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デジタルトランスフォーメーション(DX)

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デジタルトランスフォーメーション(DX)についての自身のコラムをまとめています。
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#2025年の崖

レガシーシステムからの脱却なくして、DXは進められない

2018年に経済産業省が発表したレポートで、2025年の崖という言葉が使われました。DXが進まなければ、2025年以降に年間12兆円の経済損失が生じる可能性を示唆するもので、人材の引退などから2025年が一つの節目になるというのです。 このレポートで指摘されている重要事項の一つにレガシーシステムが挙げられます。 レガシーシステムとは既存の基幹システムのことで、長年カスタムされ続けたことで、複雑化およびブラックボックス化しているケースが少なくありません。 レガシーシステム

デジタルトランスフォーメーション推進の課題と現状 ~DX実現に向けた最新事例と勘所[イベント登壇のお知らせ]

昨年に引き続き、日本能率協会(JMA)関西 主催にて「DX人材育成 無料説明会『デジタルトランスフォーメーション推進の課題と現状~DX実現に向けた最新事例と勘所』」と題したオンラインセミナーに登壇させていただくことになりました。 すでに300名以上の方がお申し込みされているのには驚きました! 今回は、IPAの職員として、お話させていただきます。 今回も、DXの最新情報を織り交ぜながら、DXを進めるための切っ掛けになる情報を提供できたらと考えております。 下に概要とタイム

デジタルトランスフォーメーション(DX)が実現できない壁と対処法

日本では、2000年より少し前から、少しずつ人々の間にITが浸透してきました。 現在では、ほとんどの人がスマートフォンを所有していて、もはやITがなければ生活できないと言っても過言ではないです。 ですが、これだけ人々のくらしの中に、ITやデジタルデバイスが浸透したとしても、企業がデジタルトランスフォーメーション(DXを)を実現するのは難しいのです。 その理由は、DXを理解していないことと、実行に移せていないことにあります。 DXは変革することが本質なので、現状維持的な

デジタルトランスフォーメーション(DX)#10 ディスラプト

DXを推進する鍵は、Disrupt(ディスラプト)なのかも知れません。 デジタルテクノロジーの進化により、様々な業界で、これまでに無い、ユーザーメリットの高い、優れたサービスが続々と創出され、既存のプレイヤーたちを脅かしています。 これを「Disruptive Innovation」と呼ばれ、日本語では「破壊的イノベーション」と訳されます。 シリコンバレーの巨大企業の講演やディスカッションを聞くと、頻繁にDisrupt(ディスラプト)というキーワードが出てきます。 ここで

デジタルトランスフォーメーション(DX)#7 DXとデジタルマーケティング

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル技術を活用して経営やビジネス現場、さらには労働環境を変えていくことを意味しています。 DXは、私たちの働く環境や生活自体を良い方向に向かわせるのに有用ですが、経済産業省が2018年9月に発表したレポートによると「2025年の崖」が大きな障害となることが報告されています。 2025年の崖に関係しているのが、現在、日本の多くの企業で使用されている旧式の基幹業務システムです。旧式の基幹業務システムは、今では使われていないプロ

デジタルトランスフォーメーション(DX)#3

デジタルトランスフォーメーションを実現するためには、何をすれば良いのか? テクニカルなタスクは多々ありますが、知識を詰め込みすぎて、行動が止まることがないように、ここではとてもシンプルに伝えたいと思います。 まずは、毎度おなじみ、経済産業省のDXレポートです↓ 経営面:技術的負債があり、データ活用ができない 人材面:既存システムのメンテナンスを行う人材がいなくなる 技術面:ITサービスの終了にともなうシステム運用上のリスク 上記の課題が山積です。 これらの課題を放置し