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みんなの、別府の、発信基地③ - 『青い鳥』『TANE』『にしだ』『Beppu Sake Stand 巡』

※本記事にはプントの歩みをまとめた 8周年記念冊子「PUNTO PRECOG みんなの、別府の、発信基地」の内容を掲載しています。

【第1回】
みんなの、別府の、発信基地① - PUNTO PRECOGとは?『HIBINO』&『BASARA HOUSE』
【第2回】
みんなの、別府の、発信基地② - 『クーポノス』『COMDIA』『くらしの工場 いってき』『ムムム』

PUNTO PRECOG を彩ったお店たち(後編)
プント出店後、別府で営業を続けるお店や活動を続ける人たちがいる。笑顔で当時を振り返る彼・彼女たちは、どんな想いを抱いてプント出店を決意し、現在に至るのだろうか。十人十色の物語を紐解いてみよう。

『青い鳥』|別府に進出した東京の有名店

■ 東京の #人気店  ■ #地産地消  ■ #Uターン

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森脇千絵さんが切り盛りする重ね煮カレーのお店『curry & spice 青い鳥』。2015年にオープンした東京の本店は、雑誌やメディアに多く取り上げられる有名店だ。朝見神社の参道にオープンした別府店も大人気で、お昼時には満席になる日が多い。

離島への移住を考えていた森脇さんだが、大分県佐伯市の実家に頻繁に帰りたいという思いもあり、別府へ移住した。プントに出店しながら、物件探しを開始。多くの人に物件募集中と周知したからこそ、現在のお店にたどり着けたのだろう。『青い鳥』のカレーには、農家である実家の野菜も多く使われている。

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「実家に帰ると、必ず漁港に行って魚介類を仕入れるんです。あんこうカレーとかコウイカのカレーとか、この前は実家の両親が罠で獲った鯉のカレーを作りました!」と笑う。

大勢のお客さんを呼び込める理由は、別府で友達になった人たちが知り合いを呼び、SNSなどで広めてくれるからだと言う。「お料理教室をしたりライブをしたり。いつか地獄蒸しもできたら嬉しいですね」と、まだまだ違う展開が期待できそうだ。

◉店主からひとこと
現在の『青い鳥』別府店は、プント出店時に旅行に来ていたお客さんのつながりで紹介された物件

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curry & spice
青い鳥
大分県別府市朝見1-15-22
電話なし
営業時間・休みは不定
※facebookで要確認
https://www.facebook.com/aoitoribeppu/

『TANE』|人と人の繋がりが後押しする見知らぬ土地での出店

■ 初めての #飲食店経営  ■ #店舗経営 の実験 ■ #地産地消  ■ #移住

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旅から帰国するタイミングで大分県国東市にやってきた、太田豊茂さんと美沙さんご夫妻。やがて美沙さんが国東の地域おこし協力隊に就職し、移住した。友人の紹介で『COMDIA』店主トゥイさんと知り合い、プントの存在を知ったという。

「南インドカレー店を出すと決めていたんですが、経営は未経験で。初期費用もあまりかからないプントでまずやってみよう!となったんです。開店当初はプント自体のフォロワーさんが来てくれて、周りに広めてくれました。見知らぬ土地で宣伝するのは大変ですから」と、豊茂さん。
美沙さんは「試行錯誤の連続で、仕込みとか段取りなどを工夫する力がつきましたね。あと、お客さんがとっても優しかったです」と当時を振り返る。

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プント出店による別府のつながりがあったからこそ、この地での出店を決意した。「別府は周りに世話を焼いてくれる人が多いですね。お店では有機や無農薬の野菜を極力使っているんですが、農家さんもみなさん教えてくれました」。人のつながりを大切にするふたりを周りはつい応援したくなってしまうようだ。

◉店主からひとこと
開店資金は、これまでの貯金やプントでの売り上げから捻出しました。店舗物件は知り合いからの紹介です。補助金を利用しようと思ったのですが......住所が別府市にないのでダメでしたね。別府市在住なら別府市創業支援補助金という制度も活用できるかもしれません。

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南インドカレー
TANE
大分県別府市駅前本町10-2
080-3950-3457
11:30~17:00
不定休(Facebookでご確認ください)
駐車場なし
https://www.facebook.com/TANEspice/

『にしだ』|別府にまだない火鍋で勝負

■ 初めての #飲食店経営  ■ #店舗経営 の実験 ■ #移住  ■ #他業種 展開

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生まれも育ちも東京の白井淳平さんと、千葉県出身で元キャリアウーマンの菜美さん。白井夫妻が移住先に決めたのは別府だが、問題は「どう生計を立てるか」だった。火鍋専門店のアイデアは、ある日突然浮かんだという。菜美さんは国内外問わず火鍋を食べ歩いていたし、東京では専門店も増加中。火鍋にビジネスチャンスを感じ、プントでの出店に至った。飲食店経営は初めてだが、居酒屋バイト経験や営業職で培ったノウハウが役立っている。

「プントファンの方が多く、ラグビーW杯もあって、10月は300人以上が来店してくれました。想像を遥かに上回ってびっくりです」淳平さんは驚きを隠せない。
菜美さんは「『火鍋を待ってたのよ』とお客さんに言われると嬉しいですね。別府は人がおもしろいし、老若男女が飲み歩いている印象。東京よりも便利だと感じるほど快適です」と語る。

別府の街を盛り上げ様々なイベントに出店したい、ゲストハウスや民泊にも興味があるという、好奇心旺盛で行動派のふたり。火鍋店にとどまらず、今後もシビれる展開を見せてくれるだろう。

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◉店主からひとこと
お客さんがお客さんを呼んでくれて、リピーターさんも多いし、意外と客単価が良いのに驚きました。みんなしっかり火鍋を食べてくれます。スパイスに親しんでいるから、その影響もあるかもしれません。最初にプントのファンもたくさん来てくれて嬉しかったですね。お客さんが物件情報を教えてくれるので、今店舗を探している最中です。

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火鍋専門
にしだ
大分県別府市北浜1-4-29 ハラビル1、2F
050-5362-6438
18:00~23:00
日・月曜定休
駐車場なし
https://facebook.com/hinabenishida0306

『Beppu Sake Stand巡』|狭いから縮まる人の距離を活かした新規事業

#地産地消  ■ #新規事業  ■ #サロン

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大分の地酒や自然派ワイン、ビールと韓国のおつまみが昼から楽しめる『Beppu Sake Stand巡』。店長は元韓国料理店『uri chip』の店長・梁原仙喜(やなはら そに)さん。オーナーは地酒専門店『丸田酒舗』の店長・丸田晋也さんだ。

丸田さんの「角打ちスタイルの飲食店をやりたい」と、ソニさんの「お酒を出すお店をやりたい」と、両者の思いがタイミングよく合致し『巡』が誕生。物件を探しながら営業できるため、プントでの出店に踏み切った。
「小さな空間でお客さんとの距離が近いから、密な関係ができました。プントの知名度があったからこそ、お店を知ってくれる人も多かったですね。あの頃のお客さんが、今もよく飲みに来てくれます」。

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プントで新店舗が開店するたび、足を運ぶソニさん。「出店には多少の資金はかかるし準備も必要で、すごく簡単なわけではありません。でも県外から移住して出店するには、プントから始めるのはいいと思います」。まずはプントで営業しながら別府の物件を探す、このスタイルは定着しつつあるようだ。

◉店主からひとこと
別府には八百屋さん・お肉屋さん・魚屋さんなど専門店もたくさんあります。なので食材やお酒の調達などに苦労はしません。困っていれば、私もアドバイスできますよ。プントは出店者同士の付き合いも多く、お店同士も近いのでみんなすぐ仲よくなります。

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地酒+韓国料理
Beppu Sake Stand巡
大分県別府市北浜1-1-1
080-9291-6714
12:00~20:00
水曜定休

プントを支えた管理人

プント管理人の仕事は出店者の募集や出店準備の手伝い、チラシの作成・配布、挨拶回りなど多岐にわたり、オープン後は店主の相談役にもなる。縁の下の力持ちとして、店主と一緒に走る頼もしい存在だ。歴代のプント管理人であるふたりにお話を聞いた。

田中彩乃さん (2014年4月〜2015年12月末)

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「近所の人たちから厳しい言葉やあたたかい言葉をもらいました。正直、最初は店が続くのか不安でしたが、プントを起点にたくさんのお店ができてスゴイなと感じています。店舗経営の酸いも甘いも経験しながら、でも周りの人たちに助けられアドバイスももらえる環境がプントです。別府は新しいものを受け入れる体制があるし、新しいことを始めると縁ができる場所でもありますよ」と、まだ見ぬ出店者たちにエールを送る。

中野莉菜さん (2015年9月〜2017年4月末)

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現在は海外で暮らす中野さん、当時を振り返って「毎回、店主さんが徐々に別府に馴染む様子を地域の方と見守ることができ、おもしろかったです。お店をする難しさと醍醐味を垣間見られた、貴重な経験です」と話してくれた。

プント発 こだわり屋の店主マップ

店主マップ_noteから

イラスト:カツどん子

PUNTO PRECOG のあゆみ

PP冊子_punto precogのあゆみ

デザイン:岡本健+ (岡本健、仙次織絵)

出店者募集

「お店」やりたい人募集中!
大分県別府のフリースペース「PUNTO PRECOG」が、おいしい食べもの、こだわりの生活、おもしろい未来etcを作り発信してくれる魅力的な店主さんを募集します!日本最大の温泉地別府の小さな実験スペースで、あなたらしい「お店」にチャレンジしてみませんか?

施設概要
http://puntoprecog.jp/space/
応募要項と応募用紙をダウンロードしてご応募ください。
PUNTO PRECOGが書類と面談(skype可)による審査のうえ、店主を決定し、結果通知をもって申し込み確定とさせて頂きます。

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冊子クレジット
執筆・編集:泥ぬマコ
編集:鈴木真子、佐藤瞳(precog)
デザイン:岡本健+ (岡本健、仙次織絵)
イラスト:カツどん子
企画・ディレクション:中村茜(precog)
制作・発行:株式会社 precog
2020年3月5日発行
(冊子PDFはこちら

PUNTO PRECOG
〒874-0944大分県別府市元町3-5
http://puntoprecog.jp/

株式会社precog
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