの取材が多かった。外注さんに取材を依頼する際、カメラマンが1日3万円のギャランティなのに対して、ライターは1件取材するごとに3500円という設定で生きていた。 自分が発注する側だと深く考えない。価格は上司が決めているし、私は「うち安いんです、申し訳ありません」と言うしかない。 しかし退社してフリーライターになってから「あまりの激安ぶり」を認識することになる。3500円では、1日5件詰め込んでも2万

【ライターの仕事】編集者の視点を持ってライティングすると喜ばれる

地方出版社で編集職を経験し、ライター活動をしている和田知子と申します。 広告制作で3年、さらに編集を3年半ほど経験したため、出発点の視点は「編集者」でした。ただ私は「書くこと」が好きで、自分のページは自分で書きたい派。 そのせいか、ライターさんから上がってくる原稿をフィードバックせずに直してしまう傾向がありました。私の上司は、私の原稿を見て赤字を入れて全部直させるという行動を繰り返していましたが、その訓練のおかげでかなりスキルを磨くことができた実感があるため、本当はフィー

【編集とライター】ラフは手描きの方がいいかもしれない気がしてきた。

最近、パワポはとても高性能だし、canvaだって便利だし。誌面をデザインしてもらうためのラフ原稿を美しく作ることは簡単な気がしている。 だけど、誌面デザイナーさんに資料を渡して、上がってきたページデザインを見た時に違和感というか、ラフ通りじゃね? みたいな感想を抱く時がある。ラフ通りでいいはずなのに、ラフ通りじゃね? って何事だろう。 もっとメリハリつけてもいいのに。 必要のない写真は削っていい感じにしてくれていいのに。→画像の優先順位も伝えきれてないのにこういうこと思う

ライターとして取材前にやっておくべき下準備の話

取材前に、対象について説明できるくらいの情報を集める 「取材する前に相手のことを調べよう!」というのは、ライターならば誰もが行っている準備だと思います。 が。 意外とやらない人が多いのかも、というのが私の感触。 例えば。超有名和食店のオーナー料理人に取材する機会があったとき、その人が発行する本を読み、ネットで調べられる情報はあらかた目を通して挑みました。私が事前リサーチで見聞きした情報を交えて質問をすると、 「ちゃんと調べてきて偉いですね〜。『なんだっけ、和食です

【ライターの仕事】コミュ障でもインタビューできるコツ

ライターの本質はしゃべることではないと信じている 私は人と話すのが苦手という特徴から本と対話を始め、文章を書くのが楽しくて、続けているうちにそれが仕事になった系の人間です。 世に出たばかりの頃は「あまりのできない子ぶり」に毎日しんどかった。当初はクライアントの広告原稿を制作する仕事をしていたので、20歳くらい年上の営業マンから、 「話を聞いたらその都度『はい』と返事して。聞いているのかどうか不安」 「相手から指示を得たら確実にそれを遂行して」 など、人として生きていく上