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デジタルトランスフォーメーション(DX)

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デジタルトランスフォーメーション(DX)についての自身のコラムをまとめています。
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#IPA

DX推進指標 自己診断結果 分析レポート(2021年版)から見えたDXの現状

独立行政法人情報処理推進機構IPAが行ったDX推進指標自己診断結果分析レポートは企業が持つDXの成熟度について数値化したもので、2021版では486の事業者が協力しました。 分析結果の全体的な傾向としてはDXの推進に関する成熟度は毎年上昇している一方で、危機感とビジョン実現性の共有の項では自己診断を行っている企業ほど危機感が高いことが分かりました。 この背景にはDX化を実現するために一定の目標を定めたものの、加速化し続けるニーズに追い付けずに果たして目標を達成できるのか不

DXの推進状況が分かる!DX推進指標 自己診断結果 分析レポート(2021年版)

IPA(情報処理推進機構)から、DX推進指標自己診断結果の分析レポートの最新版がリリースされました。 DX推進指標は、経済産業省が作成したDX推進状況の自己診断ツールで、DX推進のための経営の仕組みや、DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築について、35項目の定性指標を設けて成熟度を0から5の6段階で評価しているものです。 この分析は、2021年1月から12月までに提出された486件が対象で、2019年の248件、2020年の307件から、年々増加しています。

日米企業のDX動向を解説した「DX白書2021」は必読

独立行政法人情報処理推進(IPA)は、日本とアメリカの両方にじっくりと目を向けつつ双方の企業にて行われているDXについて調査し、まとめあげた「DX白書2021」を発刊しました。 日本とアメリカの企業におけるDXの詳細比較が記されていて、充実した内容になっています。 読み応えのあるボリューム(ページ数)になっていますが、IPAが公開しているウェブサイトからPDF形式でダウンロードができる環境が整えられているため、手に入れて目にするのも気軽です。 DX白書2021が手掛けられ

DX 先進企業へのヒアリング調査から見る、DX推進のヒント

DXを進めるにあたって、何から手を付ければいいの?、何をすればDXになるの?と迷う方も多いと思います。 そこで、参考にしていただきたいのが、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が公開したDX先進企業のヒアリング調査です。 DX推進のヒントが詰まっています。 その調査で得られたDX先端企業のキーメッセージを4つのカテゴリにわけて紹介しています。 興味深い内容は、「DXを推進する体制と人材」に、記載している「八咫烏(やたがらす)人材」についてです。 多くの DX の先進

IT人材は、採用から社内教育へシフトしていく理由

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の動きが日本でも活発化してますが、DX実現のためには新たなIT人材を確保する必要があります。 IPA(情報処理推進機構)のレポートでは、DX推進に必要な職種を6つに分類しています。 具体的には、「ビジネスプロデューサー」「ビジネスデザイナー」「アーキテクト」「データサイエンティスト」「UXデザイナー」「エンジニア」という6つの職種です。 DX推進を担う従業員には、IT分野に関する基礎知識とともに、プロジェクトマネジメント能

IT基礎知識を習得するための勉強方法

IT基礎知識を習得するための効率の良い勉強方法は、コンピューターの仕組みを理解すること、そしてソフトウェアとハードウェアの違いや連係を知ることにあります。 コンピューターの仕組みは、まずは自作PCのようにパーツ単位での働きや仕様の意味、機能などをひとつずつ勉強するのが良いでしょう。 次に、ソフトウェアとハードウェアがどう動いて機能を実現しているのか、連係を含めて理解を深めるのが正解です。 また、一般向けと業務用のコンピューターの違いや、ネットワークに関する知識も習得した

デジタルトランスフォーメーション推進の課題と現状 ~DX実現に向けた最新事例と勘所[イベント登壇のお知らせ]

昨年に引き続き、日本能率協会(JMA)関西 主催にて「DX人材育成 無料説明会『デジタルトランスフォーメーション推進の課題と現状~DX実現に向けた最新事例と勘所』」と題したオンラインセミナーに登壇させていただくことになりました。 すでに300名以上の方がお申し込みされているのには驚きました! 今回は、IPAの職員として、お話させていただきます。 今回も、DXの最新情報を織り交ぜながら、DXを進めるための切っ掛けになる情報を提供できたらと考えております。 下に概要とタイム

NIPPON DX フォーラム 2021[イベント登壇のお知らせ]

今年の4月に開催されたDX EXPOに引き続き、一般社団法人デジタル・イノベーションさん主催のイベントに登壇の依頼をいただきました。 今回は、少し長めのお時間をいただき、「2025年の崖問題に向けてIPAが取り組むDX推進事」というテーマで、お話させていただきます。 IPAで取り組んでいるDX推進関連の情報を整理して、コンパクトにお伝えできればと考えています。 DX関連では、毎週のようにアップデートがありますので、本番当日直前までどんな話をするか迷うところですが、最新情

中小製造業が取り組むDX、実現のコツ

中小企業の製造業は、日本の製造業の多くを占めていますが、大企業の製造業よりも単価が高くなりがちです。 その理由のひとつは、大量生産をすることが難しいからです。 少なくとも大企業の運営している工場に比べると大量生産がしにくいため、ひとつあたりのコストを下げることが難しくなります。 仮に、大企業と同じように大量生産をしようとすると生産ラインに無理が生じてしまい、様々な問題が起こる可能性が高まります。 最近では、中小規模製造業がDXに向けて、デジタライゼーションに取り組んでい

ITのモダナイゼーションで、レガシーシステムからの脱却を

老朽化した既存システムがデジタル変革を阻み、デジタルトランスフォーメーション(DX)の足かせになっています。 老朽化したシステムに起因するトラブルやデータ消失のリスクが高まり、2025年以降、最大で年間12兆円の経済損失が発生すると試算されています。 2025年に向けた最悪のシナリオを経済産業省のDXレポートでは「2025年の崖」と呼んでいます。 さまざまな分野で長年運用が続いている基幹システムは、信頼性と堅牢性を最優先に構築して、運用されています。よって、新技術やDXを

DX(デジタルトランスフォーメーション)を自己診断してみよう!

4/28に登壇させていただいた デジタルトランスフォーメーションEXPOで紹介したIPAのDX推進指標自己診断です↓ 自己診断した結果をIPAに提出すると、ベンチマークを提供するという取り組みです。 イベントでは3分ピッチだったため、伝わりづらいところがあったかなと思い、記事にしてみました。 IPAで取り組んでいる、DX関連事業は、こちらのウェブサイトからご覧いただけます。 IPAを知っている方も、そうでない方も、DXについて広く情報収集される際には、ぜひ活用してほし

DX(デジタルトランスフォーメーション)人材に必要なスキルと組織体制とは?

企業の成長に欠かせないとされるビッグデータの分析や活用をするためには、課題発見と解決に向けた挑戦としてDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する人材の育成と確保が欠かせないと言われています。 DXを推進していくためには、IT分野の基礎知識はもちろん高度なスキルを持っている人材が常に求められていますが、現在日本国内でそういった実践力の高い人材は慢性的に不足してしまっている現状があります。 そこでDX人材を育成していくためにも、身につけるべきスキルとしてビッグデータの

デジタルトランスフォーメーションEXPO

2021年4月28日(水)に開催される「デジタルトランスフォーメーションEXPO 第2回」(主催:一般社団法人デジタル・イノベーション)に登壇します。 なので、本日はイベントの告知になります。 DXに興味がある方、DXって何?って思ってる方、DXってどうやって進めれば良いの?って迷走中の方、ぜひご参加ください! ▼「デジタルトランスフォーメーションEXPO」の特徴 ・ 国内外のDX企業50社×3分登壇 ・ ⽣放送180分間のスピードオンライン登壇会 ・ 最新ツールや各社

デジタルトランスフォーメーション(DX)#11 米国のDX事情

DXの実現のためには、業務改善やビジネス変革のための意欲を持つことが重要な鍵となります。 しかし、多くの会社ではこれまで培ってきた様々な仕事の進め方や意思決定のスキームを変化させることが非常に難しく、さらにそのプロセスを変えることで様々な人間関係にトラブルが起こることも少なくありません。 このような企業は、これまで幾度と無く業務改善のチャンスがあったにもかかわらず、これらの人間関係が弊害となり変革を実現することができなかったケースが多いものです。 近年では、デジタルトラ