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リテールDXの成功と失敗

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して消費者の行動変化や社会のニーズ把握し、提供する製品やサービスを始めとして企業側の業務や組織などのビジネスに係わるすべての事象を変革して、競争上の優位性を確立することを言います。

リテールDXとは、小売業のDXのことで、小売業がこれからのハイテクノロジー時代においてこれまで通りのやり方を維持するのではなく、新たな手法や戦略を用いて競争に勝ち抜いていくための重要なファクターです。

現代は「ものが売れない、売れにくい時代」と言われています。

これまでは、さまざまな企業努力によって他社よりも高品質な製品を生み出すことにより消費者の信頼を勝ち取ってきました。

しかし、時代が大きく変化した現在では小売業であっても、販売ノウハウの取得や品質のよい原材料を仕入れできるようになり、他社との差別化がしにくくなっています。

そのため、デジタル化により大きくユーザー体験が変わる業界として、スーパーマーケットやドラッグストアなどの個人客を対象としたリテールDXが注目されています。

リテールDXに成功した企業事例では、実店舗に加えECサイトを構えるというケースが多く見られます。

現在では、インターネットを活用した集客は必須となっており、消費の中心もインターネットに移りつつあります。

実際の商品を確認できないことがネットショッピング最大の弱みでしたが、リアル店舗のショールーム化することで集客アップに繋げたという事例です。

一方の失敗事例では、店舗におけるセルフレジがあります。
もちろん労働時間の効率化や人件費の節約などのメリットはありますが、店舗に設置するセンサーやカメラなどの機器類の導入コストと運用コストが高いことや、購入した商品の返品や交換に手間がかかってしまいます。

また、窃盗や万引きの件数が増加したこと、慣れない操作で誤った会計が発生してしまう可能性があることなどもマイナス点として挙げることができるでしょう。

デジタル技術をどう活用するかが、成功と失敗を大きく左右するのですが、躊躇しても何も進みません。

リスクを想定して、外部の有識者からコメントをもらいながら、事業を進めていくことをおすすめします。

これからのリテールDXに注目したいと思います。



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