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出世欲は正か誤か 〜結局は何を成し遂げたいのかが大事〜

今月は会社の入社3年目までの社員との面談を実施しました。たくさんのメンバーと面談をしましたが、今日はその中で若手メンバーから出てきた「出世観」について少し話をしたいと思います。

うちの会社の場合、新入社員が会社を選ぶ基準でとても大切にしていることで印象的だったのは「周囲になんと言われようと、自分が楽しいと思えること、自分が好きなことに関わることを仕事にしたいと思ってこの会社に入りました」という答え。

自分が就職活動していた時は、正直、知名度や会社の格のようなものも少なからず意識しながら活動をしていたことを思い出すと、今の若いメンバーは自分の考えをしっかり持っていて、なんというか芯が強いというか、頼もしく感じました。

そんな若手メンバーに特に質問したわけではないですが、将来どうしたい?と質問していくと5人に1人くらいから出てきたのが「出世したい!管理職になりたい!」という声。これまた私ごとですが、自分も若い頃もそんな想いを持って仕事をしていた記憶がよぎります。

そんな若かりし頃の自分に、そして今若くして出世したい!管理職になりたいと思う方へのメッセージです。「大事なのは結局何を成し遂げたいか」なんじゃないかなと。ちょっと話をそらしたように見えるかもしれませんが、決して出世欲や管理職になりたいという気持ちを否定していません。そう思うことが今の会社で働くモチベーションになっているのであれば、それはそれで全くもって問題なしです。むしろ前向きでいいと思います。

でも大切なことは出世して、また管理職になって「何を成し遂げたいか」なんだと最近強く思います。出世したり、管理職になると決して楽になることはありません。むしろ自己犠牲を伴う機会は確実に増えます。休みの日にも仕事のことが頭から離れないなんてこともちょいちょいあります。(まあ私はほとんどないですけど・・・)

大事なのはその会社での仕事を通して「社会、人、顧客」のために何をしたいのか。そしてそのためにはその会社で「何が必要か、何をやるべきなのか」。そしてこの何が必要かの場面で初めて「管理職、役員、社長」のどの役割が必要かの順だと思うんです。

ちなみにこれが逆転してしまうと、若い時には全然気にならないのですが、ある程度年を重ねると、またある程度年を重ねたメンバーに囲まれていると、そのことを見透かされてしまうのではと自分は感じます。見透かされるとなにが困るか。それは「目的ではなく手段を優先する人物」と評価されてしまうことだと思うんです。

自分の上司が「手段を優先する人」だとすると、そんな上司のもとで少なくても自分は働きたいとは思いません。やっぱり上司にはこうありたい、これを成し遂げたいというビジョンや目的を柱や各として持っていて欲しいと思うからです。

ということで、若い時に出世欲を持ってそれを自身の成長のためのモチベーションにすることは多いにいいことだと思います。が同時に「なにを成し遂げたいか」をより明確に描く力を大切に、仕事に向き合ってもらえるように支援しなきゃいけないなと思った2020年の11月でした。



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