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つみたてNISAを始める方に伝えたい!ネット証券を使うべき理由

いきなり結論!

つみたてNISAを始める方は銀行を避け、SBI証券や楽天証券のようなネット証券を使うべきです!

いきなり結論を記述してみましたが、以下はその結論に至る理由を書いていきます。

つみたてNISAを銀行で始めてしまい後悔

つみたてNISAを銀行で始めてしまい、後悔している今日この頃です。これからつみたてNISAを始めたい、という方が同じ過ちを繰り返してしまわないために、本記事ではなぜつみたてNISAを銀行ではなくネット証券を使って始めるべきかを簡単に記述してみます。

銀行では信託報酬の安い商品を購入できない

つみたてNISAを銀行ではなくネット証券を使って始めるべき理由のほぼ全てがこれに集約されます!長期のスパンでのつみたて投資を行う場合、インデックス投資、特にその中でも全世界を対象にしたものや全米、S&P500を対象にしたものを選択される事がベターとされています。

同じ指数を対象にした商品の違い

投資信託の商品には同じ指数を対象にした商品が複数あります。例えばS&P500の場合、「eMAXIS S&P500インデックス」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などなど、同じ指数を対象にしたものが複数あることがわかります。商品のページを見ても分かる通り、対象としている指数が同じなので、値動きもほぼ同じようなグラフとなっています。
では商品に応じて何が異なるのかというと、信託報酬と言われる部分が違っています。各商品ページから信託報酬を調べると

  • eMAXIS S&P500インデックス

    • 年率0.330%

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

    • 年率0.0968%

と設定されていることがわかります。信託報酬とは投資信託を運用、管理してもらうための経費として関わった関連会社に支払われるもので、利用者からすると単純にコストになるものです。指数が同じ商品であれば値動きはほぼ同じになる事が見込まれるため、そこから差し引かれるコストになる部分、つまり信託報酬が低い商品のほうが得られるリターンが大きくなることがわかります。

でも銀行では選べない

以上から一般に良いとされている指数で、信託報酬ができるだけ低いものを選べば良さそう!という結論に至ると思います。これは正しいです。しかし、つみたてNISAを始める際に間違いを犯してしまうと、そういった選択すらできなくなってしまいます。この間違いというのが銀行でつみたてNISAを始めてしまう、ということです。

例えば三菱UFJ銀行の場合、以下に記載された12種類の商品からしか選ぶことが出来ません。

商品が少なくとも、信託報酬が低い商品を選ぶことができれば良いのですがそうも行きません。例えばこの中からS&P500を対象にした商品を選ぼうとすると、iFree S&P500インデックスしか選ぶことが出来ません。

この商品は信託報酬が年率0.2475%と設定されており、先程言及した「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」よりもずっと高い事がわかります。そのため、信託報酬ができるだけ低いものを選ぶ、ということができなくなってしまうことがわかります。

リカバリーも大変

更に、この間違いを犯してしまうと、それをリカバリーするのも大変です。以下につみたてNISAの金融機関変更の手続きが記載されてますが、

  • つみたてNISAを購入してしまったその年は変更が出来ない

  • 色々な書類を記入・提出する必要がある

というところでなかなか面倒なことになってしまいます。

まさに冒頭で記述してしまった後悔というのがこのことで、自分自身がこの間違いを犯してしまいました。そのため、現在進行系で2023年分の変更手続きをするまで、信託報酬の高い商品を購入しなければならない状況になっており、かなり後悔しているところです。

ネット証券では選べる

商品数を売りにしているネット証券ではこうした信託報酬の低い商品も選ぶことが出来ます。SBI証券や楽天証券が個人的にはオススメですが、ぜひこういった視点を元に、先に購入したい商品を決定しておいて、それからそれを取り扱っているかどうかで利用する金融機関を選択するようにしましょう。

とはいえ迷うくらいなら始めてしまうべき

ここまでできるだけ信託報酬の低い商品を選ぶべき、そのために銀行ではなくネット証券を使うべき!と解説しましたが、とは言え投資の世界は時間が命です。1, 2ヶ月ほどであれば良いですが、それ以上悩んでしまうくらいであれば銀行でもネット証券でも何でも良いので始めてしまったほうが良いでしょう。その根拠について、以下のシミューレータを利用して計算してみましょう。

例えば毎月3万円を20年間積み立てるとします。S&P500の平均利回りは年率8.6%と言われています。信託報酬が年率0.330%の商品を購入すると、利回りは8.27%と見なせます。この時の20年後の資産額は18,344,135円になります。

一方で、信託報酬が年率0.0968%の商品の場合では利回りは8.5032%と見做せます。この場合は18,809,969円になります。差額は465834円で信託報酬の差により実に40万円以上の差が出ることになります。やはり信託報酬の低いものを選んだほうが良さそうですね。

一方で、一年悩んでから購入したとして、信託報酬が年率0.0968%の商品を19年積み立てた場合を考えましょう。このときの資産額は16,938,406円です。何も考えず銀行で比較的高い信託報酬を払っていたかわりに一年早く始めていた場合に対して1405729円、およそ140万円もの差額が生じています。このように信託報酬の差よりも、いかに早く始めるか、というところが大きな影響をもたらすことが分かると思います。そのため、悩むくらいなら早く始めてしまったほうが良いという考えになるわけです。

しかし、やはりベストは一秒でも早く信託報酬の安い商品でつみたて投資を始めることです。この記事を読んで納得したなーと感じた方は、ぜひ全世界株式や全米株式、S&P500を対象にした商品のうち信託報酬の安いものを見つけて頂き、つみたて投資を始めてみてほしいです!

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